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「白衣」も無力ではないだろうか

2014-11-16 | まいにち

               広島ブログ

   こんな記事がのっとりました。確かに服役しても改善できないと思いますが「治療が必要だ」と医療が関わって良くなっていくのでしょうか? 最近、いろんなことが「依存性」だとして医療が関わってきていますが、本当に医療で良くなっていくんでしょうか?僕はそうでもなく もっと別な道があるように思う。  人の生き方を「医療」では変えられないと思うんです。

  犯罪に焦点を当てて どんどん 医療点数を稼ぎ 持ちビルを増やしている医療機関もあるように聞く…

窃盗症は治療を 「服役しても改善できぬ」

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 万引を繰り返してしまう「窃盗症(クレプトマニア)」と呼ばれる精神疾患の存在が社会問題となりつつある。警察などが把握した刑法犯の件数(認知件数)が減少傾向にある中で、万引件数は高止まりしており、専門家は「取り締まりだけでは不十分。治療が必要だ」と指摘する。 (唐沢裕亮)

 法務省が十四日公表した二〇一四年版の犯罪白書によると、昨年の盗みの認知件数は九十八万千二百二十三件で、うち車上狙いや侵入盗などは減少傾向にあるが、万引はここ十年間で十四万件前後と横ばい。一方、盗みで検挙された約十四万人のうち48%は再犯者だった。

 国内の万引犯に占める窃盗症患者の割合ははっきりしていないが、米国では、窃盗で摘発される者のうち4~24%が窃盗症に該当するとの推計もある。窃盗症の治療を専門に行う赤城高原ホスピタル(群馬県渋川市)の竹村道夫院長(69)は「日本でもそれなりの数がいるのでは」との見方を示す。

 これまで千人以上の治療に関わってきた竹村院長は窃盗症について「物を盗む衝動を抑えきれなくなる精神疾患。生活苦や職業的な理由から犯行に及ぶケースとは異なる」と説明する。

 竹村院長によると、摂食障害と併発するケースが多い。家庭内の不和やいじめなど、自分が不当に扱われたとの思いや挫折感などをきっかけに発症することもあるという。

 窃盗症に対して司法が配慮するケースも出ている。静岡地裁で十月にあった常習累犯窃盗罪の判決公判では、被告人の女性に対して、窃盗症の診断を受けており早期治療が必要-などの理由から酌量減軽され、同罪の法定刑の下限(三年)を下回る実刑判決が言い渡された。

 犯罪白書も万引犯などについて、行政や専門家が家族関係を把握して心理サポートをしたり、就労支援で生活の安定を図る対応が必要としている。竹村院長は「刑務所で服役して反省すれば改善するものではない。病気であるとの認識がまず必要」と指摘している。

◆お金あるのに、衝動に駆られ

 「刑務所から出所して、一週間後にはもう万引していました」。窃盗症で赤城高原ホスピタルに今月上旬から入院する女性(43)は、こう打ち明けた。

 結婚後、自分の自由になるお金が限られるようになった。一方、過度なダイエットの反動から過食症になり、多くの食べ物を求めるようにもなっていた。

 そんなある日、近所の食料品店で菓子パンが目に入った。「盗めばいいんだ」。初めてパンをバッグに忍ばせ、お金を払わないままこっそり店を出た。

 初めは軽い気持ちだったが、どんどんエスカレート。ついに買い物かごごと店外に持ち出すようになった。「結構バレない」と繰り返すうちに店からマークされ、警察にもたびたび逮捕された。三十五歳以降で三回服役し、計五年半を刑務所で過ごした。

 夫とは離婚し、弟や妹にも絶縁された。服役のため一人娘も施設に預けざるを得なかった。しかし、それでもスーパーなどに入ると「万引したい」という衝動に駆られ、支払う金があるのにカップラーメンや菓子に手を伸ばした。

 三度目の出所後、支援者の助言を受けて病院の門をたたき、重度の窃盗症と診断された。女性は「これからは頑張って治療を受け、娘と再び生活できるようにしたい」と誓った。

 病院でのプログラムは、患者同士がそれぞれの体験を打ち明け合ったり、回復した人の話を聞いたりする活動が中心だ。

 ぎくしゃくした親子関係のストレスから万引を繰り返し、有罪判決を受けて入院した男子大学生(22)は「窃盗症は理性や根性で何とかなるものではないと分かった。自分の心を整理し、感情をはき出せる場所や相手が必要だと思う」と話した。

 一方で、精神疾患が万引という犯罪行為に結び付くことに複雑な気持ちを抱える人もいる。入院して一年がたつ女性(28)は「窃盗症は病気と言われ治療してきたが、当然万引は犯罪。自分は病人なのか犯罪者なのかという葛藤はこれからも抱えていくと思う」と揺れ動く心を明かした。

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