降って来るもの

写真と散文とぽえむ

途中にて

2023-06-15 06:00:08 | 詩28

   

 

     途中にて

 

僕等の日時は

いつでも

派遣された場所の

それぞれのremote地に過ぎない

いつでも

中継中の途中にて

そこで起こる事象の全ては

いつでも

途次でしか無くて

完結を見るものは何一つない

けれど

そのreportを書くために

如何に耳目を集め

秀逸の記事を書き

満票の論文にするか

意識無意識に拘らず

僕等はその為に時分を使い

結果を求めて奮闘する

 

人生の優劣や

inochiの濃淡や

物語の良し悪しや

時の輝度や深度や高度や・・

その評価は

ほぼすべての項目に亘って

他人の言動で計られる・・

と云うのに

 

何と云う虚無よ

己の報告書は

己に提出できない

何と云う晴れ晴れな決まりよ

 

   

                06/15 06:00:06 万甫

 

コメント (2)
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