囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

それでも生きてきた戦争孤児

2013-03-08 20:30:51 | 憲法9条、大好き!
今夜、7時半からNHKの特報首都圏「東京大空襲から68年 戦争孤児はどう生きてきたか 壮絶な真実の告白」という番組を見ました。



3月10日の東京大空襲から68年目を明後日に迎えます。

番組解説こうなっています。

1945年3月10日、約10万人が命を失った東京大空襲。こうした空襲で親を奪われた戦争孤児は全国で12万人以上。しかし、浮浪児となるなど厳しい体験を重ねたため、実態やその後の人生は明らかにされてこなかった。孤児たちは80代。「歴史を記録に残す」活動を始めた。孤児体験を初告白する女性。心の傷を絵にする男性。孤児の「絵」「証言」などから、知られざる実像を記録。戦争が子どもの人生をどう変えたか見つめる。



東京大空襲などで戦争孤児となった子どもたちは頼る身よりもなく、上野の地下道や焼け野原で野宿をしながら生活してきました。生活の手段は盗みなどひとには言えない手段で生き延びてきました。そんな体験を今やっと語り初めた人々がいます。そのひとりの山田さんという方が自らの体験を語りました。
私よりは少し年上ですが、私の体験と重ね併せて、涙をこらえて見ました。
収容された孤児院のある長野県では、バイキン、犬、浮浪者と蔑まれ、大変な差別を受けたそうです。
山田さんは、高校も大学も夜間部に通い、中学校の先生となりました。退職後、戦争孤児のことを知ってもらわなければと、今は「語り部」として各地を回っているそうです。

また、戦争体験を絵にして残している人もいます。

下町で東京大空襲を体験した狩野光男さんです。下が狩野さんの絵です。



「所沢 平和のための戦争展」では、毎回、狩野さんの絵を展示しています。年配の方は、それを見て、「全くこの通りだった」と戦争のむごたらしさを語ります。

戦争の実相を知らない方々にその事実を知ってもらうのはとても難しいと思います。しかし、語り部や絵を通して少しでも戦争の事実を語り継ぐ必要性を痛感しています。

憲法を変えて、日本を再び戦争をする国にしようとする動きが激しいだけに、2度でも、3度でも再放送して欲しい番組でした。



コメント
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