囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

小泉元首相の意見に賛成

2013-10-03 10:15:56 | さよなら!原発
今日も福島第一原発では汚染水が溢れ、海に流れたと言う。東電の無責任な態度には怒りとともに呆れるばかりです。
こんな中、小泉元首相が、講演で「脱原発」を訴えているそうです。その発端が、フィンランドやドイツを視察して、その確信を深めたといいます。
少し古いですが、毎日新聞が報じたその経緯です。


風知草:小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男

毎日新聞 2013年08月26日 東京朝刊

 脱原発、行って納得、見て確信−−。今月中旬、脱原発のドイツと原発推進のフィンランドを視察した小泉純一郎元首相(71)の感想はそれに尽きる。 

三菱重工業、東芝、日立製作所の原発担当幹部とゼネコン幹部、計5人が同行した。道中、ある社の幹部が小泉にささやいた。「あなたは影響力がある。考えを変えて我々の味方になってくれませんか」

 小泉が答えた。

 「オレの今までの人生経験から言うとね、重要な問題ってのは、10人いて3人が賛成すれば、2人は反対で、後の5人は『どっちでもいい』というようなケースが多いんだよ」

 「いま、オレが現役に戻って、態度未定の国会議員を説得するとしてね、『原発は必要』という線でまとめる自信はない。今回いろいろ見て、『原発ゼロ』という方向なら説得できると思ったな。ますますその自信が深まったよ」

 3・11以来、折に触れて脱原発を発信してきた自民党の元首相と、原発護持を求める産業界主流の、さりげなく見えて真剣な探り合いの一幕だった。

 呉越同舟の旅の伏線は4月、経団連企業トップと小泉が参加したシンポジウムにあった。経営者が口々に原発維持を求めた後、小泉が「ダメだ」と一喝、一座がシュンとなった。

 その直後、小泉はフィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」見学を思い立つ。自然エネルギーの地産地消が進むドイツも見る旅程。原発関連企業に声をかけると反応がよく、原発に対する賛否を超えた視察団が編成された。

 原発は「トイレなきマンション」である。どの国も核廃棄物最終処分場(=トイレ)を造りたいが、危険施設だから引き受け手がない。「オンカロ」は世界で唯一、着工された最終処分場だ。2020年から一部で利用が始まる。

 原発の使用済み核燃料を10万年、「オンカロ」の地中深く保管して毒性を抜くという。人類史上、それほどの歳月に耐えた構造物は存在しない。10万年どころか、100年後の地球と人類のありようさえ想像を超えるのに、現在の知識と技術で超危険物を埋めることが許されるのか。

 帰国した小泉に感想を聞く機会があった。

 −−どう見ました?

 「10万年だよ。300年後に考える(見直す)っていうんだけど、みんな死んでるよ。日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかないよ」

 −−今すぐゼロは暴論という声が優勢ですが。

 「逆だよ、逆。今ゼロという方針を打ち出さないと将来ゼロにするのは難しいんだよ。野党はみんな原発ゼロに賛成だ。総理が決断すりゃできる。あとは知恵者が知恵を出す」

 「戦はシンガリ(退却軍の最後尾で敵の追撃を防ぐ部隊)がいちばん難しいんだよ。撤退が」



 10月1日の名古屋での講演内容を各紙報じていますので、ぜひ、読んでみてください。

 記者の「自民党の現役の政治家時代に原発推進を掲げて来たのに、いつ考えが変わったのか」との質問に、「3・11の事故を見て考えが変わった」との趣旨を述べたそうです。

翻って、私自身も同じです。勿論、従前より「原発に対する危惧」は持っていました。でも、スリーマイル島の事故の時も、チエルノブイリ事故の時も、「大変なことが起きた」とは思いました。でも、他所の国のことで、日本ではあんな事故は起きないだろうと思っていました。やはり、安全神話にどっぷり浸かっていたのです。

 でも3・11以来、原発から脱却して、再生可能エネルギーに転じないと、日本も、世界もだめになってしまうと本当に考えるようになりました。
 世界に冠たる技術力をもつ我が国ですから、国をあげて再生可能エネルギーの開発に取り組めば実現可能です。

 小泉元首相が言うように「脱原発は今がチャンス」です。
 いろいろの人の英知を集めて、「原発ゼロ」の運動を更に広めて行きたいと思いました。



なお、都合により、次回のブログ更新は、10月7日になります。
コメント (2)
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