囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

映画『はじまりのみち』を見て

2015-04-14 22:44:18 | 囲碁きちのつぶやき
映画『はじまりのみち』予告編


風邪で寝込み、何もする気にもなれず、たまたまNHKのBSプレミアンという番組で映画を見ました。

一昨年、木下恵介監督の生誕100年を記念して、松竹映画が製作した作品だそうです。
木下恵介監督は先の太平洋戦争中、「陸軍」という映画を製作しました。しかし、ラストシーンの出兵する息子を母親が涙で見送る場面が戦意喪失を招く と軍部から批判されました。会社も時代にあった映画をつくっては と木下に言ったため、そのことから、木下恵介は映画監督を辞めることになりました。
浜松の実家に帰り、実家が空襲に会い、脳梗塞の母親をリヤカーにのせて疎開先めで逃げる道のりを描いている。

映画「陸軍」のラストシーンが出てきたり、戦後の木下作品の一部が部分的に順次紹介されたり、ちょっと変わった映画でした。

でも、木下恵介監督を回顧し、木下作品を思い出すにはとても参考になる作品でした。

私は、こんな映画が2013年に上映されたことも知りませんでした。勿論、劇場上映は終わっていますので、興味をお持ちの方は、DVDでも借りて、見てはいかがですか?

映画監督木下恵介を理解する上で格好の映画だと思います。


参考までに、予告編とその解説を転載します。

2013/03/20 に公開

『二十四の瞳』、『喜びも悲しみも幾歳月』、『楢山節考』など数々のヒット作を生み出­し、盟友・黒澤明監督と共に、国民の人気と評価を二分した監督・木下惠介。
松竹では、木下惠介監督が生誕100年を迎える記念すべき今年、木下生誕100年プロ­ジェクトを立ち上げ、多種多様な取り組みを展開し、そのプロジェクトの中核をなすのが­、映画『はじまりのみち』。監督には、日本アニメ界の第一人者、原恵一が初の実写映画­作品として、監督・脚本を手がけます。

本作では、戦中、惠介が脳溢血で倒れた母を疎開させるために二台のリヤカーを用意し、­一台に母を乗せ、もう一台は身の回りの品を積み、兄・敏三と便利屋と三人で山越えした­、という木下監督の実話を軸に、血気盛んな映画青年として軍部に睨まれ、松竹を一時離­れるきっかけとなった『陸軍』のエピソードを盛り込みつつ、戦争という時代のうねりに­翻弄されながら、母を想う子、子を想う母の真実の愛の物語を描き出します。
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