安倍首相の盟友が理事長を務める「加計学園」をめぐる問題で新た文科省内に新たな文書が出てきて大問題になっています。菅官房長官は一職員の「単なるメモ」として取りあおうとしません。先の文書でも、菅官房長官は、「怪文書」と決めつけていましたが、結局、文章が存在することがわかり、再調査をせざるを得ない羽目になりました。こうした菅官房長官の言動について、6月18日付けのしんぶん赤旗のコラム「潮流」の欄はその問題点を次のように指摘しています。短い 文章ですのでぜひお読みください。
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安倍首相の「懐刀」といわれ、歴代1位の在任記録を更新している菅官房長官。ちまたで「スガ語」と呼ばれる彼の記者会見は、すこぶる評判が悪い
▼「そのような指摘は当たらない」「全く問題ない」。質問や意見に正面から向き合わず、木で鼻をくくったような答えをくり返す。映画監督の想田和弘さんは、その特徴を「コミュニケーションの遮断」(「毎日」)だといいます
▼ジャーナリストの斎藤貴男さんはもっと手厳しい。「服従しない相手を冷笑し、あらゆる議論を無効化する。薄汚く、卑劣きわまりない話法」(「日刊ゲンダイ」)。いずれにしても都合の悪いことは取り合わない、この政権の姿勢を表しています
▼首相のお友だちに便宜を図ったことを示す文書の存在を認めた文科省。内閣府はそれを裏付けもなく、すぐに否定しました。加計問題の経過をみれば官邸の意向が明らかに反映されているのに。国民の疑念は募るばかりです
▼双方の食い違いを聞かれた菅官房長官は「それぞれの役所の文化で違ってくるのではないか」と、バカにしたような答えを平然と口にしています。噴き出る疑惑に背を向け、権力に恋々としがみつき続ける自公政権の醜さは救いがたい
▼コミュニケーションは民主主義社会の基礎をなすもの。政治にとって国民とのそれは不可欠です。真実を求める声を遮断し数の力で悪政を重ねていく。国民とかい離した勢力が政治の場では多数を握るゆがみ。それを正してこそ、通じ合う政治が開けてくるはずです。
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「都合の悪いことには取り合わない」の指摘の通り、自公の政権与党は、野党の「国会閉会中の審査」を拒否しています。アベ首相がつねづね言っていた「丁寧に説明」は疑惑隠しの枕詞に過ぎなかっただけです。国民はいつまでもこんなゴマカシに黙っていないでしょう。