今日の東京新聞の「風向計」と言う欄の「夫婦食道」という題のコラムが目に入りました。
何となく、懐かしい思いをしながら読みました。
私にも、この「夫婦食道」のような店の思い出があります。
50年も前に東京・国立で出会った中華屋さんの「大陸」と言う店の柔らかい焼きばは忘れられない味でした。所沢に引っ越してきて、つけ麺「大王」と言う店もありました。それこそ、夫婦二人で切り盛りしていた店でした。つけ麺が、390円。替え玉が、大盛でもでもダブルでも同じ料金でした。とても美味しく、私はいつも大盛を注文しました。でも、この店も高齢のために店を続けられなくなり閉店しました。
コラムにあるような対面で会話を対話をしながら商売をする店がほとんどなくなりました。
コンビニ全盛、食べ物屋さんもみなチエーン店ばかりで、会話などありません。
魚屋さんも見かけなくなりましたが、今、我が家の近くで家族で営んでいる「でがわ」という鮮魚店を利用しています。昔ながらの魚屋さんで調理の仕方などのアドバイスを受けながら買っています。ラーメン屋さんは、夫婦で営んでいる店に行きます。こちらも昔ながらのメニューと味が気に入っています。でも、駐車場がないのが困りものです。
こんな零細な個人経営の店が、消費税が10%に上がったらさぞ大変だろうと思います。その上、「カード支払いならポイント還元」。そんなことできるはずがありません。
国がやっていることは、工業でも、商業でも、農業でも零細な家族経営のようなところを軒並みつぶすことばかりです。こんなところからも日本経済は足腰の弱いものになっているような気がしてなりません。淋しいし、先き行きが心配です。