東電の福島原発事故の旧経営陣の刑事責任をめぐる裁判は、3月にも結審を迎える予定です。そんな中、「さよなら原発」を願う市民団が開いた刑事訴訟報告会がありましたので参加しました。
私は「さよなら原発所沢連絡会」のメンバーに加わっているとは言え、さしたる活動もできませんでした。政府や東電が、事故を一日も早く風化させようとしているとき、自分自身の気持ちの中に悲惨な原発事故を再び繰り返させないためにも、「さよなら原発」の気持ちを持ち続けるための「再勉強」のつもりで参加しました。
会場は所沢市の公民館ホール、出席者は100人余でした。
報告者は、原発事故訴訟に当初からかかわってきた渡海雄一弁護士でした。
渡海弁護士は、プロジュエクターを使い、東電の福島原発の建設経過、津波対策、それに対する政府の対応、原発事故発生と東電の対応、刑事裁判経過などを、90分にわたり詳しく報告しました。
報告は多岐にわたりましたので、ここには書ききれません。私にもわかったことは、① 大津波は予見できた ② キチンと対策をとっていれば原発事故は回避できた ③ それを怠った政府や東電の責任は大きい ④ 当事者の東電が誰も責任を取らないのはおかしい ⑤ それと共に「安全神話」を振りまき原発政策を推進してきた政府の責任も問われるべきだ と言うことでした。
3月には結審を迎えます。
東電旧経営陣が「記憶にない」「権限ない」「責任ない」と言い張っているのは納得が出来ません。
刑事責任を認めさせることこそが、民事裁判を後押しし、「さよなら原発」を進める道にもつながります。
会場でもらったチラシにはこんな漫画も描いてありました。
将来のエネルギー政策をどうするか も踏まえてもう一度、東電・原発事故の刑事裁判の成り行きを注視してゆこうと思いました。