昨日のしんぶん赤旗のコラムです。(朝日新聞の「天声人語」の欄にあたります)
自民党の麻生副総理が「軍拡と大増税」に国民のみなさんの理解が得られている と胸を張ったことに異を唱えています。
私は、大軍拡・大増税に反対です。戦争体験者として戦争のための税金など払いたくありません。そんな庶民の気持ちを端的にまとめたコラムです。ぜひ、お読みください。
きょうの潮流
多くの国民の理解を得て、評価していただいている―。岸田政権がまい進する軍拡と増税について、自民党の麻生太郎副総裁が胸を張って語りました
▼直近の世論調査では「防衛費の増額」に賛成という人よりも反対が多く、「防衛費増額のための増税」には7割超が反対。国民の声に耳を傾けず、国会も選挙もすっ飛ばし、自分たちに都合のいい解釈で大事を決めていく。この間のゆがんだ政治の姿が現れています
▼「いま、中国を念頭において軍事力を強化するみたいなことを政治家が平気で言っているけど、はっきり言ってそんなことはおかしい」。福田康夫元首相が『世界』2月号で、中国と敵対することの愚かさを強調しています
▼習近平体制との向きあい方を説いたうえで、武力を持つのは他国とけんかをするため、けんかをする前にどうしたら仲良くできるのか考えてみたらいい。外交というのは仲良くすると同時に危機を防ぐという役割も持っていると
▼戦後日本の国のかたちを変えるほどの安保政策の大転換に、自民党の重鎮からも批判が相次いでいます。元総裁の河野洋平氏は「七十数年前に日本は決心したじゃないか。尊い命を犠牲にしてわれわれは繁栄を得ている。決してあの過ちはくり返しませんと何十年も言い続けて、その結果がこの政策転換というのはあり得ない」
▼歴史に刻まれた戦争の生々しい悲惨を知る世代が抱く危惧の念。たたかわないために、なにをすべきか。それを追い求めていくことが政治の役割です。