爽やか椿

　　　　　　　　　　　　　３００ミリレンズを忘れたあの日




　　　　　　　　　　　　　囲いの中の椿は遠くて




　　　　　　　　　　　　　あの手この手・・いやいや・・




　　　　　　　　　　　　　あの足この足・・背伸びして




　　　　　　　　　　　　　足元定まらず・・揺れて揺れて




　　　　　　　　　　　　　それでもお日さまは味方




　　　　　　　　　　　　　なんとか春らしい爽やか椿に

逞しい枝に抱かれて

　　　　　　　　　　　　　小さく可憐な梅の花を見ていると




　　　　　　　　　　　　　ふと忘れてしまいそうな逞しい枝




　　　　　　　　　　　　　それでも複雑にポーズ！の枝を見ていると




　　　　　　　　　　　　　梅の花にはこの枝が似合うと思ってしまう




　　　　　　　　　　　　　美女と野獣的コンビネーションなのか




　　　　　　　　　　　　　四角い画像に・・さて・・どう入れるか？




　　　　　　　　　　　　　この不思議な組み合わせに




　　　　　　　　　　　　　美しいと見とれるより・・
　　　　　　　　　　　　　フフフと口元が緩んだりしている

ショッキングピンクの夢

　　　　　　　　　　　　　　遠目にも梅林は満開




　　　　　　　　　　　　　　迷いなく紅梅に駆け寄る




　　　　　　　　　　　　　　曇り空に色を変えて




　　　　　　　　　　　　　　柔らかく艶やかなショッキングピンク




　　　　　　　　　　　　　　小さな花は表情豊かに




　　　　　　　　　　　　　　夢の世界へ誘い入れる




　　　　　　　　　　　　　　一歩踏み入れた足はそのままに




　　　　　　　　　　　　　　ショッキングピンクの夢の中

春のクリスマスローズ

　　　　　　　　　　　　　十日ほど前ほんの２-３輪
　　　　　　　　　　　　　咲き始めたところだった




　　　　　　　　　　　　　きっとまだ３分ほどだろうと
　　　　　　　　　　　　　期待もせずに




　　　　　　　　　　　　　梅見がてら寄ってみる
　　　　　　　　　　　　　思いがけず７分ほど咲いて




　　　　　　　　　　　　　クリスマスローズ・・
　　　　　　　　　　　　　夢のある名前だけれど




　　　　　　　　　　　　　季節外れにもなると
　　　　　　　　　　　　　少し興ざめの気もする




　　　　　　　　　　　　　多色に映るこの花を見ると
　　　　　　　　　　　　　名前などどうでもよくなる




　　　　　　　　　　　　　日差しを浴びた逆光の
　　　　　　　　　　　　　複雑な色合いが好きなのだけど




　　　　　　　　　　　　　あいにくの曇り空・・雨女にしては
　　　　　　　　　　　　　運が良かったほうだと思うことにして




　　　　　　　　　　　　　寒空のほうがお似合いかと・・
　　　　　　　　　　　　　晴れの日のヤンチャさが消えシックな佇まいで

思い出の時へと

　　　　　　　　　　　　　たったッたと小走りに目的の場所へ




　　　　　　　　　　　　　大急ぎのそんな時に限って




　　　　　　　　　　　　　視野の端に小さな花の気配が




　　　　　　　　　　　　　また一回りしてアセビの季節




　　　　　　　　　　　　　花は少しづつ春らしい花へと




　　　　　　　　　　　　　思い出深い花は思い出の時へ導いてくれて




　　　　　　　　　　　　　あどけない花はまた若い気持ちも届けてくれる

こんな日もある！

　　　　　　　　　　　　　井の頭の河津桜はそろそろ？
　　　　　　　　　　　　　などと車を走らせる・・駐車場に入れ




　　　　　　　　　　　　　遠くの木々がピンク色に・・
　　　　　　　　　　　　　やったーっと思った次の瞬間！




　　　　　　　　　　　　　工事中のフェンスが目に飛び込んでくる
　　　　　　　　　　　　　なんと咲き始めた桜たちは囲いの中！！




　　　　　　　　　　　　　あ～あ・・なんでと思っても
　　　　　　　　　　　　　どうにもならず鳥撮りに変更




　　　　　　　　　　　　　こうなると駐車料金が気になる
　　　　　　　　　　　　　急ぎ足で歩きながら・・カメラを・・っと




　　　　　　　　　　　　　なんと望遠レンズがない！！
　　　　　　　　　　　　　なんてこった・・とぼやきながら




　　　　　　　　　　　　　駐車料金を気にするほど写す気にもなれず
　　　　　　　　　　　　　時間を余らせ帰途につく

春先に・・

　　　　　　　　　　　　　三寒四温というけれど・・・




　　　　　　　　　　　　　上がったり下がったりの気温に
　　　　　　　　　　　　　ついていけぬお年頃




　　　　　　　　　　　　　幸い物忘れというおまけ付きなので
　　　　　　　　　　　　　前日の気温は忘れることにして




　　　　　　　　　　　　　気温お構いなしに咲く花を楽しむ




　　　　　　　　　　　　　夕陽に透明感を増す花びらに




　　　　　　　　　　　　　美しき落日・・我が人生に重ねてみたり・・

　　　　　　　　　　　　　重なるか・・・？

桜の季節の幕あけて

　　　　　　　　　　　　　時の流れの速さは年と共に加速して




　　　　　　　　　　　　　満開のカンザクラを前に




　　　　　　　　　　　　　開花を待つ気持ちのほうが遅れたことに気づく




　　　　　　　　　　　　　開花を待つ楽しみが減り




　　　　　　　　　　　　　突然の開花を驚く喜びが増す




　　　　　　　　　　　　　桜の季節はどう迎えても嬉しいもの




　　　　　　　　　　　　　今年もまた桜の季節の幕開に心浮く