人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

中山七里著「魔女は甦る」を読む~これが「さよならドビュッシー」を書いた同じ著者の作品か?!

2013年08月29日 07時00分11秒 | 日記

29日(木)。8月も終わりを告げようとする今日この頃は、さすがに朝晩は涼しくなりました。今朝6時の東京の気温は25度でした。ただ、昼間は今日も暑くなりそうです

中山七里著「魔女は甦る」(幻冬舎文庫)を読み終わりました 中山七里は、このブログでもご紹介したとおり、「さよならドビュッシー」で「第8回このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビューしました音楽シリーズでは「おやすみラフマニノフ」も書いています

この「魔女は甦る」は前記2作品よりも前に書かれたものですが、まったく趣がちがう作品です 「さよならドビュッシー」と「おやすみラフマニノフ」が”軟派”とすれば、「魔女は甦る」は”硬派”です 読んでいて「これらの3作品は本当に同じ著者が書いた作品だろうか」と疑問に思ったほどです

元薬物研究員が、勤務地の会社の近くで肉と骨を切り刻まれた無残な姿で発見されます 埼玉県警の槙畑は捜査に当たりますが、ドイツに本社がある製薬会社の日本支社は2か月前に閉鎖され、社員も行方が知れない状態にあります それと同時に生後4か月の嬰児誘拐事件と繁華街での日本刀による無差別殺人が発生します だれもが認める真面目な研究員は何故、無残な形で殺されたのか。会社員の知られざる過去が明らかにされ、それぞれの事件のつながりが明るみに出て、殺人の主役のベールが剥がされます片目同士の最後の闘いはどちらに軍配が上がるのか・・・・・・表紙の写真が象徴的に事件の真相を現しています 「さよならドビュッシー」や「おやすみラフマニノフ」に親しんできた読者は、別の中山七里を発見して驚くことになるでしょう

 

          

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