6日(火)。目覚まし時計が壊れました。指定の時間になってもアラームが鳴らないのです これは非常に困ります。私は前の晩にどんなに飲んだくれて帰ろうが、翌朝は6時前には起きてブログを書き始めます 早い時は5時に起きます。したがって、前の晩には翌朝起きる時間のアラームを設定しておくわけです。それが、時間になっても鳴らないのです 6時半ごろになってから目が覚めて時計を見ると唖然とします またかよ 誰か責任とれよ とツッコミを入れたくなります
という訳で、新しい目覚まし時計を買いました 今までのはアナログのごく普通の目覚まし時計でしたが、今度のはデジタル電波時計で温度計と湿度計まで付いています 定価は3,000円でしたが、店頭割引で1,600円台で買えました。経過は順調です きちっと朝6時にはピピピという高音で起こしてくれます。まさに目覚ましい時計です 間違っても「寝ているやつはホッ・トケイ」とは鳴りません
閑話休題
昨日、早稲田松竹でスピルバーグ監督「リンカーン」と、アンダーソン監督「ザ・マスター」を観ました 今日は「リンカーン」をご紹介します
この映画は2012年、スティーヴン・スピルバーグ監督によるアメリカ映画(150分)です。言うまでもなくエイブラハム・リンカーンは第16代アメリカ合衆国大統領ですが、彼はインディアンに対しては徹底排除の方針を採った一方で、黒人奴隷解放を実現し世界の偉人の一人として讃えられています この映画ではリンカーンが、白人も黒人奴隷も法の下の平等を謳うアメリカ憲法修正案を議会で通し、暗殺されるまでの、最後の28日間を描いた作品です 政治家としてのリンカーンだけでなく、夫としての顔、父親としての顔、あらゆる方向からアプローチして歴史に残る大統領の素顔に迫っています
さて、私が映画を観ていつも気にかけているのは音楽です。どんな音楽が、とくにどんなクラシック音楽が使われているのか、です
この映画では2回オペラのシーンが出てきます。1回目はリンカーン夫妻がオペラ劇場の桟敷席で舞台上の男女のデュエットを聴いているシーンです。その時歌われていたのが何のオペラの何のアリアなのか残念ながら判りませんでした
2回目は、彼の子供が大衆的なオペラ劇場で喜劇風のオペラを観ているシーンです。その時流れていたのは、喜歌劇とは関係のないベートーヴェンの「劇音楽:エグモント序曲」だったと思います 劇音楽「エグモント」は16世紀のオランダの英雄エグモント伯を描いたゲーテの道徳的悲劇への付随音楽です その音楽が流れているところへ「リンカーンが暗殺された」というニュースが飛び込んできます。エグモントの音楽はそれを予知するために流されていたのだろうか、と想像します
この作品は2012年度アカデミー賞に12部門ノミネートするなど世界中で話題になった映画ですが、スピルバーグ監督はこの作品を12年に渡って温め続けてきたそうです なかなか強い大統領が出現しないアメリカに喝を入れようとしたのかもしれません