人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

映画「ザ・マスター」を観る~使用音楽はショパンのエチュード「別れの曲」

2013年08月07日 07時00分18秒 | 日記

7日(水)。今朝起きたら喉が痛いのです。多分、軽い夏風邪だと思います。今夕は仕事上の暑気払いで飲まなければないので、ほどほどにしたいと思います 関係者の皆さま、ご理解・ご協力をお願いいたします

 

  閑話休題  

 

昨日の日経「夕刊文化」欄に同紙K編集委員のクラシック・コンサート評が載っていました 私も聴いた7月 30日のPMFオーケストラのコンサートです 当日は準・メルクルの指揮でブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番(Vn:レーピン)とベルリオーズの幻想交響曲が演奏されましたが、K氏が捉えた感想が書かれています。内容はともかく、こういう人はウラヤマシイと思います。高い給料をもらって会社の経費か招待券かで好きなコンサートを聴いて、好き勝手なことを書いて世間に名前を売っているのですから

しかし、ウラヤマシイと思うと同時に、聴いた音楽のことを仕事で書くのは嫌だな、とも思います 褒めることは出来ても「大した演奏ではない」とけなすことは難しいでしょうね。編集委員とはいえ所詮サラリーマンですから、無難なコメントしか書けないでしょうね やっぱり、自分で稼いだ給料を投資してチケットを買って、聴いて感じたことを自由に書くのが一番だと思います もちろん、よほどひどい演奏でない限り「大した演奏ではない」などとは書きませんが

 

  も一度、閑話休題  

 

一昨日、早稲田松竹で「リンカーン」と「ザ・マスター」を観ました 今日はポール・トーマス・アンダーソン監督「ザ・マスター」をご紹介します

物語は第2次世界大戦後の1950年代。帰還兵のフレディ・クエルは戦地で患ったアルコール依存症を克服できず、職場で暴れ、そこに居られなくなる 放浪の果てに彼は、密航した船で「ザ・コーズ」という新興宗教団体に出会い、指導者である”マスター”ことランカスター・トッドに迎えられる。マスターは、独特のやり方で悩める人々の心を解放し、カリスマ的な人気を得ている指導者だった フレディは次第に彼の右腕として活躍するようになる。しかし、実はマスターは妻の影響下にあった。マスターに反抗する勢力を暴力で押さえつけようとするフレディ、アル中のフレディを排除しようとるする妻、彼をかばおうとするマスター、この3人の三角関係が微妙に揺れ動いていく

この映画で使われていた唯一のクラシック音楽はショパンのエチュード作品10-3「別れの曲」です 女性シンガーがジャズ・ナンバーとして歌っていました

この映画は実際に存在する新興宗教団体「サイエントロジー」にインスパイアされたと取りざたされるなど、大きな話題を呼んだとのこと サイエントロジーとは何なのか、よく判らないのでウィキペディアで調べたら次のように書かれてました

「サイエントロジーは、ロン・ハバードが創始した新宗教である。アメリカに本拠を置いている。使用されている用語など、見たところは伝統的な宗教よりも自己啓発セミナーに似ている 個人の精神性と能力と倫理観を高めることによって、より良い文明を実現しようと主張する宗教団体である」、「ロン・ハバードが1950年に出版した『ダイアネティックスー明確な思考を取り戻せ』はアメリカ合衆国でベストセラーになった

この解説を見ると、映画の舞台が1950年代であることや主人公が新宗教団体の教祖であること、教祖が教義本を出版していることなど、いくつか共通点があります 日本にも支部があるようです そう言えば、十数年前に日本でも「自己啓発セミナー」が流行った時期がありましたね 私はそういうのにはまったく興味・関心がありませんでしたが、知り合いの何人かは参加していたようです 各自かなりの額を主宰者に投資していたようですが、その果実はいかほどだったでしょうか。非常に疑問です

2012年制作。138分。「リンカーン」と「ザ・マスター」の2本立ては早稲田松竹で9日(金)まで

 

          

 

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