人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

あなたはS席45,000円のコンサートに行きますか?~ルツェルン祝祭管弦楽団コンサート

2013年08月13日 07時02分49秒 | 日記

 

13日(火)。昨日はガス器具交換工事の立会いのため休暇を取りました 業者に午前11時から工事開始と伝えていたのに、10時前に来たので慌てました。当初10時だったのを11時に変更したことが現場に伝わっていなかったようです 大急ぎで台所回りを片付けて受け入れ態勢を整えました

交換したのはガスコンロ、ガスオーブン、レンジフードファン、ガス風呂給湯器です。ガスコンロは3つの内2つしか使用できず、最後の1つもチャッカマンで点火しないとガスが点かない、しかも、火を点けるとボッとバックファイアーがあり危険極まりない状態だったのです オーブンは点火できません。ガスぶろ給湯器は追い炊きが出来ません。19年も使用していると、もう限界に近いのかも知れません

という訳で、ガス器具をそっくり取り替えることにしたのです。当初、工事は4時間以上かかると脅かされていたのですが、私がテレビで高校野球を観ている間に2時間半で終了しました 聞くところによると、こういう工事は職人さん次第で、手際の良い職人だと最短時間でテキパキと済ませてくれるが、要領の悪い職人に当たると4時間も5時間もかかってしまうということでした。私はラッキーでした

工事が予想より大幅に早く終わり、時間がたくさん余ってしまったので、映画でも観に行こうかと思ったのですが、外は灼熱だし、家で音楽を聴きながら本を読むことにしました すると、夕方5時半過ぎに、急に雨が降ってきて遠くの方で雷の音が聴こえました だんだん雷の音が近づいてきたので、ステレオのスイッチを切って、雨音と雷の音に耳を傾けることにしました 雷雨は自然の音楽です。いいチャンスです

そういえば、雷雨の音を入れたCDがありました。波が浜に寄せては返すだけのCDもありました。いずれも自然の音を材料としたヒーリングCDです

さて、新しいガス風呂給湯器、お風呂が沸くと女性の声で「お風呂が湧きました」と教えてくれるのです。秀樹還暦!ちがった、ヒデキ感激です。ガスコンロもすぐに点火します。さらばチャッカマン

 

  閑話休題  

 

コンサート会場の入り口で渡されるチラシの中に「ルツェルン祝祭管弦楽団」のチラシが入っていました。10月15日と17日が①シューベルト「未完成交響曲」と②ブルックナー「第9交響曲」、10月20日と21日が①ベートーヴェン「エグモント序曲」、②同「第3ピアノ協奏曲」(ピアノ:ラドゥ・ルプー)、③同「第3交響曲」というプログラムで、会場はサントリーホールです

さて私がここでこのオーケストラのコンサートを取り上げたのは、その入場料金に驚いたからです。前者がS席42,000円、A席36,000円、C席25,000円、D席18,000円で、後者がS席45,000円、A席39,000円、B席33,000円、C席28,000円、D席21,000円となっているのです。だれが見たってこれはオペラの入場料金です

 

          

 

高額料金の根拠は、指揮者がかつてベルリン・フィルの芸術監督だったクラウディオ・アバドであること、「ルツェルン祝祭管弦楽団」が常設のオーケストラでなく、臨時に編成されるオケで、世界各国のオケの首席クラスのメンバーが参加していること、2013年はルツェルン・フェスティバルの創設75周年の節目に当たること、などが挙げられます

今年11月にはベルリン・フィルもウィーン・フィルも来日するので、これら世界を代表するオーケストラと比較してみます。

ベルリン・フィルはサイモン・ラトルと共に来日しストラヴィンスキーの「春の祭典」やブルックナーの「第7交響曲」を演奏します。会場はサントリーホール。料金はS席40,000円、A席35,000円、C席26,000円、D席21,000円となっています

ウィーン・フィルはクリスティアン・ティーレマンと共に来日し「ベートーヴェン・チクルス」を演奏します。会場はサントリーホール。料金はS席35,000円、A席30,000円、B席25,000円(第9を除く)となっています

臨時編成オケ「ルツェルン祝祭管弦楽団」の方が、世界のベルリン・フィル、ウィーン・フィルよりも入場料が高いことが分かります

さて、いったい誰がS席42,000円のコンサートに行くのでしょうか。多分、招待券をもらって提灯記事を書く音楽評論家たちは間違いなく聴きに行くでしょう 次に、給料をもらって仕事で聴きに行く新聞社の文化部記者や編集委員たちもほぼ間違いなく聴きに行くでしょう お金の使い道に困っている富裕層も行くでしょう しかし、しがないサラリーマンである私は、オペラでもないコンサートに42,000円も投資することは出来ません 第一、その良さを判断できる確かな耳を持っているわけではありませんので もったいないです。同じ投資するなら4,200円のコンサートに10回行きます

いずれにしても、日本は恰好のクラシック音楽市場ですね 呼び屋さんに踊らされて高い料金を払って海外オケの来日公演を聴きに行く人が後を絶たない限り、この現象は続くでしょう

 

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