17日(土)。昨日のブログで米著名投資家ジョン・ポールソン氏のファンドが米ピアノメーカー・スタインウェイ社を買収するという日経の記事を紹介しましたが、そのボールソン氏が昨日の日経紙上に登場していました 16日付の日経朝刊は「金のETF市場縮小~WGC調べ 短期投資家が放出」という見出しで概略次の通り報じています
「金の上場投資信託(ETF)から投資資金が大量に流出している 著名投資家が運用するファンドも同時期に金ETFを放出していたことが判明。著名投資家ジョン・ポールソン氏が運用するファンドが米証券取引委員会に提出した保有有価証券報告書によると、代表的な金ETF「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」の保有残高は6月末時点で約31トンと3月末比約5割減少。金市場は4~6月に23%値下がりした」
ポールソン・ファンドが31トンの金ETFを売却したということは、グラムに換算すると、31×1,000×1,000=31,000,000グラムとなります 最近の東京商品取引所の金相場は1グラム4,200円程度なので、これを掛けると1,302億円になります ポールソン・ファンドがスタインウェイ社を買収する金額は5億1200万ドル(約500億円)ということでした。金ETF(SPDR)の売却によって得た資金で買収する可能性が大きいですね。Steinway を Paulson が Dramatick に Revival するための資金ですか・・・・・・ちょっとムリがあるか
閑話休題
昨夕、東京芸術劇場で読売日響サマーフェスティバル”三大協奏曲”を聴きました プログラムは①メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」(vn:小林美樹)、②ドヴォルザーク「チェロ協奏曲ロ短調」(vc:ドミトリー・フェイギン)、③チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番変ロ短調」(p:田村響)、指揮は広上淳一です
池袋のコンサートホールで開演18時半はサラリーマンにとっては厳しい時間です。すべりこみセーフでしたしかし、すでに会場はほぼ満席。自席は2階M9番、2階左サイドから舞台を見下ろす席です
オケがスタンバイします。読響は女性比率が低いオケです。見渡すと女性は全体の4分の1程度です このオーケストラはあまり聴く機会がないのでメンバーがよく判らないのですが、首席コントラバス奏者の西澤誠治さんは判ります。バッハ・コレギウム・ジャパンでもお馴染みの人です この日のコンマスはダニエル・ゲーデという人ですが、初めてお目にかかります
最初のソリスト、小林美樹が淡いピンクのドレスで登場します 以前彼女を見た時は感じなかったのですがかなり背丈があると思います。背の低い指揮者・広上淳一と比べてしまうからでしょうか 広上はタクトを持たずに登場です。この人の特徴は両手で指揮をすることです
広上の合図でメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲第1楽章が開始されます。すぐに哀愁に満ちた小林のヴァイオリンが入ってきます 美しいメロディーは留まるところを知らず朗々と続きます。それは楽章をまたいで、何かに憧れているような第2楽章へ、そして弾むような第3楽章へと続きます 小林は淀みなく美しい音楽を奏でていきます
彼女のヴァイオリンの弓が上がると、会場一杯の拍手 と2階中央席から「ボー」の掛け声がかけられました。ボーっていったい何よ・・・・と思って右側センター席を見ると、居ました東響サントリー定期公演で、私の3つくらい後部座席に座っている男性です 「オヌシも来ておられたのか」と一人ごちてしまいました
背の低い広上は背丈のある小林と並ぼうとしません。指揮台の上に留まるか、降りてオケの中に埋もれるかのどちらかです 気持ちは分かります 男の価値は背の高さではありません。顔です
次いでドミトリー・フェイギンが登場します。彼は1968年モスクワ生まれですが、現在、東京音楽大学教授として後進の指導に当たっています 指揮者の広上淳一が東京音大卒で、現在同大学の教授を務めている関係で、彼に声を掛けたのかも知れません
広上の合図でドヴォルザークの「チェロ協奏曲」が始まります。この曲は冒頭からスケールの大きな曲です。ドヴォルザークがアメリカにいたときに書かれた曲ですが、古今のチェロ協奏曲の名曲中の名曲です 故郷ボヘミアの香りが高く、感動的なメロディーが次々と現れます。フェイギンはていねいにドヴォルザークの世界を描いていきます
広上淳一の指揮ぶりは、分かり易く言うと「ソフトバンクの孫正義代表が指揮をしているような」感じです 一度でも彼の指揮を見た人なら同意してくれるのではないかと思います。ゴメンナサイ、孫さん、広上さん・・・・どっちに謝ろうか・・・・・
休憩後はチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲」です。拍手の中、茶髪の男が威勢よく舞台に登場しました 「あれっ、サンドウィッチマンの伊達君じゃないか」と一瞬思いましたが、それは何と田村響その人でした。一般人の田村響に対するイメージは”短髪で真面目な好青年”と言ったところではないかと思うのですが、この日の彼は相当なイメージ・チェンジです
ホルンの勇壮なメロディーと力強いピアノの連打によりチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番が始まりますなかなか男性的な力の入った演奏だな、と思っていると、ミスタッチがあり、おやっと思いました その後、演奏の途中でハンカチで汗をぬぐっていましたが、あれは冷や汗だったのか・・・・・・その後は迫力のある演奏で聴衆の心を掴みましたが、第3楽章に入ってから再度ミスタッチがありました。どうも先を急ぎ過ぎているのか、調子は絶好調とは言えないようです
それでも最後は圧倒的な迫力で締め、拍手喝さいを浴びました 広上とハグをして健闘を分かち合いました。広上はこの時ばかりは(前の2人ほど背が高くない)田村と並んで聴衆の歓声に応えました
この日の3曲はどれもが名曲中の名曲なので、誰が演奏してもそれなりにサマになるのですが、逆に、誰が演奏しても個性を発揮するのが困難なのではないか、と思います そんな名曲に挑戦した3人のソリストに拍手を送りたいと思います
も一度、閑話休題
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