28日(水)。星新一著「つぎはぎプラネット」(新潮文庫)を買いました この本の謳い文句によると「同人誌やPR誌に書かれて以来、書籍に集録されないままとなっていた知られざるショートショートの作品集」です
なぜ星新一かというと、実はこの本、大学生の息子にプレゼントしようと買ったものなのです というのは、息子は小学生の頃から星新一が大好きで、5~6年生の2年間で新潮文庫、角川文庫収録のすべての作品(50数冊)を読破したくらい夢中で読んでいたのです
中学受験のため国語の読解力をつけるために買い与えたのが星新一の「きまぐれロボット」でした ショートショートなので、一話がすぐに読み切れることからか、塾への通学時間などを利用して読んでいました びっくりしたのは塾に迎えに行った時、ジュースの自動販売機の光で文庫本を読んでいたことです よほど星新一が気に入ったようだな、と感心しました
星新一の本を薦めた私はといえば、どうもショートショートは物足りなくて、結局「きまぐれロボット」のほかは、明治末期に官僚組織と闘いながら星製薬を創業した父・星一の生涯を描いた「人民は弱し、官吏は強し」ぐらいしか読んでいません
星新一のショートショートに夢中だった読書好きな小学生は、大きくなるにつれてほとんど本を読まなくなっていきました。最近ではスマホは手放さないのに、本は滅多に手にしません 少しでも、本好きだった小学生時代に戻ってくれたら、と期待を込めて買ってきたのが「つぎはぎプラネット」なのです
食卓の上に置いておこうと思います。息子が手に取って読むかどうか、一種の掛けです。私がこの作品を読むのは、その後です