人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

キタエンコ+東京交響楽団でショスタコーヴィチ「交響曲第5番ニ短調」他を聴く

2016年03月27日 09時21分08秒 | 日記

27日(日)。昨日は息子と買い物ツアーに出ました まず、日本橋高島屋に行って息子のワイシャツを仕立て、デパ地下のレストランRで昼食を取って、渋谷に出ました。息子の靴に穴が空いていて 早く買わないと梅雨になってから雨が染み込む、というので ついでに買い物に付き合ったのです 渋谷のABCマートに行きましたが、気に入った靴がなく、新宿店に移動しましたが、ここでも気に入らず、池袋店に来てやっと欲しい靴が見つかったようです 買い物については娘も妥協のない人間ですが、弟も負けず劣らず妥協のない人種のようです 付き合う方は疲れます

コーヒーサーバーを洗っているときに水道の蛇口の角にぶつけて一部割れてしまい、それが元で指を切ってしまったので 新しいのに買い替えることにしました 池袋の東急ハンズが靴屋に近かったので、そこで買いました。ついでにペーパー不要のドリッパーも買いました。長い目で見ればこちらが得です

 

          

 

ということで、わが家に来てから546日目を迎え、リビングに入ろうかどうか迷っているモコタロです

 

          

               中に入ろうかな どうしようかな

 

          

                おやつがあれば入るんだけどな

 

          

                   おやつないじゃん

 

          

              やっぱ 自宅に戻って寝ることにしようっと

 

  閑話休題  

 

昨夕、サントリーホールで東京交響楽団の第638回定期演奏会を聴きました プログラムは①チャイコフスキー「歌劇”エフゲ二・オネーギン”」から「ポロネーズ」、②同「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」、③ショスタコーヴィチ「交響曲第5番ニ短調」で、②のヴァイオリン独奏は成田達輝、指揮はドミトリ・キタエンコです

 

          

 

会場に入って、いつもの通り4番口から入ろうとすると、両サイドにコンミスの大谷康子さんあての大きな花が飾られていました 「祝 新スタート」「祝 21年間ありがとう」と書かれています。これを見て「今日の東京公演と明日の川崎公演で大谷康子さんのコンミス姿も見納めか」と感慨深いものがありました。私は秋山和慶さんが常任指揮者だった頃からの定期会員ですが、10年くらいは大谷コンミス時代を聴いてきたことになります

オケのメンバーとともに大谷さんが大きな拍手に迎えられて登場、コンマス席に着きます ロマンスグレイのキタエンコが登場、1曲目のチャイコフスキーの歌劇「エフゲ二・オネーギン」から「ポロネーズ」の演奏に入ります 彼のタクトで冒頭の華やかな音楽が鳴った途端、会場は舞踏会の雰囲気に包まれました 私は、METライブビューイングで観たこの歌劇の舞踏会のシーンを思い出していました

2曲目は同じくチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」です。ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーンと並ぶ4大ヴァイオリン協奏曲の1つですが、私はこの中でチャイコフスキーの作品が一番好きです

成田達輝がキタエンコとともに登場します 第1楽章「アレグロ・モデラート」成田は慎重に進めます。成田の本当の実力が発揮されたのは第2楽章「カンツォネッタ、アンダンテ」です。実によく歌うヴァイオリンです しかも音自体が非常にソフトで美しいのです。あらためてプログラムで確認すると、彼の使用楽器は 匿名の所有者から貸与されているガルネリ・デル・ジェス(1738年製)であることが分かりました。弱音でも遠くまで美しい音が飛びます

もちろん、最後の第3楽章での追い込みも見事でしたが、それを支えた管楽器群、とくにオーボエの荒木奏美、クラリネットの吉野亜希菜、ファゴットの福士マリ子、フルートの相澤政宏の演奏は聴きごたえがありました

気を良くした成田はバッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番」から「ラルゴ」をしみじみと弾き、熱くなった聴衆をクールダウンしました

 

          

 

休憩後はショスタコーヴィチ「交響曲第5番ニ短調”革命”」です ステージ左サイドにはピアノ、ハープ2台、オルガンがスタンバイしています。この曲は管、弦、打、鍵盤楽器総動員の曲です

この曲の第1楽章冒頭を聴くと緊張します 「これは、当局から批判された第4番の名誉挽回を意図したものか、あるいは、スターリンに対する表に出せない怒りか」と考えてしまいます 第2楽章では途中、ヴァイオリン・ソロの部分がありますが、大谷康子さんの演奏は素晴らしかったです

第3楽章では、再び木管楽器群が活躍します。とくに荒木奏美のオーボエが素晴らしい 彼女は4月12日に上野学園・石橋メモリアルホールでオーボエ・リサイタルを開きますが、東響のメンバーも共演するようです。もちろん私も聴きに行きます。なお、彼女は東響の首席ですが、東京藝大在学中です

 

          

 

さて私が興味があるのは第4楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」をどういうテンポで開始するのか、ということです キタエンコは かなりゆったりとしたテンポで始めました。まるで重戦車がロシアの大地を進んでいくような重量感があります もちろん、そのまま最後まで続けるわけではなく、徐々にテンポアップしてフィナーレになだれ込むわけですが、オケは、もうこれ以上は無理、というほど持てる力を振り絞って演奏に集中し、大音響の中、圧倒的な迫力で曲を閉じます

何度もカーテンコールがあり、キタエンコはステージに呼び戻されましたが、ステージに向けた拍手はキタエンコへの拍手であるとともに、東京ではこの日が最後の大谷康子さんへ向けた拍手でもあったと思います 「21年の長きにわたりオケを束ねるコンミスをお務めいただき 本当にお疲れ様でした」という感謝の心が込められていました 聴衆の想いはきっと大谷さんに届いたと信じます

 

          

コメント
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