20日(日)。わが家に来てから539日目を迎え、不服そうな顔をしているモコタロです
この家はいろいろなものが散らかってるなぁ 何だこりゃ?
閑話休題
昨夜は、息子の大学卒業を祝って なだ万のお弁当でお祝いをしました
も一度、閑話休題
昨日、初台の東京オペラシティコンサートホールで東京交響楽団のオペラシティシリーズ第90回演奏会を聴きました プログラムは①フォーレ「レクイエム ニ短調」、②モーツアルト「レクイエム ニ短調K626」です 出演は、ソプラノ=森麻季、メゾソプラノ=在原泉、テノール=与儀巧、バリトン=甲斐栄次郎、合唱は東響コーラス、指揮は飯森範親です
オケと合唱団約100名がスタンバイし、グレブ・二キティンの合図でチューニングが始まります 通常はオーボエに合わせるのに、2階席のパイプオルガンに合わせて音を出しました。そう、フォーレは「レクイエム」にオーボエを使わなかったのです
バリトンの甲斐栄次郎が指揮者・飯森範親とともに登場し、スタンバイします。この曲は第1曲「イントロイトゥス(入祭唱)とキリエ(憐みの讃歌)」から第7曲「イン・パラディスム(天国にて)までの7曲から成りますが、第1曲はコーラスだけで歌われます 第2曲「オフェルトリウム(奉納唱)」では甲斐のバリトンが会場に良く響きます。第3曲「サンクトゥス(聖なるかな)」を合唱が歌っている時、2階正面左サイドから 黒のシックな衣装に身を包まれたソプラノの森麻季が静かに登場しパイプオルガン脇にスタンバイします そして第4曲「ピエ・イエス(ああ、イエスよ)を美しいソプラノで歌います
フォーレの「レクィエム」には、モーツアルトの「レクイエム」にはある「ディエス・イレ(怒りの日)」がありません あくまでも静かに穏やかに天国的に音楽が流れます。それがこの曲の特徴です
フォーレの「レクィエム」というと、ミシェル・コルボ指揮ローザンヌ合唱団による名演を思い出します 5月のラ・フォル・ジュルネ音楽祭に毎年登場していたコルボの出番が今年ないのは寂しい限りです
休憩後はモーツアルト「レクイエム ニ短調」です。モーツアルトの最後の曲ですが、未完のまま人生を閉じました この曲はヴァルゼック=シュトゥパハという伯爵の依頼により書かれましたが、未完のまま残された「レクィエム」は弟子のジュスマイヤーによって補筆されました
第1曲「イントロイトゥス(入祭唱)」から第8曲「コンム二オ(聖体拝領唱)」までの8曲からなりますが、第3曲「セクエンツァ(続唱)」は①ディエス・イレ(怒りの日)から⑦ラクリモーサ(涙にくれる、その日)まで7曲あります
ソリスト陣は4人とも素晴らしかったですが、とくに森麻季は美しい声で、まるで天使が歌っているような純粋さが伝わってきました また、ウィーン国立歌劇場の専属歌手として活躍した実力者・甲斐栄次郎は説得力のある歌声で素晴らしいバリトンを聴かせてくれました
東響コーラスの皆さんは迫力のある歌声で聴衆を魅了しました モーツアルトの「怒りの日」「恐るべき威厳の王よ」などは力強く、感情がこもっていました
さて、プログラムを見ていて、残念なお知らせが載っていました 東響のソロ・コンサートマスター・大谷康子さんが3月いっぱいで契約満了により退団するというニュースです 大谷さんは1995年(平成7年)4月1日に入団し、21年にわたりコンサートミストレスとして活躍してきました 彼女の演奏で一番印象に残っているのは、ユベール・スダーンが指揮をしてシューベルトの交響曲全曲演奏会をやった時、何番の交響曲か忘れましたが、ヴァイオリン・セクションの音が大谷康子さんの身体に集まり、それが大谷さんのヴァイオリンから一つの音となって聴こえてきたことです これにはビックリしましたが、これぞ本物のコンミスだ と思いました これからはソリストとして活躍されるようですが、頑張ってほしいと思います