人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

レオポルト・ハ-ガ-✕ 新日本フィルでメンデルスゾーン「交響曲第3番”スコットランド”」、ドヴォルザーク「交響曲第8番」を聴く / NHKホール2021年3月から休館 ~ 定期演奏会はどこで?

2019年04月12日 00時15分49秒 | 日記

12日(金)。新聞各紙の報道によると、NHKホールは2021年3月から2022年6月までの予定で耐震工事のため休館するとのことです このため21年末の「第72回NHK紅白歌合戦」は、1973年のホール運用開始以来初めて別会場となる「東京国際フォーラム」で実施するそうです。30年以上観ていない紅白歌合戦はどうでも良いのですが、問題はN響の定期演奏会をどこで開催するのか、ということです 現在 N響はAプロとCプロがNHKホール、Bプロがサントリーホールで、このほかオーチャードホール主催のシリーズがあります まさか東京国際フォーラムで定期演奏会をやるとは思えませんが、オーチャードホールは避けてほしいと思います もしどちらかになったら N響の定期会員を止めます

ということで、わが家に来てから今日で1652日目を迎え、桜田義孝五輪相は10日夜、東日本大震災で被災した岩手県出身の自民党衆院議員のパーティーであいさつし、議員の名前を挙げて「復興以上に大事」と発言したが、被災地を軽視すると言える発言に批判が高まり、過去の失言をかばってきた安倍晋三首相が事実上更迭した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      今月21日の統一地方選挙が近づいて やっと危機感を抱いたようだが 遅すぎだよ

 

         

 

昨日、夕食に「豚バラ麻婆茄子」と「インゲンの胡麻和え」を作りました 麻婆茄子はタイトル通り挽肉の代わりに豚バラ肉を使っていますが、食べ応えがあります

 

     

 

         

 

昨夕、サントリーホールで新日本フィル第603回定期演奏会〈ジェイド〉を聴きました プログラムは①メンデルスゾーン「交響曲第3番イ短調作品56”スコットランド”」、ドヴォルザーク「交響曲第8番ト長調作品88」です 指揮はレオポルト・ハ-ガ-です

レオポルド・ハ-ガ-はモーツアルト出生の地オーストリアのザルツブルク出身です。フライブルク歌劇場総監督、ザルツブルク州立歌劇場とザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者などを歴任し、ルクセンブルク放送交響楽団、ウィーン・フォルクスオパーの首席指揮者も務めました

 

     

 

弦はいつもの通り、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並びです コンマスは、プログラム冊子にはチェ・ムンスとありましたが、西江王子に変更になったようです いつものように第2ヴァイオリンの篠原英和氏と松崎千鶴さんを確認

1曲目はメンデルスゾーン「交響曲第3番イ短調作品56”スコットランド”」です フェリックス・メンデルスゾーン(1809‐1847)は1829年5月、20歳のとき初めてイギリスに渡り、スコットランドを旅して名所旧跡を訪れ、深い感銘を受けました 彼はその時の経験から着想を得て交響曲を作曲したので「スコットランド」という愛称が付いています 1829年7月に作曲に着手し、長い中断ののち1842年1月、33歳の時に全曲の完成をみました なお、この曲は出版順に付けられた番号で「交響曲第3番」となっていますが、完成した順番では最後の5番目の作品です

第1楽章「アンダンテ・コン・モト~アレグロ・ウン・ポコ・アジタート~アッサイ・アニマート~アンダンテ・コメ・プリマ」、第2楽章「ヴィヴァーチェ・ノン・トロッポ」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァチッシモ~アレグロ・マエストーソ・アッサイ」の4楽章から成ります

1935年生まれといいますから、今年84歳になるレオポルト・ハ-ガ-が矍鑠たる足取りで指揮台に上がります 第1楽章冒頭は悲し気な短調から始まります。この曲の大きな特徴は第1楽章から第2楽章へ、第2楽章から第3楽章へ、第3楽章から第4楽章へはアタッカ(間を置かずに次の楽章に入る)で演奏されることです 曲全体を単一楽章のように演奏すると言えばよいでしょうか

演奏では全体を通して、クラリネットのマルコス・ミランダとオーボエの金子亜未、フルートの荒川洋の演奏が冴えていました また、第4楽章フィナーレのホルンの合奏は堂々たる演奏でした


     


プログラム後半はドヴォルザーク「交響曲第8番ト長調作品88」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841‐1904)が48歳の時、1889年に完成し、1890年ロンドン・フィルハーモニック協会の定期演奏会で初演されました この曲はドヴォルザークの楽譜の出版社となっていたドイツの「ジムロック」との間で不和が続く中、イギリスの「ノヴェロ社」から出版されたことから、「イギリス」という愛称で呼ばれていた時期がありました 「ジムロック」でなく「ジン・ライムのロック」だったら旨くいったかもしれません 今回のプログラミングの際に「スコットランド」と「イギリス」の関連性に着目したかどうかは分かりませんが、「イギリス」の方は音楽の内容とまったく無関係です 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ」、第4楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります 

ハ-ガ-の指揮で第1楽章に入りますが、この曲は何度聴いても良い曲だと思います 第3楽章は弦楽器による郷愁を誘う演奏が美しい 全体を通してフルートの荒川洋が大活躍しました トランペットやトロンボーンといった金管楽器も輝かしい演奏を展開していました

面白いと思ったのは、ハ-ガ-は1曲目の「スコットランド」と同じように、各楽章間でタクトを降ろさず、アタッカで演奏しました このアプローチは両曲に共通点を与える彼なりの”こだわり”だったのでしょう。第4楽章は白熱のフィナーレでした

楽員は一生懸命やって いい演奏しているのになあ・・・と思うのは、客の入りの悪さです 2階4列目の自席からは1階席が良く見えるのですが、前方の方でも空席が目立ちます。それは2階席も同様です 埋っている席はほぼ100%定期会員席で、空席になっているのが一般に売り出している席だと思いますが、定期会員を増やすことと、単券で聴く客を増やすことの両方の手を打たないと じり貧になってしまうのではないか、と危惧します   経験から言うと、トリフォニーホールでの定期演奏会はもっと客の入りが良いと思うので、サントリーホールでの定期公演について現状分析(指揮者・ソリスト、プログラミング、入場料金、PR方法等)して、対策を講じた方が良いと思います

コメント (2)
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