3日(金)。今朝、ツイッターをクルージングしていたら、「神保町の『ランドマーク』三省堂書店が営業終了へ 来年3月、本社ビル建て替えで」というニュースがアップされていました。衝撃です 旧ビル時代に父親に連れていかれたのが最初でしたが、今のビルに建て替えられてからは、大学が近いこともあってかなり頻繁に通っていました 最近は岩波ホールで映画を観た時には必ずといってよいほど帰りがけに寄って、文庫本コーナーをクルージングするのが習慣となっています 記事には「営業終了」としか書いていないので、建て替え後に営業再開するのかどうかは分かりませんが、是非再開してほしいものです
ということで、わが家に来てから今日で2428日目を迎え、北朝鮮が新型コロナウイルスワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み「COVAX」から割り当てられた中国の科興控股生物技術(シノパック・バイオテック)製297万回分の権利を放棄する意向を示したことが分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
独裁国家の怖さを知ってる金正恩は 独裁国家の開発したワクチンが怖くて仕方ない
昨日、夕食に「もやし巻き豚肉生姜焼き」「生野菜サラダ」「エノキダケの味噌汁」を作りました 「もやし巻き〜」の肉は豚バラで、醤油、味醂、酒、生姜の擦り下ろしで味付けしています。カイワレ菜を敷いています ヘルシーで経済的で美味しいです
昨日、新文芸坐でイ・チョルハ監督「ノンストップ」 と チェ・ホ監督「潜入」の2本立てを観ました
「ノンストップ」はイ・チョルハ監督による2020年製作韓国映画(100分)です
揚げパン屋を営むミヨン(オム・ジョンファ)は、パソコン修理工の夫ソクファン(パク・ソンウン)と娘の家族3人でつつましくも幸せな生活を送っていた ある日、景品でハワイ旅行に当選した一家は人生初の海外旅行に旅立つが、登場した旅客機には北朝鮮のテロリストが乗り合わせていた 旅客機はテロリストにハイジャックされて危機に陥るが、そこでミヨンの隠されていた能力が覚醒し、不審な男を瞬く間に打ちのめす 一方、夫のソクファンも愛する妻に見せていない別の顔を持っており、その秘めた能力で旅客機を救おうとしていた
【以下、ネタバレ注意】
実は妻ミヨンは北朝鮮からの脱北者で腕利きの工作員だった一方、夫ソクファンも脱北者で腕利きのIT技術者だったという筋書きで、どんでん返しに次ぐどんでん返しが待っている理屈抜きで面白い映画でした 機内サービスでナッツが出ると、「これが有名なナッツリターンのナッツね」というジョークが出てきて笑いました 「ナッツリターン」とは、2014年12月5日にジョン・F・ケネディ国際空港で離陸のため滑走路に向かい始めた大韓航空86便で、ファーストクラスの乗客として乗っていた大韓航空副社長(当時)チョ・ヒョナが、機内提供のナッツを袋のまま出したことから激怒し客室乗務員に対しクレームをつけ、旅客機を搭乗ゲートまで引き返させた(ランプリターン)上で、チーフパーサーを機内から降ろし、運航を遅らせた事件です 韓国ではこんなことも起こるんだな、と驚いたものです また、乗客に国会議員が乗っていて、ハイジャックされた後、何かと自己主張をして乗客に名前を売ろうとしますが、乗客からは総スカンに遭います どこの国でも同じだな、と思いました ハイジャックということで思い出すのは、1970年3月31日に起こった共産主義者同盟 赤軍派による日航機ハイジャック事件です 犯人グループは乗客を人質にとって北朝鮮に向かえと機長に命じましたが、山村新治郎運輸政務次官が人質の身代わりになって北朝鮮に同行した後、帰国した事件です これにより山村氏は男を上げましたが、ナッツリターン姫は女を下げました
最後のどんでん返しは予想外でした 「景品でハワイ旅行が当たる」というのは、オロナミンCのようなドリンクのキャップを開けると裏に「当たり」「外れ」が書かれていて、「ハワイ旅行当選」をミヨンが引き当てるのですが、実はそんな企画はなく、長年かけてお金をためて家族でハワイに行く計画を立てていた夫ソクファンがキャップの裏に細工をしていたのでした
妻ミヨンを演じたオム・ジョンファは韓国では有名な人気歌手で女優としても活躍しているそうですが、なかなかの演技力でした
「潜入」はチェ・ホ監督による2006年製作韓国映画(117分)です
時は1989年。アジアを襲ったIMF経済危機によって大きな打撃を受けた釜山で、起業家肌の麻薬密売人サンド(リュ・スンボム)は記録的な利益を上げていた 一方、麻薬捜査を担当する刑事ジングァン(ファン・ジョンミン)は、4年前に相棒が麻薬王チャン・チョルに殺されたことから、「釜山から麻薬を一掃する」と執念を燃やしていた やがて、サンドの弱みを握ったジングァンは、サンドを密告者として麻薬組織に送り込む しかし、狡猾なサンドもまた、その状況を利用して麻薬密売の頂点に立とうと企んでいた
本作は事実に基づいたフィクションとのことですが、刑事のジングァンも麻薬密売人のサンドも無様でカッコ悪く描かれていて泥臭いところがいいと思いました
また、サンドの叔父が昔の売人仲間と宴会をしている時に「釜山港に帰れ」を歌います この歌は1972年にチョー・ヨンピルが「女学生のためのチョー・ヨンピル ステレオヒットアルバム」で発表し、1976年に歌詞を改めて再レコーディングしたものが韓国国内で大ヒットしました 韓国のみならず日本でも複数の歌手が歌ってヒットしました 韓国の歌で日本でヒットしたのは「アリラン」の次は「釜山港に帰れ」ではないかと思います さて、チェ・ホ監督がこの歌を使用したのはどういう意図があったのだろうか