16日(木)。昨日の朝日朝刊によると、山田和樹氏(42)が2023年4月、英国のバーミンガム市交響楽団の首席指揮者兼アーティスティックアドヴァイザーに就任すると発表されました バーミンガム市響と言えば、後にベルリン・フィルを長年率いたサイモン・ラトルが若い頃に首席指揮者として活躍しています 山田氏は2009年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、その後、スイス・ロマンド管弦楽団など内外のオーケストラで活躍してきたことは周知のとおりです 個人的に山田氏が良いと思うのは日本人の作曲家の作品を積極的に取り上げているところです 増々の活躍を期待したいと思います
ということで、わが家に来てから今日で2441日目を迎え、ロシア大統領府は14日、プーチン大統領が、側近が新型コロナウイルスに感染していることを受けて自主隔離に入ったと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
世界平和のためには そのままずっと自主隔離しておとなしくしていた方が良くね?
昨日、夕食に「鮭のバター焼き」「生野菜サラダ」「シラスおろし」「エノキダケの味噌汁」を作り、「カツオの刺身」といっしょにいただきました 魚はヘルシーで美味しいですね
井岡瞬著「いつか、虹の向こうへ」(角川文庫)を読み終わりました 井岡瞬は1960年東京都生まれ。広告制作会社勤務を経て本作「いつか、虹の向こうへ」で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞してデビュー 当ブログでは「本性」「代償」「悪寒」ほか文庫化されている作品の多くをご紹介してきました
尾木遼平(46歳)はアルコール依存症気味の警備員である ある日、酒場で飲み過ぎた帰り道で、金がないので泊めてほしいという若い女性に声をかけられるが、その女性をめぐって3人組の男たちと乱闘になる 翌朝、気が付いてみると自分が自宅にいることに気が付く 声をかけた女性・高瀬早希が気絶した尾木を連れ帰ったという 尾木が住む一戸建ての家には3人の同居人がいた。経済ノンフィクションの翻訳者・石渡久典、休学中の大学生・柳原潤、元主婦の村下恭子の3人である 尾木はかつて腕の立つ刑事だったが、男と別れたい女性に利用されたあげく、その男を殺してしまった過去がある 懲役4年の刑に服した彼に残されていたのは老朽化した一軒家だけだった。早希は他の同居人たちにすぐに溶け込み、明るさをもたらした しかし、早希を捜す久保裕也が現れ、尾木は痛めつけられる どうやら早希は久保に強要されて美人局(つつもたせ)をやっていたらしい。ところが、その久保が建設中の陸橋から転落死し、動機と犯行機会のあった早希は警察に逮捕されてしまう 尾木は早希の無罪を信じるが、尾木の前に、死んだ久保の叔父である暴力団組長・檜山が現れる。檜山は尾木に初七日の法要までに真犯人を見つけるよう厳命する 尾木は早希のアリバイを証明できる女性が存在することを突き止める。しかし、その女性の行方はまったく分からなかった 尾木はその女性を探し出すことが出来るのか? そして、早希を無事に保護することが出来るのか
本書は前述の通り、2005年の第25回横溝正史ミステリ大賞・テレビ東京賞をW受賞したハードボイルド小説ですが、とてもデビュー作とは思えないほどストーリー展開が見事です
とくに素晴らしいと思うのは、尾木自身の身の上話はもちろんのこと、3人の同居人がそれぞれどういう経緯で尾木と知り合うようになったのかを語る中で、彼らが抱える悩みや過去の心の傷が浮かび上がってくるところです そして、何よりも驚くのは久保裕也を陸橋から突き落とした犯人が意外な人物だったことです 井岡瞬、なかなかのストーリーテラーです
手元の本が底を突きそうなので、池袋のジュンク堂書店に行って6冊購入してきました
1冊目は、当ブログでお馴染みの中山七里著「護られなかった者たちへ」(宝島社文庫)です ご存知の通り「中山七里は7人いる」と言わしめた多作ベストセラー作家のミステリーです 本作は映画化され10月1日にロードショー公開されるそうです
2冊目は平野啓一郎著「ある男」(文春文庫)です 平野氏の著書は「マチネの終わりに」以来です。本作も来年、映画化されるそうです
3冊目は佐藤正午著「書くインタビュー4」(小学館文庫)です この本は、筆者の「月の満ち欠け」が直木賞候補にノミネートされた頃に、佐藤正午氏と編集者との間で交わされたメールのやり取りを収録したものです すでに「書くインタビュー」1~3については当ブログでご紹介しましたが、佐藤氏の女性編集者へのセリフ「お前、喧嘩売ってんのか!」で有名になりました
4冊目はみうらじゅん著「『ない仕事』の作り方」(文春文庫)です みうらじゅんは「マイブーム」や「ゆるキャラ」などの新語を生み出した人として有名です この本は、これまでなかった仕事を企画から営業まで一人でやる「一人電通」のみうらじゅんの発想法・仕事術を明かした本らしいです
5冊目と6冊目はアンソニー・ホロヴィッツ著「ヨルガオ殺人事件(上・下巻)」(創元推理文庫)です 衝撃的な「カササギ殺人事件」をはじめ、「メインテーマは殺人」「その裁きは死」で読者を唸らせた作家の最新作です
いずれも、手元の本を読み終わり次第、精力的に読んで当ブログでご紹介します