人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ユベール・スダーン ✕ 加納悦子 ✕ 東京交響楽団 でベルリオーズ「幻想交響曲」、ショーソン「愛と海の詩」他を聴く / ネットフリックスで「マスカレードホテル」を観る

2021年09月26日 06時49分01秒 | 日記

26日(日)。わが家に来てから今日で2451日目を迎え、都教育委員会は24日、都立高校入試の男女別定員制度を廃止し、段階的に男女合同定員にしていくと決めたというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     いまだにこんな酷い男女差別が行われていたとは 何が民主主義かと言いたくなる

 

         

 

昨夕、サントリーホールで東京交響楽団の第693回定期演奏会を聴きました プログラムは①フランク:交響詩「プシュケ」より第4曲「プシュケとエロス」、②ショーソン「愛と海の詩 作品19」、③ベルリオーズ「幻想交響曲 作品14」です 演奏は②のメゾソプラノ独唱=加納悦子(アリス・クートの代演)、指揮=ユベール・スダーンです

 

     

 

会場はコロナ禍に伴う制限いっぱいの50%の客入りです

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの東響の並び。コンマスはグレブ・ニキティンです

1曲目はフランク:交響詩「プシュケ」より第4曲「プシュケとエロス」です この曲はセザール・フランク(1822‐1890)が1886年から88年にかけて作曲、1888年にパリで初演されました 井上さつきさんのプログラムノートによると、この曲は「愛の神エロスは美しいプシュケに恋して、西風に命じて彼女を連れて来させ、自分の妻とする。プシュケはエロスの顔を見ることを禁じられるがその戒めを破っためエロスは姿を消す。プシュケは悲嘆にくれるが、エロスは彼女を許し、彼女を抱いて天から昇っていく」という物語です

スダーンの指揮で演奏に入りますが、美しいメロディーが淀みなく続き、プシュケとエロスの愛の情景を表していました

2曲目はショーソン「愛と海の詩 作品19」です この曲はエルネスト・ショーソン(1855‐1899)が1882年から1890年にかけて作曲(93年に改訂)したソプラノとピアノ又は管弦楽による作品で、モーリス・ブショールの詩集「94の愛と海の詩」から6曲を選び歌詞としています。 第1部「水の花」、第2部「愛の死」の2部構成で、最後の曲「リラの花の咲く頃」は独立した歌曲として知られています

メゾソプラノ独唱の加納悦子は新国立オペラでは常連のベテラン歌手です

第1部では荒木奏美のオーボエ、相澤政宏のフルートが素晴らしい演奏を展開し、加納悦子を盛り立てました。第2部では伊藤文嗣のチェロが素晴らしい演奏を繰り広げました

 

     

 

プログラム後半はベルリオーズ「幻想交響曲 作品14」です この曲はエクトル・ベルリオーズ(1803‐1869)が1830年に作曲(翌31年改訂)しました イギリスのシェイクスピア劇団の女優ハリエット・スミッソンへの熱烈な思慕を標題音楽として表現した作品です 第1楽章「夢想と情熱」、第2楽章「舞踏会」、第3楽章「野の情景」、第4楽章「断頭台への行進」、第5楽章「サバト(魔女大集合の集会)の夜の夢」の5楽章から成ります

スダーンの指揮で第1楽章に入ります かなりゆったりとしたテンポで演奏が進みますが、次第にテンポアップしていきます スダーンには独特の呼吸があって、オケに歌わせるところはテンポを落として十分に歌わせます

第2楽章の舞踏会は絶妙なテンポ設定で、これこそ舞踏会のワルツだよね、と一人悦に入っていました 第3楽章冒頭の最上峰行のコーラングレと舞台裏のオーボエとの会話は、ゆったりとしたテンポで演奏され、長閑な野の情景が浮かぶようでした 第4楽章の断頭台への行進では、チェロとコントラバスの重低音が会場を震わせました   また、福士マリ子のファゴットのキザミが生き生きしていました  第5楽章は 下手をすると単なるばか騒ぎになりがちですが、スダーンが指揮をとると品格を感じます これは演奏全体に感じるスダーンの特徴かもしれません

この日は久しぶりにスダーン節を聴くことが出来て懐かしく思いました

聴き終わって改めて思ったのは、ベルリオーズの進取性です。ベートーヴェンが亡くなったわずか3年後にこの幻想交響曲が発表されたという事実に改めて驚きを感じます

 

         

 

ネットフリックスで「マスカレードホテル」を観ました

ホテルに連続殺人犯が潜入して殺人事件が起こるという情報から、警察官がホテルに潜入して捜査をする、というストーリーです 「ホテルにとっては、お客様の言うことが第一」というホテルのフロント担当者(長澤まさみ)と、「殺人犯から人の命を守るのが警察の役割だ」と言う刑事(木村拓哉)とが、お互いにプロ意識剥き出しで反発し合いながら、真犯人を特定し追い詰めていきます。犯人らしき人物が登場したかと思うと全く違う、という繰り返しの末、最後には刑事の感が当たっていたことが判明します

「お客様は日常生活を離れ、仮面(マスカレード)を被ってホテルにいらっしゃいます。どんなお客様なのかは分かりません。我々ホテルマンは決してお客様の仮面を剥いではなりません」という台詞からこの映画のタイトルが出てきています

結構面白くて時間が経つのを忘れてあっという間に見終わりました

さて、つぎは何を観ようかな、と楽しみです🐯

コメント
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