22日(水)。わが家に来てから今日で2447日目を迎え、世界的に人気の韓国発7人組男性グループ「BTS(防弾少年団)」が20日、米ニューヨークの国連本部で、SDGsの関連五編とに登壇した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
北朝鮮のICBM(大陸間弾道弾)に対抗できるのはBTS(防弾少年団)しかいない
昨日、夕食に「牛肉のワイン煮」を作りました 材料は牛ブロック肉、舞茸、玉ねぎ、ジャガイモ、ミニトマトです 思ったよりも時間がかかりましたが、何とか美味しく出来ました
昨夕、すみだトリフォニーホール(小ホール)で新日本フィル室内楽シリーズ「第143回 幸福に寄せて 濱本実加プロデュース編」を聴きました プログラムは①シューベルト「弦楽三重奏曲第1番 変ロ長調 D471」、②モーツアルト「ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 ”ケーゲルシュタット・トリオ” K.498」、③シューマン「ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44」です 演奏はヴァイオリン田村安紗美、松崎千鶴、ヴィオラ=濱本実加、チェロ=飯島哲蔵、クラリネット=仲舘壮志、ピアノ=松本望です メンバーの顔ぶれを見ると若手中心であることが分かります
プレトークで、仕掛け人の濱本実加さんが「新日本フィルに入団して6年目に入ります(同志社女子大学学芸学部音楽楽科ヴァイオリン専攻を卒業した後上京し)、シューマンの『ピアノ五重奏曲』でヴィオラを弾いていた須田祥子さん(東京フィル首席)の演奏を聴いて感動し、頼み込んで彼女に師事することになりました そういう意味で、この曲は特別な作品です」と語っていました。彼女のトークはゆっくりと話すので分かり易く、好感が持てました ただし、カンペを見ながらの5分はちょっと短すぎると思います。あと5分だけ話を”盛って”欲しいと思います
会場は新型コロナに関わる50%入場制限がかかっているので、残念ながらこれ以上は入れられません
1曲目はシューベルト「弦楽三重奏曲第1番 変ロ長調 D471」です この曲はフランツ・シューベルト(1797‐1828)が1816年に作曲した未完の作品です 第1楽章および第2楽章の断片が残されています
ヴァイオリンの田村安紗美、ヴィオラの濱本実加、チェロの飯島哲蔵がスタインバイし早速演奏に入ります 全体を通して聴いた印象は、ハイドン風の明るい曲ですが、シューベルトらしい歌心に満ちています 3人は19歳のシューベルトの青春の音楽を瑞々しい感性で描きました
2曲目はモーツアルト「ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 ”ケーゲルシュタット・トリオ” K.498」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756‐1791)がクラリネットの名手アントン・シュタードラーの演奏を想定して1786年(30歳)に作曲した作品です 「ケーゲルシュタット」とはボウリングに似たゲームのことで、「モーツアルトはケーゲルシュタットで遊びながらこの曲を作曲した」というエピソードからこの愛称で呼ばれています 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・ソステヌート・クアジ・ラルゲット」、第3楽章「アレグレット・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります
クラリネットの仲舘壮志は東京藝大卒、第87回日本音楽コンクール第1位など受賞歴が多数あります また、ピアノの松本望は東京藝大大学院修士課程修了。パリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科首席卒業。2009年マリア・カナルス国際音楽コンクール・ピアノトリオ部門で第1位受賞など多くの受賞歴があります
仲舘のクラリネットがリードして演奏が進みますが、全体を通して流れがスムーズでとても心地良い演奏です 仲舘はかなり身体を動かして演奏しますが、譜面が読めるんだろうか、と心配になります ピアノの松本望は相当巧いとお見受けしました この曲はモーツアルトの弟子フランツィスカ・ジャカンの家で私的に楽しむために書かれ、ピアノはフランツィスカ、クラリネットはシュタードラー、ヴィオラはモーツアルトが担当したそうです モーツアルトの立場で弾く濱本さんは、先輩に遠慮しないでもっと前面に出ても良かったかもしれません
プログラム後半はシューマン「ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44」です この曲はロベルト・シューマン(1810‐1856)が1842年に作曲、翌43年にライプツィヒで初演されました 第1楽章「アレグロ・ブリランテ」、第2楽章「イン・モード・ドゥナ・マルチャ、ウン・ポコ・ラーガメンテ」、第3楽章「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります
ヴァイオリンの田村安紗美、松崎千鶴、ヴィオラの濱本実加、チェロの飯島哲蔵、ピアノの松本望による演奏です 松崎千鶴さんは新日本フィルに入団した時に、この室内楽シリーズに同期の古日山倫世さん、脇屋冴子さんとともに初登場しました 彼女の演奏を聴くのはその時以来です。あれから何年経つのだろうか
第1楽章は弦楽器同士のアンサンブル、そして弦楽器とピアノとのやり取りが面白く聴けました 第2楽章では中間部で演奏される第2ヴァイオリン松崎とヴィオラ濱本のキザミが迫力ありました 第3楽章では、スピード感溢れるピアノと弦楽器との丁々発止のやり取りが緊迫感を呼びました 第4楽章ではシューマンの情熱が伝わってくる熱い演奏が展開しました
カーテンコールが繰り返され、クラリネットの仲舘が加わり、出演者全員でシューベルト「音楽に寄せて」を演奏しました。濱本実加のヴィオラ独奏が冴え渡っていました
ここで「そういうことか」と気が付きました この日のプロデューサー濱本実加の本公演のタイトル「幸福に寄せて」は、シューベルトの歌曲「音楽に寄せて」の歌詞から着想を得ています。つまり、本公演はアンコールを含めて、シューベルトで始まりシューベルトで終わる一連のコンサートという位置づけにあったわけです