人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

カルテット・アマービレ ✕ 佐々木亮 ✕ 清水和音でモーツアルト「弦楽五重奏曲第6番K.614」、ドヴォルザーク「ピアノ五重奏曲第2番」を聴く ~ 芸劇ブランチ・コンサート

2022年02月17日 07時04分45秒 | 日記

17日(木)。わが家に来てから今日で2595日目を迎え、4月のフランス大統領選に出馬を表明した極右評論家エリック・ゼムール氏は15日、トランプ前米大統領と14日に電話で話し合ったと明らかにした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     フェイクニュースの作り方や民衆を扇動する方法なんかの指南を受けたんじゃね?

 

   昨日、夕食に「メカジキの照り焼き」「マグロの山掛け」「生野菜サラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました が、私としたことが 写真を撮るのを失念してしまいました 刑事さん、信じてくれ 俺は確かに作ったんだ。カツ丼いらないから信じてくれ    

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで「第34回芸劇ブランチ・コンサート ~ 大人気のカルテット現る!」を聴きました プログラムは①モーツアルト「弦楽五重奏曲第6番 変ホ長調 K.614」、②ドヴォルザーク「ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81」です 演奏はカルテット・アマービレ(ヴァイオリン=篠原悠那、北田千尋、ヴィオラ=中恵菜、チェロ=笹沼樹)、①のヴィオラ=佐々木亮(N響首席)、②のピアノ=清水和音です

カルテット・アマービレは2015年に桐朋学園大学在籍中に結成、山崎伸子、磯村和英氏に師事しました 2016年に超難関の第65回ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で第3位に入賞、併せて特別賞を受賞したほか、内外のコンクールで第1位となっています

 

     

 

1曲目はモーツアルト「弦楽五重奏曲第6番 変ホ長調 K.614」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756ー1791)が1791年4月に作曲しました 第1楽章「アレグロ・ディ・モルト」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります モーツアルトの弦楽五重奏曲の特徴は弦楽四重奏(ヴァイオリン2,ヴィオラ、チェロ)にチェロではなくヴィオラを追加していることです これはモーツアルト自身がヴァイオリンに加えてヴィオラも弾くことができ、当時、室内楽作品ではヴィオラを担当していたことと大きな関係がありそうです

アマービレの女性陣はデザインこそ異なるものの赤の衣装で統一しています 左から篠原、北田、笹沼、佐々木、中という並びでスタンバイします 笹沼のチェロを中心に、左サイドのヴァイオリンと、右サイドのヴィオラが向かい合う形です。ヴィオラの2重奏で第1楽章が開始されますが、この楽章は終始ヴィオラが主導する形でハイドン風の明るく活気ある音楽が進みます 第2楽章は優美な音楽が各楽器の対話によって爽やかに演奏されます 第3楽章は優雅そのものです。中間部の舞曲風の音楽を聴いていて「交響曲第39番」第3楽章のトリオを想起しました 第4楽章は天翔ける第1ヴァイオリンに導かれ、愉悦感に満ちた音楽が展開しました。素晴らしいアンサンブルでした この喜びに満ちた作品から8か月後にモーツァルトが天に召されると、誰が想像できたでしょうか

演奏後、ヴィオラの佐々木が清水のインタビューを受けました 清水から「どうでしたか? 若手の弦楽四重奏団に加わった感想は?」と訊かれた佐々木は「素晴らしいですね 演奏も素晴らしいですが、人間性が素晴らしいんだと思います」と答えていました 清水が「弦楽四重奏団の活動は続けることが難しいんです この四重奏団は素晴らしいです 皆さん、是非4人を応援してあげてください」と応援演説をしました。例によって口もごもごで聴きとりづらかったのですが、言っていることはまともだったので良かったです 

 

     

 

2曲目はドヴォルザーク「ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)が1887年に作曲、1888年にプラハで初演されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・タント」、第2楽章「ドゥムカ:アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ」の4楽章から成ります

この曲では左から篠原、北田、中、笹沼、後方に清水という並びになります 第1楽章はピアノに乗せてチェロが抒情的なメロディーを奏でますが、これが素晴らしかった この楽章はゆったりしたパッセージと速いパッセージが交互に展開する起伏の激しい音楽が特徴ですが、その切り替えが見事です 第2楽章はドゥムカと呼ばれる音楽(穏やかで悲しいメロディーと急速で情熱的なメロディーが交替するスラヴの民謡形式)が繰り広げられます 冒頭の中恵菜のヴィオラの余情的な演奏が素晴らしい 彼女は新日本フィルの首席奏者も務めています 第3楽章は生き生きとした活気あふれる演奏が展開します 第4楽章は軽快で流麗な演奏でドヴォルザークの魅力を醸し出します

この日は滅多に生演奏で聴く機会がないモーツァルト晩年の名作「弦楽五重奏曲第6番」と、”屈指のメロディーメーカー”ドヴォルザークの傑作「弦楽五重奏曲第2番」を聴くことができて、とても幸せでした 常設の弦楽四重奏団は「クァルテット・エクセルシオ」を筆頭に「古典四重奏団」や、若手では「クァルテット・インテグラ」などが活動していますが、「カルテット・アマービレ」とても良いです 応援しますので、頑張ってほしいと思います

 

     

コメント
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