5日(土)。昨夜、娘がテレビで北京冬季五輪の開会式を観ていたので、夕刊を読みながら耳だけ傾けていたら入場行進曲が聴こえてきました 途中から聴きましたが、ベートーヴェン「交響曲第5番 ~ 第4楽章」、グリンカ「ルスランとルドミューラ ~ 序曲」、ヴェルディ「椿姫 ~ 乾杯の歌」、ビゼー「カルメン ~ 序曲」、ブラームス「ハンガリー舞曲 第5番」、ワルトトイフェル「スケーター・ワルツ」、ヴィヴァルディ「四季 ~ 春」などがメドレーで流れていました さすがに中国選手団の時は地元の音楽を流していたようですが、まあ インターナショナルな祭典だからクラシック音楽が無難だよな、と思いながら聴きました それにしても同じベートーヴェンでも「第九」でなく「第5番・運命」を使ったのは意外でした 第九の第4楽章「歓喜の歌」は「欧州の歌」としても採用されているので「ベタ」だということで避けたのかな、と思ったりしました
話は変わりますが、昨日の朝日新聞朝刊の「がんとともに」ページに建築家・安藤忠雄氏(80)のインタビュー記事が載っていました 記事によると、安藤氏は2009年と14年に2度 がんが見つかり、胆嚢、胆管、十二指腸、膵臓、脾臓を全摘したそうです 「5臓なしの身体」になって約8年経つが、毎月検査を受けており「5臓がないなら、ないように生きる」と決めて、「退院後は1日1万歩歩き、昼食は1時間かけて食べ、その直後は休憩するように生活リズムを整えた。医師も驚くが、今のところ目立った不調はない」と語っています
何と言う超人的な生命力でしょうか 生きる執念のようなものを感じます ただ、安藤氏にとってはもっと心配していることがあると言います
「実は今、自分のがんより心配していることは、下降している日本社会のことです。政治や経済の問題もありますが、一番問題なのは、希望を感じている人が少ないこと でも、他人のせいにしてもしゃあない。希望は自分で作り出さないとね」
と語っています 独学で建築を学び、建築界のノーベル賞とされるプリツカー賞を受賞するなど、数々の優れた建築を手がけた安藤氏だからこそ重みのある言葉だと思います 「夢もチボーもないよ」なんて嘆いてばかりいると、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ」と叱られそうです
ということで、わが家に来てから今日で2583日目を迎え、米政府は3日、ウクライナがロシアを攻撃したと誤認させる、偽のプロパガンダ映像をロシア政府が作成するとの情報があると明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
KGB出身のプーチン大統領なら いかにもやりそうだと 誰も疑わないところが怖い
昨日、夕食に2週間に1度の金曜日のローテにより「鶏の唐揚げ」を作りました 栗原はるみ先生のレシピによる「うまみ醤油」に鶏もも肉を6時間近く漬けておいたので、味が浸み込んでとても美味しかったです 本当はビールを飲みながら食べたいのですが、腰痛のためアルコール類を禁止されているので、味噌汁だけで我慢です
Netflixで「父さんのヴァイオリン」を観ました これは2022年 Netflixオリジナルのトルコ映画(1時間52分)です
街中で音楽と踊りを披露して投げ銭で生活している楽隊のヴァイオリニスト、アリ・リザが急死し、8歳の娘オズレムが長年疎遠にしていた叔父(父の弟)ネフメトに引き取られる ネフメトは高名なヴァイオリン奏者だが高慢で自分のことしか考えない男で、妻ともオズレムともうまく暮らすことが出来ない しかし、オズレムが終始手放さない父親のヴァイオリンを媒介として、2人は心を通わせるようになる
タイトルに惹かれて観た作品ですが、期待通りクラシック音楽が数曲使われていました ネフメトがコンサートで弾く曲としては、モンティ「チャールダーシュ」、ビゼー「カルメン」から「ハバネラ」が、ピアノ曲としてはサティ「グノシエンヌ」が、BGMとしてはバッハ「G線上のアリア」、ヴィヴァルディ「四季」から「冬」が効果的に使われていました
ストーリー的には若干「作りすぎ」「盛りすぎ」な感が否めませんが、8歳の娘オズレムを演じた少女がとにかく天真爛漫で可愛いのがとても印象に残っています