人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「新日本フィル室内楽シリーズ ~ 村松裕子プロデュース編」でラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」より第2楽章、プーランク「小ぞうのババール」他を聴く

2022年02月18日 07時16分05秒 | 日記

18日(金)。わが家に来てから今日で2596日目を迎え、北京冬季五輪の大会マスコット「ビンドゥンドゥン」の人気に中国で火が付いたが、日本テレビの辻岡義堂アナウンサーが番組で「ビンドゥンドゥン愛」を語るうちに中国のSNSで話題になったことが一役買った  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     そんなことが日中友好の役に立つならドゥンドゥンやるべきだ  金メダル級の貢献だ

 

         

 

昨日、夕食に「牛タン塩焼き&ハラミ焼肉」「生野菜とワカメのサラダ」「人参と大根の中華スープ」を作りました 娘がとにかく肉が大好きなのでこういうメニューになりがちです

 

     

 

         

 

昨夜、すみだトリフォニーホール(小)で新日本フィル室内楽シリーズ「My  Favorite  Songs ~ 村松裕子プロデュース編」を聴きました プログラムは①ラヴェル「なき王女のためのパヴァーヌ」、②同「ピアノ協奏曲 ト長調」より第2楽章、③同「ラ・ヴァルス」(以上3曲は村松裕子編曲)、④ドビュッシー(白石准編)「牧神の午後への前奏曲」、⑤プーランク(同)「小ぞうのババールの物語」です 演奏はヴァイオリン=澤田和慶、ヴィオラ=矢浪礼子、チェロ=矢野晶子、コントラバス=村松裕子、ピアノ=白石准、⑤のナレーション=稲継美保です

検温後、パトロネージュ部の登原さんに「今日もコルセットをしてきました 寒さは腰痛の大敵です」と愚痴をごぼして階段を降りロビーに向かいました

演奏に先立って、今回の仕掛け人・村松裕子さんのプレトークがありました メインの「小ぞうのババール」は現在小学2年生の息子さんが幼い頃に絵本の読み聞かせをしていたそうですが、矢浪さんから「その絵本には音楽が付いているよ」と教えられ、今回の公演に当たり選曲したそうです ペーパーなしのトークは堂に入ったものですが、わずか7分程度で終了してしまいました せめて10分くらいは作曲家のエピソードや演奏曲目の特徴などを紹介してくれると鑑賞に役立つと思います 立て板に水のように15分ピッタリで作品の解説をしたトークの天才・篠原秀和さんが懐かしいです 篠原さ~ん、お元気ですか~ 私は腰痛で~す

 

     

 

さて本番です。1曲目はラヴェル(村松裕子編)「なき王女のためのパヴァーヌ」です この曲はモーリス・ラヴェル(1875-1937)が1899年に作曲、1902年にパリで初演され、1910年に小管弦楽用に編曲されました 「パヴァーヌ」とは16世紀初頭に愛好されたフランスの宮廷舞踏の一種です 演奏を聴いていて感じたのは、管楽器の部分も弦楽器で演奏することの難しさです。村松さんは編曲に相当苦労されたと想像します   ムソルグスキー「展覧会の絵」の管弦楽化に代表される編曲の魔術師ラヴェルの作品を編曲することの困難を思います

2曲目はラヴェル(村松裕子編)「ピアノ協奏曲 ト長調」より第2楽章です この曲は1929年から31年にかけて作曲、1932年にパリで初演されました この曲にはオーケストラ版のほかに、室内楽版(ショパン作曲ではないが)もあり、メインは独奏ピアノなので、抒情的な音楽を違和感なく聴くことが出来ました

3曲目はラヴェル(村松裕子編)「ラ・ヴァルス」です この曲はヨハン・シュトラウスへのオマージュとして1919年から20年にかけて作曲、1920年にパリで初演されました 演奏を聴くと、やはりこの曲はピアノ連弾かフルオーケストラかで聴くのが音のバランス的に好ましいと思いました

プログラム後半の1曲目はドビュッシー(白石准編)「牧神の午後への前奏曲」です この曲はクロード・ドビュッシー(1862-1918)が1892年から94年にかけて作曲、1894年にパリで初演されました 主役のフルートの部分をヴァイオリンが演奏しましたが、この曲のアンニュイな雰囲気をよく出していると思いました 全体のアンサンブルも良かったです

最後の曲はプーランク(編曲・脚本=白石准)「小ぞうのババールの物語」です この曲はフランシス・プーランク(1899-1963)が1940年に絵本「小ぞうのババール」に合わせて即興でピアノを弾いたものを、後で作品としてまとめ上げたものです この絵本の物語は「ババールは母象の子守唄を聴き、楽しく遊んで暮らしていた。ある日狩人に母象を殺されたババールは逃げて街へ辿り着き、金持ちのお婆さんの元で着物を着て人間の生活を楽しむようになる。やがて従兄妹たちが訪ねて来るとケーキでもてなし、里帰りを決意する ちょうどそのころ象の国では王が亡くなり、凱旋したババールは新王となって戴冠式と結婚式を挙げることになる」という内容です

舞台後方の壁に大きなスクリーンが降ろされ、ババールの絵本が映し出されます 舞台下手にピアノとナレーターが、上手に弦楽奏者がスタンバイします スクリーンに映し出される絵本に沿ってナレーターの稲継さんが芝居気たっぷりに語りかけます そして、ピアノと弦楽奏者によって付随音楽が奏でられます この流れが繰り返され物語が進みますが、ナレーションも素晴らしく、演奏も素晴らしく、観て聴いて楽しむことができました この日は大人が鑑賞しましたが、年少の子どもたちに聴かせたら喜びそうな気がします どうでしょう、アウトリーチでやってみては

満場に拍手に、ピアノと編曲を担当した白石准氏の作曲による「インドの虎狩り」というピアソラ風のリズム感の良い音楽がアンコールに演奏され、再び大きな拍手を浴びました 楽しいコンサートでした

コメント
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