9日(水)。昨日の日経朝刊 医療・健康面のコラム「こころの健康学」に認知行動療法研修開発センターの大野裕氏が「スリー・グッド・シングス」について書いています 「スリー・グッド・シングス」とは「その日に起きた良かったことを3つ思い出して書き出すことでこころを元気にする方法」です 大野氏は「良かったことと言っても、大げさなことでなくてもよい。日常の生活のなかで起きた、こころが少し和らぐような出来事を具体的に思い出す。ごく日常的なささいな体験が毎日夜に思い出すと、こころが元気になってくることがわかっている。その時のこころの状態になれるからだろう」と書いています 書き出すのが面倒なときは頭に思い浮かべるだけでも良いと思います 私は今夜やってみようと思います。やってみませんか
ということで、わが家に来てから今日で2587日目を迎え、米ワシントン・ポストは7日、トランプ前大統領が南部フロリダ州の別荘で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記からの首脳間の親密さを強調した「ラブレター」を含む 現職当時の公文書15箱分を私的に保管していたことが分かり、国立公文書記録管理局が今年1月に回収したと報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
さすがは元大統領トランプ 「公私混同選手権」があれば間違いなく世界一になれる
昨日の夕食は、「あごだし寄せ鍋」にしました 材料は鶏もも肉、タラ、白菜、シメジ、シイタケ、人参、長ネギ、水菜、豆腐です 寒い夜は鍋料理ですね
昨日、東京芸術劇場コンサートホールで2022都民芸術フェスティバル参加公演「甘美なメロディー 東京フィル」を聴きました プログラムは①ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18」、リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35です 演奏は①のピアノ独奏=小山実稚恵、指揮=角田鋼亮です
会場は9割以上は入っていると思われます 小山実稚恵狙いの聴衆が多いのかもしれません
オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東フィルの並び。コンマスは還暦を迎えた三浦章宏です
指揮を執る角田鋼亮(つのだ こうすけ)は東京藝術大学院指揮科とベルリン音楽大学国家演奏家資格過程修了。2008年、カラヤン生誕100周年記念の第4回ドイツ全音楽大学指揮コンクール第2位入賞を果たしています
ピアノ独奏の小山実稚恵はチャイコフスキー国際コンクールとショパン国際ピアノコンクールに入賞歴があり、協奏曲とソロで精力的に活躍しています
1曲目はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18」です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が1900年から翌01年にかけて作曲、1901年10月27日にラフマニノフのピアノ独奏によりモスクワで初演されました。第1楽章「モデラート」、第2楽章「アダージョ・ソステヌート」、第3楽章「アレグロ・スケルツァンド」の3楽章から成ります
ラフマニノフは1895年夏に交響曲第1番を完成させ、その2年後に初演したのですが、先輩作曲家グラズノフがオーケストレーションを変更するなど手を加えたため初演は大失敗に終わり、ラフマニノフは創作意欲をなくしてしまいます そんな低迷期のラフマニノフを救い出したのは催眠療法士のニコライ・ダーリ博士でした 4か月間ダーリ博士の治療を受けたラフマニノフは創作意欲を取り戻し、ピアノ協奏曲第2番を作曲したのでした かくして、この曲はラフマニノフの名を世界に轟かせるきっかけとなる作品になりました
小山実稚恵が鐘の響きを模した和音で演奏を開始します オーケストラの伴奏が入ってきたところで、「しまった」と思いました 自席はセンターブロックのかなり前の方ですが、ピアノの蓋に反射した音がかなり強烈に飛び込んでくるので、オケとのバランスがいびつに聴こえてきます 前方の席の方が良いという人も多いと思いますが、私の場合はピアノ協奏曲に限っては後方の方が良いと思います そんなわけで、ピアノの強烈な音が耳に突き刺さって、演奏を楽しむレヴェルまで達しませんでした ただし、アンコールに弾いたショパン「ノクターン作品9-2」はごく普通に楽しむことが出来ました ということは、曲想によって対処方法が異なるということでしょうか
プログラム後半はリムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35です この曲はニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1908)が1888年に作曲、同年ペテルブルクで初演されました 「千一夜物語」に基づく音楽で、第1楽章「海とシンドバッドの船」、第2楽章「カランダール王子の物語」、第3楽章「王子と王女」、第4楽章「バグダードの祭、海、青銅の騎士の立つ岩での難破、終曲」の4楽章から成ります
この曲は冒頭からフィナーレまでの間、要所要所でヴァイオリン・ソロによる「シェエラザードのテーマ」が奏でられますが、「三浦章宏オン・ステージ」と言っても良いほど、音色の変化に富んだ技巧を凝らした演奏が展開しました 加瀬孝宏のオーボエ、アレッサンドロ・ベヴェラリのクラリネット、高橋臣宣のホルンの演奏が素晴らしく、音によるドラマに彩を添えていました また、第4楽章の難破シーンにおける弦楽セクションの渾身の演奏は狂気迫る迫力がありました
満場の拍手に角田 ✕ 東京フィルは、アンコールにリムスキー=コルサコフ「スペイン奇想曲」から「ファンダンゴ」(多分)を色彩感・祝祭感豊かに演奏、再び満場の拍手を浴びました
ところで、開演前のロビーで新日本フィル定期会員で川崎市在住のSさんを発見したので声を掛けましたが、スマホに夢中でした 何かと思ったら「羽生は4回転半を失敗したらしいよ。1回転だってさ いま暫定2位だって」と言います。どうやら北京冬季五輪のフィギュアスケートの経過が気になるようです 周囲を見渡してみると結構スマホを覗き込んでいる人が目立ちます せっかくコンサートを聴きに来ているのに、オリンピックに気が取られるのはどうしたものか、と思います 私はコンサートの場合は30分前に、オペラの場合は1時間前に会場に着いたら、すぐにブログアップ用にプログラム冊子を写メしてから、スマホのスイッチを切ります 私にとってスマホのスイッチは日常から非日常へ移行するときの切り替えスイッチを意味します 終演後、会場を出たところで再びスイッチを入れることによって、日常に戻ることになります さて、皆さんはどうされていますか? やっぱり羽生選手が気になりますか