人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

高関健 ✕ 東京シティ・フィルでブルックナー「交響曲第4番”ロマンティック”」、三善晃「交響三章」を聴く ~ 第351回定期演奏会

2022年04月23日 07時18分33秒 | 日記

23日(土)。わが家に来てから今日で2659日目を迎え、世界銀行のマルパス総裁は21日、米ワシントンでウクライナのシュミハリ首相らと円卓会議を開いたが、世銀は建物やインフラなどロシアの侵攻による直接的な被害額を概ね600臆ドル(約7.7兆円)とする評価を公表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     当然 独立国ウクライナに侵略して殺人・略奪・破壊したロシアに弁償させるべきだ

 

         

 

昨日、夕食に「豚肉の甘酢ねぎごまだれ」「生野菜サラダ」「冷奴・ウニ醤油かけ」「舞茸の味噌汁」を作りました 豚肉の~はカイワレ大根がよく合います

 

     

 

         

 

昨夜、東京オペラシティコンサートホールで、東京シティ・フィルの第351回定期演奏会を聴きました プログラムは①三善晃「交響三章」、②ブルックナー「交響曲第4番変ホ長調”ロマンティック”」です 指揮は常任指揮者・高関健です

新シーズンを迎え、定期会員席を4列後方に移しました 前シーズンは前過ぎてステージ後方の管楽器群が全く見えないので、1シーズンだけ後方席でステージの見え方を確認することにしたのです

 

     

 

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置 コンマスは特別客員コンマス・荒井英治です

1曲目は三善晃「交響三章」です この曲は三善晃(1933ー2013)が1960年に日本フィルの邦人作品委嘱企画「日本フィル・シリーズ」の第4作として作曲、同年10月14日に渡邊暁雄の指揮で初演されました また、この作品は芸術祭奨励賞やユネスコのIMC(国際音楽評議会)の第2位を獲得し、三善を代表する管弦楽作品の一つとなりました なお、高関健氏は桐朋学園大学で学びましたが、その当時の学長が三善晃氏だったそうです

高関氏の指揮で第1楽章の演奏に入ります チェロ首席・長明康郎の独奏が素晴らしい 第2楽章は実質スケルツォですが、打楽器が大活躍します 曲想としてはバーンスタイン、あるいはバルトークといったテイストを感じました 第3楽章は冒頭、瞑想的な曲想が奏でられますが、急速にテンポを上げアグレッシブな演奏に転換します 演奏を聴いていて「1960年という年はこういう曲が最先端を行っていたんだな」とつくづく思いました

 

     

 

プログラム後半はブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調 ”ロマンティック”」です この曲はアントン・ブルックナー(1824ー1896)が1874年に作曲、その後数度にわたり改訂された作品です 今回の演奏は第2稿(1878年/80年)、新ブルックナー全集版コーストヴェット校訂(2018年)によります ブルックナーの交響曲は「改訂版」の問題が付き纏いますが、私はブルックナー・ヲタク(いわゆる「ブルオタ」)ではないので、版には全くこだわりはありません。目の前に提示された音楽を素直に受け入れます 第1楽章「動きをもって、速すぎず」、第2楽章「アンダンテ・クアジ・アレグレット」、第3楽章「スケルツォ:動きをもって」、第4楽章「フィナーレ:動きをもって、しかし速すぎずに」の4楽章から成ります

高関氏の指揮で第1楽章の演奏に入ります 冒頭、弦楽器のトレモロにホルンが加わる「ブルックナー開始」が展開します 谷あかねのホルン独奏が素晴らしい この人、現在ノンタイトルですが、実力は首席クラスだと思います ホルンに次いで演奏される松木亜希のトランペットがまた素晴らしい この人は首席です。木管ではフルートの竹山愛、オーボエの本多啓佑の演奏が冴えています。第2楽章は憂愁に満ちた曲想です 第3楽章はホルンが大活躍します。谷あかね率いるホルン・セクションの「狩のホルン」が会場に響き渡ります 中間部のレントラー風の3拍子の音楽は、ブルックナーが村の少女とダンスを踊っているようで微笑ましく聴きました 第4楽章はパイプオルガン奏者でもあったブルックナーによる音の大伽藍が築き上げられます 弦楽器群の演奏が美しく、とくに終盤におけるヴァイオリン、ヴィオラの研ぎ澄まされたキザミが強く印象に残りました

高関氏の指揮は速すぎもせず、遅すぎもせず、中庸を心得たテンポ設定で、ブルックナーのオルガン的な豊かで美しい響きを十全に醸し出していました

 

     

コメント
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