24日(日)。わが家に来てから今日で2660日目を迎え、ロシア国防省は22日、ウクライナ侵攻の作戦中に沈没したロシア黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」について、当初、乗組員は「完全に撤退した」と説明していたが、兵士1人が死亡し、乗組員27人が行方不明だと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
嘘つきロシアのことだから 本当はもっと多くの犠牲者が出たに違いないと思います
昨日、銀座ブロッサムホールでオペレッタ「こうもり」の映画を観ました これはオットー・シェンク監督による1972年製作ドイツ映画(2時間23分)です 出演は、ロザリンデ=グンドゥラ・ヤノヴィッツ、アイゼンシュタイン=エバハルト・ヴェヒター、アデーレ=レナーテ・ホルム、ファルケ博士=ハインツ・ホレツェック、フランク=エーリッヒ・クンツ、オルロフスキー侯爵=ヴォルフガング・ヴィントガッセン、アルフレード=ヴァルデマール・クメント、フロッシュ=オットー・シェンク。管弦楽=ウィーン・フィル、合唱=ウィーン国立歌劇場合唱団、指揮=カール・ベームです
午後1時上映開始なので、ブロッサムホールの最寄り駅・地下鉄「新富町」駅改札口で午前11時半に Kirioka さんと待ち合わせして、築地1丁目のT寿司で「海鮮ばらちらし寿司」をいただいてから会場に向かいました 開場時間の12時半に会場入りしたのですが、たいして客はいないだろうと思っていたら、すでにかなりの観衆が座っていてビックリしました 新型コロナをモノともしない天下無敵の人たちです 考えてみたら自分たちもそうでした
「こうもり」はヨハン・シュトラウス2世(1825ー1899)が1873年に作曲、1874年にアン・デア・ウィーン劇場で初演された全3幕から成るオペレッタです
物語は、こうもりの扮装をしたままアイゼンシュタインに置き去りにされたファルケが、仕返ししようと、周囲の人々を味方に引き入れてアイゼンシュタインに恥をかかせるという喜劇です
大晦日を迎えたウィーンの街。銀行家の名士アイゼンシュタインは酒席での侮辱罪で禁錮刑を受けるというのに、友人のファルケにそそのかされてオルロフスキー公爵の仮面舞踏会に内緒で出かけてしまう 妻のロザリンデは、留置場に行くのにめかし込む夫を訝しく思いながらも、昔の恋人アルフレードから誘われて、舞踏会に行くつもりになる さらに、小間使いのアデーレも姉から舞踏会に誘われて気もそぞろになる こうして、オロフスキー公爵の舞踏会には、フランス人公爵やハンガリー伯爵夫人に扮装したアイゼンシュタイン家の面々が知らずに一堂に会することになる そこで、ファルケが周囲の者たちを仲間に引き入れアイゼンシュタインに復讐を図る
この上映作品は、映画のために撮影したものなので、セリフを除いて、あらかじめ歌手たちが歌った録音に合わせて本人たちが”口パク”で合わせて演技しています したがって歌と演技が若干ズレているところも散見されましたが、そこは映画と割り切って観ました
ロザリンデを歌ったグンドゥラ・ヤノヴィッツは、カラヤンが多くのオペラに起用したほどの名歌手で、ソフトで上品な歌唱が印象的です また演技も自然でわざとらしさがありません
アイゼンシュタインを歌ったエバハルト・ヴェヒターは生粋のウィーンっ子で、ウィーン・フォルクスオーパーやウィーン国立歌劇場で活躍しました 歌は申し分ありませんが、若干演技過剰のところがありました。しかし、そこは映画だからと割り切って観ました
アデーレ役のレナーテ・ホルムは歌唱力抜群です
フランクを歌ったエーリッヒ・クンツは、カラヤン ✕ ウィーン・フィル「ばらの騎士」でファー二ナルを演じた歌手ですが、喜劇的な役柄はピッタリです
オルロフスキー侯爵を歌ったヴォルフガング・ヴィントガッセンには驚きました 通常この役はメゾ・ソプラノが歌うのですが、ワーグナー歌いの厳つい顔のヴィントガッセンがオペレッタに出るとは”ミスマッチの面白さ”を狙った配役だと思います
フロッシュ(刑務所の看守)を歌ったオットー・シェンクはこの映画の監督でもあります 彼は世界中の歌劇場でオペラやオペレッタの演出を手掛けています 歌う場面はありませんが、最高の喜劇役者として酔っ払いの看守を”真面目に”演じていて、思わず笑ってしまいました
休憩なしの143分でしたが、あっという間に終わってしまいました オペレッタは楽しい そんな想いを再確認した上映でした
帰りは銀座4丁目方面に出て、歌舞伎座近くの英国風パブ「82」で生ビールを飲んで歓談しました 今観たばかりの「こうもり」の話や、ピアノ教室のお弟子さんの話や、Kiriokaさんの大好きなピアニスト、フジコ・ヘミングさんの話など、途中でビールをお代わりして、気が付いたら2時間が経っていました 音楽の話ができる友だちがいるのは幸せだと思います