人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

飯守泰次郎 ✕ 新交響楽団でR.シュトラウス「死と変容」、ブラームス「交響曲第4番」他を聴く~第257回演奏会

2022年04月30日 07時15分33秒 | 日記

30日(土)。4月も月末を迎えたので、恒例により3つの目標の達成状況についてご報告します 今月は①クラシックコンサート=12回、②映画=4本、③読書=9冊でした ①については中止が1公演ありました。②についてはNetflixで「ビッグ・バグ」「バーブラ・ストライザンド ミュージック・メモリー・マジックツアー」(ブログアップせず)を観ました ③については千葉雅也『現代思想入門』はまだブログにアップしていません

ということで、わが家に来てから今日で2666日目を迎え、米ワシントンポストは28日、昨年のノーベル平和賞を受賞したロシアの独立系紙ノーバヤ・ガゼータのドミトリー・ムラトフ編集長が列車内で襲撃された事件に関し、米当局がロシアの情報機関による犯行だと結論付けたと報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     プーチン政権の気に入らない新聞には徹底的に嫌がらせをする バレバレの手口だ

 

         

 

昨日、山形県鶴岡市の単身赴任先から帰省した息子が、昼食に山形の「煮干し中華」を作ってくれました 煮干しだしのラーメンは初めて食べましたが、和風でとても美味しかったです

 

     

     

 

夕食は私が2週間に1度のローテにより「チキンステーキ」を作りました あとは「エノキダケの味噌汁」です。チキンステーキにはやっぱりワインですね

 

     

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで新交響楽団の第257回演奏会を聴きました プログラムは①ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲、②リヒャルト・シュトラウス:交響詩「死と変容」、③ブラームス「交響曲第4番ホ短調作品98」です 指揮は飯守泰次郎です

 

     

 

新響から指定された自席は1階G列24番、センターブロック7列目右通路側です。新響によると、座席はグループ間に1席空けてあります 例えば、2人で来た人は並んで座り、その隣が空席となるわけです。これは新しいソーシャルディスタンスの在り方です

楽団員が配置に着きますが、弦は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び。コンミスは堀内真美さんです 弦楽奏者はマスク着用で、管楽器と同様 譜面台は1人1台使用し ソーシャルディスタンスを図ります

1曲目はウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲です このオペラはマリア・フォン・ウェーバー(1786ー1826)が1817年から21年にかけて作曲、1821年6月18日にベルリンで作曲者自身の指揮により初演されました 1820年以前のオペラはイタリア語による作品が主流でしたが、ウェーバーの本作は本格的なドイツロマン派オペラの登場となりました

飯守氏が男性に付き添われてゆっくりと指揮台に進みます。81歳と高齢のため果たして最後まで振り切ることが出来るか、と心配になります

飯守氏の指揮で演奏に入ります 本作では序盤で演奏されるホルンのアンサンブルが”キモ”ですが、いかに合わせるのが難しいかが分かります プロのオケでも難しいでしょう。弦楽器のアンサンブルが美しく響きました

演奏が終わっても 飯守氏は指揮台上の椅子に座ったままで舞台袖には引き上げません オケは管・打楽器が増員されフルオーケストラ態勢になります

2曲目はR・シュトラウス:交響詩「死と変容」です この曲はリヒャルト・シュトラウス(1864ー1949)が1888年から翌89年にかけて作曲、1890年6月21日にアイゼナハで作曲者自身の指揮により初演されました

打楽器奏者・足立亮氏の「プログラムノート」によると、本作は「死の床にある病人が迫りくる死との戦いの中で、幸せな若き日を回想し生への強い執着をみせるが、ついには力尽き、追い求めた理想は実現することはなかった しかし、死して魂となった今、まさに自分の理想とする世界を見つけ、天に召される」というストーリーです

飯守氏の指揮で演奏に入りますが、この曲ではフルート、オーボエといった木管楽器の巧さが光りました また、弦楽器のアンサンブルが美しかったです

 

     

 

プログラム後半はブラームス「交響曲第4番 ホ短調 作品98」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897)が1884年から翌85年にかけて作曲、1885年10月25日にマイニンゲンで作曲者自身の指揮により初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ・モデラート」、第3楽章「アレグロ・ジョコーソ」、第4楽章「アレグロ・エネルジーコ・エ・パッショナート」の4楽章から成ります

飯守氏の指揮で第1楽章に入ります。冒頭のヴァイオリンによる哀愁を帯びた旋律が印象的です ティンパニの打ち込みが程よいアクセントになって心地よく響きます 第2楽章ではホルンが素晴らしい この楽章に限らず前半とは見違えるような目を見張る演奏です また、クラリネット、オーボエが冴えています 第3楽章では活気あふれる演奏が展開し、「飯守氏は大丈夫か?」という不安を吹き飛ばします 第4楽章ではフルート、オーボエ、クラリネットといった木管楽器、ホルンを中心とする金管楽器、リズム感のよいティンパニ、そして弦楽器の総力を挙げての渾身の演奏により、輝かしいフィナーレを飾りました

飯守氏は立ち上がり、聴衆の声援に応えますが、足元が覚束ないので何度もカーテンコールに応えることができません 舞台袖から早々と「終了」の合図がコンミスに伝えられ、全員で一礼してコンサートを締めくくりました 飯守氏が最後までタクトを振る姿を見ることができてつくづく良かったと思いました

コメント (2)
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