20日(水)。NHK交響楽団から「2022ー23シーズン定期公演(2022年9月~2023年6月)のご案内」が届きました 首席指揮者がパーヴォ・ヤルヴィからファビオ・ルイージに代わりますが、これはN響にとってベスト・チョイスだと思います 新シーズンのラインナップについては、すでにN響の機関誌「PHILHARMONY 4月号」等で明らかになっていますが、会場についてはNHKホールの改修工事が6月に終了することに伴い、AプログラムとCプログラムが東京芸術劇場からNHKホールに戻ります このうちCプロは今期の「休憩なしのコンパクトな公演」を踏襲するとのことです NHKホールが「紅白歌合戦」の会場から音響面でどれほど改善されたのか全く分からないので、個人的にはCプロは池袋の芸劇のままでよいのではないかと思ってしまいます しかし、経営判断でしょうから仕方ありません
各プログラムのラインナップは次の通りです
Aプロはヴェルディ「レクィエム」、マーラー、ショスタコーヴィチ、ブルックナー、R.シュトラウスの各交響曲といった大編成による作品が多く組み込まれています
Bプロはヴァイオリン、ピアノ、ヴィオラ、ホルン等のソリストを迎えての「協奏曲」が多く組み込まれています 会場がサントリーホールという点もメリットです
Cプロは休憩なしで60分~80分に収まるように変化に富んだプログラムが組まれています
私の場合は、会場に不満が残るものの ラインアップから見ればAプロしかありません N響は定期会員向けの新シーズンへの継続案内を5月中旬以降に送付するとしているので、それを待つことにします
ということで、わが家に来てから今日で2657日目を迎え、世界に13億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会の指導者・ローマ教皇フランシスコが、ロシアのプーチン大統領について、「時代錯誤の権力者が戦争を引き起こしている。他国への侵攻や核による脅迫は大昔のおぞましい記憶だと思っていた」と指弾した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ローマ教皇以前にロシア正教は何もしないのか? ロシアでは宗教は死んだわけね
昨日、夕食に「ビーフカレー」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました ビーフはいつものバラ肉です。とても美味しいです
伊集院静著「女と男の説妙な話。」(文春文庫)を読み終わりました 伊集院静氏は1950年、山口県生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。1991年「乳房」で第12回吉川英治文学新人賞受賞 92年「受け月」で第107回直木三十五賞受賞をはじめ受賞多数
本書は「週刊文春」に連載の人生相談「悩むが花」の第4弾で、2017年3月9日号から2019年3月7日号までに掲載された「悩むが花」に、2019年の単行本化にあたり抜粋・加筆したものを、今回 文庫化したものです
本書は「大人の男の常識」「恋愛のかたちに同じものはない」「男の本当のやさしさは不器用で不格好」「人生は誤解と間違いの連続」「打たれ強いのが最後は勝つ」「女は愛嬌と度胸」など便宜的に付けられた20タイトルの中に、111の人生相談と伊集院氏の回答が収録されています
「名回答」あり「迷回答」あり「珍回答」ありですが、共通点はあいまいに逃げを打たず、ズバッと回答しているところです
例えば、「運転の時に人が変わる夫が怖い。事故でも起こしたらと心配」という34歳・女性の相談には、「一番良い対処法は、ハンドルを握らせないことだネ。ご主人に言いなさい。『私を取るの? 車を取るの?』。おそらく車を取ると思いますが」と回答します
「競馬で大一番のレースを外した 勝ち続ける秘訣を教えてほしい。たまには子供たちにお小遣いを渡したい」という39歳・男性の相談には、「ギャンブルの必勝法はありません。私の友人に釣りバカがいます。彼は坊主の日のために、イイ魚屋を知っています それが、私がその男を尊敬する一点です。あなたにとっての魚屋さんを探しなさい」とアドヴァイスします
「顔で男性を選んでいつも失敗している。将来性のある、長く愛してくれる男性と結婚したい。どうすれば、イケメンでない男性に恋心を抱けるようになるでしょうか?」という29歳・女性の相談には、「イケメンと呼ばれている男の大半はバカですから、魔が差すというケースは十分考えられる イケメン=うぬぼれ、傲慢。うぬぼれ、傲慢=思慮浅く、迂闊ですから、その浅智恵と迂闊につけこむのです。あなたの場合はGOGO!」という名回答です
一方、40歳の会社員からのこんな人生相談もあります
「息子が小さい頃から『サンタは本当にいる』と教えてきたが、小学5年生になり、友達からサンタのことをからかわれたらしく、『本当のことを教えてほしい』と言われた どう言えばよいか?」
これに対し、伊集院氏は次のように回答します
「お父さん、よくここまで真っすぐな子に育てたね。まずそれを誉めたいよ 人間で一番情けない奴は、人を信じられない輩だから。息子さんの性根が歪んでないところが嬉しいじゃないか 人を信じられない奴が、淋しい人生で終わるのは、昔からの常識だからね。息子さんにきちんと言いなさい。『この家には本当にサンタクロースが来てくれたんだ。それを君が、友達が言うように嘘だと思うんなら、今年からわが家にはサンタクロースは来てくれない気がする』とね サンタクロースはいたんですよ。だから息子さんが目を覚ました時、枕元にプレゼントがあったんですよ。あなたたちが買ってこようが、サンタクロースがいたから買わせたんだよ サンタクロースが来た家なんですよ。私の話がおかしく聞こえるかね?」
また、43歳・会社員の女性からはこんな相談が寄せられます
「週刊文春を見たら自分の勤務先の会社が文春砲に撃たれていた 誰かが情報を文春に流したのではないかと疑う人も出てきて職場の空気が妙な感じになった 今後、社内で文春を読んでも大丈夫だろうか?」
これに対し、伊集院氏はこう答えます
「世間で起こることを、対岸の火事なんて考えておってはイカンのだよ。毎日、テレビ、新聞、雑誌で見たり読んだりすることは、明日、自分たちにも起きることだと考えて生きるのが、大人の生き方でしょうが 前と同じように読めばいいじゃないか。この雑誌がいつも正しいなんて、わしも世間も思ってやせんから。どんどん読みなさい」
読んでいて、思わず吹き出してしまう回答も少なくありません 絶対に電車の中で読んではいけません。鉄道警察に通報されます