7日(土)。昨日の日経夕刊文化欄に「ステージ展望 クラシック」という記事が掲載されていました 超略すると次の通りです
「今年は大規模音楽祭が本格的に復活する予定だ 新型コロナ禍が始まってから規模を縮小、あるいは中止していた『東京・春・音楽祭』と『ラ・フォル・ジュルネ・音楽祭』だ 3~4月の『東京・春・音楽祭』では、リッカルド・ムーティ指揮による『仮面舞踏会』や、マレク・ヤノフスキ指揮による『ニュルンベルクのマイスタージンガー』が上演される 5月4~6日には東京・丸の内地域で『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2023』がある。テーマは『ベートーヴェン』だ 生誕250年にあたる2020年に開催予定だったが、コロナ禍で中止になった。そのリベンジともいえる オペラでは、新しい演出によるイタリアオペラの名作上演が続く。宝塚歌劇団で人気作を生み出してきた演出家の上田久美子が『道化師』と『カヴァレリア・ルスティカーナ』に挑む 二期会はジュネーブ大劇場との共同制作による『トゥーランドット』を上演する 新国立劇場はフランコ・ゼッフィレッリ演出による『アイーダ』を開場25周年として上演する」
東京春祭のムーティ指揮による『仮面舞踏会』とマレク・ヤノフスキ指揮による『ニュルンベルクのマイスタージンガー』はとても楽しみです 『ラ・フォル・ジュルネ音楽祭』はフランスのナントで1995年に創設・開催されましたが、日本では2005年に初めて開催され、その時のテーマは「ベートーヴェンと仲間たち」でした その意味では、今回は原点回帰とでも言うべき音楽祭となります フランコ・ゼッフィレッリ演出によるヴェルディ『アイーダ』は1997年秋にオープンした新国立劇場の開場記念公演の一環として98年1月に初めて上演されて以来、節目ごとに上演され続けてきました ゼフィレッリ演出によるリアリティを追求した絢爛豪華な演出・舞台はプッチーニ「ラ・ボエーム」、同「トゥーランドット」とともに一度観たら忘れられません 今年の公演も とても楽しみです
ということで、わが家に来てから今日で2917日目を迎え、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が4日、同国の少年組織「朝鮮少年団」に新年のプレゼントとして日本の SEIKO と、同社のサブブランド ALBA の時計を贈呈した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ミサイルを日本海に向けて撃ってる割には日本が大好きみたいだ 撃つの止めたら?
昨日、夕食に「肉じゃが」「生野菜とヒジキのサラダ」「大根の味噌汁」を作りました 肉じゃがは、前回醤油を多く入れ過ぎてしょっぱかったので、今回は気を付けて作りました
Netflixでマイケル・スティード監督「デヴィッド・レターマン 今日のゲストはヴォロドミル・ゼレンスキー」(44分)を観ました デヴィッド・レターマン(1947~)はアメリカ・インディアナ州出身のコメディアン・司会者・プロデューサーで、現在「デヴィッド・レターマン 今日のゲストは大スター」というテレビ番組(シリーズ)の司会者を務めています この回のゲストはウクライナのヴォロドミル・ゼレンスキー大統領です
デヴィッドはアメリカからポーランドに飛び、そこから14時間かけて列車でウクライナのキーウに入ったことを伝えます そして、エスカレーターで地下90メートルにある地下鉄構内に向かいます そこでインタビューが行われるのです 身の安全を確保するためにはそこしかないからです 2人の握手から、同時通訳を介してのインタビューが始まりますが、地下鉄構内ということで、インタビューの最中もすぐ近くを電車が音を立てて走っていきます また、避難のためのサイレンが聞えてきて、今この瞬間にも戦争が続いているリアリティを感じさせます その時、デヴィッドが「サイレンが鳴っています。どうしますか?」と訊くと、ゼレンスキーは「何もしません。よいことではありませんが、サイレンには慣れてしまっています」と、戦争が日常化している実態について語ります さらに、「戦争によって本当に愛するものが明らかになりました。子ども、日常、朝。サイレンの鳴らない静寂です」と語っています
ロシアのプーチン大統領については、「残念なことですが、多くの国民がプーチンの言うことを信じています プーチンは情報統制によって国民をうまく取り込んでいる。ウクライナなど取るに足らない存在だと思い込ませています そして、多くの国民は現実から目を背けている」と語ります。「何らかの理由でプーチンが死んだとしたら、戦争は終わると思いますか?」との問いには、「終わります。独裁政権では一人の独裁者の力が大きすぎてリスクが大きい。もしプーチンが死んだら、外交問題よりも内政問題の方が大変なことになると思います」と語ります
「戦争はいつ終わると思いますか?」との問いには「誰もがそれを知りたいと思っていますが、簡単に言うことはできません 我々にとっては、すべての領土を完全に取り戻した時に終わるでしょう」と語ります。ゼレンスキー夫人がアメリカに渡り、議会で支援を訴えたことについては、「妻が母親の立場で、ウクライナへの支援を訴えたことから、欧米諸国からの支援が増えました その意味では大きな役割を果たしてくれました」と語っています
デヴィッドはコメディアンであることから、同じコメディアン出身のゼレンスキーに「戦時下でも冗談を言うことができますか?」と挑発します すると、ゼレンスキーは「普段笑うことがなくなってしまった現在では、嬉しい質問です 厳しい情勢下だからこそユーモア精神を失ってはならないと思います」として、一つのジョークを紹介します
「オデーサ出身の2人のユダヤ人が出会い、一人が聞きました 『今の状況は? みんな何と言ってる?』。もう一人が答えます。『戦争だと言ってる』。『何の戦争?』『ロシアとNATOが戦ってる』『どうなってる?』『7万人のロシア兵が戦死した。ミサイルの備蓄はもうじき底をつく。戦車や戦闘機の大半が破壊尽くされた』『NATOは?』『まだ来ていない』」
この辺のユーモアはその辺の大統領や首相ではとても太刀打ちできません こういう人でなければ戦時下の大統領は務まらないのだと思います
画像やインタビューの内容から、この映像はロシアの侵略が始まって9か月経った時点(11月頃)でのインタビューだということが判ります あと2か月弱でロシアの侵略から1年経とうとする現在もなお、ウクライナでの戦争は続いています プーチン大統領は一時的な停戦を提案しているようですが、ゼレンスキー大統領の言葉からすれば、全領土を取り戻すまでは全国民を挙げての戦いを止めないでしょう
ゼレンスキー大統領が何を考えているかを知るための貴重なインタビューです 一人でも多くの人に観てほしいと思います