11日(月)。またまた、昨日ケータイのメルアドにフィッシング・メールが届きました 最初は「みずほ銀行」を名乗っていました。内容は「7月10日に6億円のご入金がありました。お取引につきましては『入出金明細照会』等でもご確認ください」というもの。次に「ゆうちょ銀行」を名乗って同じ内容のメールでした。次は「三井住友信用金庫」を名乗っています。何通目かのメールで「政府機関よりAMS~生活救済支援機構より『支援優待絶対権』が発行されておりますので、ゲスト様には只今、他の団体からの支援金、当選金等はお受け取りできません」ときました
さらに「経済支援金6億円のお手続きを完了させてください」「振り込むので口座番号を教えてほしい」となっています。いずれも無視してほったらかしにしていると、今度は「三菱東京UFJダイレクト」を名乗り、同様のメールが来ました
これらのメールは5分おきに来ています
私はこの手のメールは「迷惑メールフォルダ」に自動的に分類するように手配していますが、昨日だけでこの種のメールが100通を超えました 異なる金融機関名で発信しているのに、内容がまったく同じ「6億円」の入金があったので受け取る手続きをするようにというのは、フィッシング詐欺以外の何物でもないと、誰が見たって分かります
こんなアホな詐欺に引っかかる者がいるのだろうか、と疑問です
相当頭の悪い詐欺師です
それにしても、一番頭に来るのは、どこからか私のメルアドが悪質業者に流れていることです それが一番許せません
皆さんもこのような悪質な詐欺に引っかからないように気を付けてください
ということで、わが家に来てから652日目を迎え、幻想に悩まされているモコタロです
なんか 後ろの方が騒がしいなあ
すぐ目の前に誰かいるような気がするんだけど
背中に気配を感じるけど 幻想かな?
閑話休題
昨日、池袋の東京芸術劇場大ホールで新交響楽団の第234回演奏会を聴きました プログラムは①デュカス「バレエ音楽『ラ・ぺリ』」、②三善晃「管弦楽のための協奏曲」、③ベルリオーズ「幻想交響曲」です
指揮は矢崎彦太郎です
自席は2階M列22番、2階センター左ブロック左通路側です。会場は9割近く入っているでしょうか
新交響楽団は1956年の創設なので、今年が60周年になります アマチュア・オーケストラの中では老舗的な存在で、その実力はナンバーワンだと思います
楽員が登場し配置に着きますが、このオケはコンマス(女性なのでコンミス)が登場するまで立ったままスタンバイします オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという態勢です。指揮者・矢崎彦太郎が登場し指揮台に上がります
1曲目はポール・デュカス「バレエ”ラ・ぺリ”」です この「ラ・ぺリ」はペルシャ神話のぺリ(仙女)とイスカンデル(アレクサンダー大王)が、不死の花をめぐって繰り広げる一幕ものの舞踏詩です
曲の冒頭は金管楽器によるファンファーレです ブラスセクションの演奏は輝きに満ちていました
デュカスといえば「魔法使いの弟子」を思い浮かべますが、「ラ・ぺリ」も色彩感豊かな曲想でした
金管楽器のメンバーがかなり入れ替わって2曲目の三善晃「管弦楽のための協奏曲」の演奏に入ります 三善晃は1933年生まれ、東大文学部仏文科に在学中の1953年に「クラリネット、ファゴット、ピアノのためのソナタ」で日本音楽コンクール作曲部門第1位を獲得しています
その後、1955年から57年にかけてパリ音楽院に留学して学んでいます
「協奏曲」と言えば一般的に、独奏楽器と管弦楽による協奏曲を指しますが、この作品における協奏曲はバロック時代の合奏協奏曲のようなコンチェルト形式を指しています
矢崎のタクトで第1楽章が開始されます。この楽章は極めて速いテンポで音楽が展開し、時にストラヴィンスキーのバーバリズムを感じさせる音楽が現れたりします 第2楽章は一転、まるで深海を潜っているような静かな曲想です
第3楽章は再び激しい音楽が奏でられ、一気にフィナーレに突入します
プログラム後半はベルリオーズ「幻想交響曲」です この曲はベートーヴェンの死のわずか3年後の1830年に作曲されました
とても信じがたいことです。広く知られたその内容とは
「感受性が強く激しい想像力に富んだ若い音楽家が恋に絶望し、発作的にアヘンを飲んで服毒自殺を図るが致死量に達せず、夢の中で奇怪な幻想を見る。愛する人が旋律となって現れ、彼に付きまとう」
第1楽章「夢ー情熱」では、ヴァイオリン・セクションが美しく響きました 第2楽章「舞踏会」は一番好きな楽章です。このオケを聴いていつも感心するのはフルートが素晴らしい演奏をするということです
矢崎の指揮はフランス仕込みでしょうか、こういう音楽は生き生きとタクトを振ります
第3楽章「野の情景」は、冒頭イングリッシュホルンと舞台裏で吹かれるオーボエとの対話で開始されますが、このやり取りが素晴らしかったです
それと、4人のティンパ二奏者が”遠雷”を演奏で表現するのですが、2階から見ていると4人の駆け引きが非常に面白かったです
次の第4楽章「断頭台ヘの行進」では、ファゴットの活躍が目覚ましかったです ティンパ二が炸裂していました
最後の第5楽章「魔女の夜宴の夢」は不気味な雰囲気が良く出ていました。特にクラリネットの狂ったような演奏は見事でした
演奏後は、2階、3階席からブラボーがかかり長い拍手が続きました。矢崎は、第3楽章「野の情景」冒頭 舞台裏で吹いていた女性オーボエ奏者を指揮台のそばに呼び寄せ、イングリッシュホルン奏者を一緒に立たせて歓声に応えました
新交響楽団のコンサートは日程が空いている限り聴くようにしていますが、これまでハズレたことはありません いつも質の高い演奏を展開します。次回は11月3日(木・祝)とのことですが、まだ発売されていないので、チケットを買ったらお知らせします