20日(火)。モコタロの食事は主食として①ペレット(グルテンフリー)、②牧草(チモシー)を、おやつに①エンハンサー、②アクティブE、③圧ペン大麦、④乳酸菌、⑤乾燥パパイヤ、⑥果汁100%リンゴジュース少量を遣っています あとは、納豆菌を少量加えた水です 主食もおやつも半日も経つと容器が空っぽになっているのが常でした
ところが、10日ほど前からモコタロが食事を食べなくなってしまいました 最初の5日間ほどは固形の食物を全く食べず、水とリンゴジュースを少量だけで過ごしました でも元気は元気なのですが その後、オヤツのうち柔らかい物を少しずつ食べるようになりましたが、固い食物を食べないことから、ひょっとして歯が伸びすぎて食物が噛めない状態になっているのではないかと思い、先週末に、ちょうど2年前にお世話になった駒込のMエキゾチック動物病院に予約を入れました 本当はモコタロの保護者である娘(7年前の誕生祝に買ってあげたので)がやるべきことですが、仕事の関係で予約の電話を入れる時間もないと言うので、私が出来るだけ早く診てもらえる日時ということで、昨日の午前10時45分に予約を入れておいたのです
モコタロを専用のキャリーバッグに入れて10時10分に家を出ました。蓋を閉めると 途端に暴れ出しました 「わしをどこへ連れて行くつもりや 何かあったらタダじゃ済まんぞ われ、覚悟しときや」と言っているように聞こえました
JR巣鴨駅に向かう途中で、娘からスマホに「いま山手線は事故で止まっている」という電話が入りました「マジかよ」と思いましたが、取りあえず駅まで行って 駅員に訊くと、「新宿駅で人身事故があり山手線は内回り・外回りとも運転見合わせている。しかし、あと5分もすれば警察の現場検証が終わる見込みなので、他の交通手段に振り替えるよりも電車に乗って待機した方がよいと思う」と言うので、電車に乗って待ちました すると話の通り10時半には復旧したので隣の駒込駅に向かいました 予約時間の10時45分よりも前に余裕で病院に着いたのですが、予約時間から25分も待たされました 相手がウサギやリスやオウムなど日本語の通じない動物なので時間通りには診療が進まないのでしょう 諦めてキャリーバックに手を入れて、モコタロの頭を撫で続けました
11時10分にやっと診療が開始されました 担当は若い男性のI先生です。あらかじめモコタロの食事の種類と量を書いたメモを先生に渡し、それを元に、ここ10日間の食事の状況を説明し、歯が伸びすぎている可能性がある旨を話しました 最初に体重を図ると960グラムで、2年前の時よりも100グラム位増えていました 「口の中を診るのでしばらく待ってほしい」と言われ、待合室で待ちました。再び呼ばれて診療室に入ると、「前歯に異状はないが、奥歯の数本が伸びており何本か切った方が良い」と言われました それには①麻酔をかけてドリルのようなもので削る方法と、②麻酔をかけないでペンチのようなもので切る方法があるが、①は暴れる心配がないので身体に傷をつけることなく奥歯までスムーズに処置できるメリットがあるが、麻酔による命のリスクが排除できない、②は暴れると口の中を切ったりするリスクがあるが、短時間で安価で済むメリットがある、という説明を受けました さらに②麻酔をかけないで処置してみて、あまりにも暴れるようなら麻酔を使用する方法に切り替えることも選択肢としてある、という説明もありました 料金的には「麻酔なし」が3000~5000円に対し、「麻酔あり」が22000円以上という開きがあること、モコタロの年齢(6歳7か月・人間でいえば65歳以上)と「麻酔による命のリスク」を考慮し、②麻酔なしで処置してもらうこととし、反応次第で麻酔ありに切り替えることにしました 「誓約書」のようなものにサインをして、再び待合室で待つことにしました。そして無事に処置が終わり、先生の話では奥の上下の歯を6本程度、短く切ったとのことでした。しばらく様子を見てほしいと言われましたが、念のため「食欲増進剤」を処方してもらうことにしました。これは粉薬なので2年前と同様、リンゴジュースに混ぜれば喜んで飲みます
結局、病院にいる時間は2時間にもなってしまいました 診療明細書を見ると①再診料 1320円、②臼歯歯切り(2カ所以上)5940円、③内服薬 2310円、④合計 9570円となっていました モコタロは国民健康保険に入っていないので100%実費です 人間の診療費よりも高いと思います
家に帰り、キャリーバッグから出してあげると、さっそく牧草を食べ始め、次に水を飲み、そして主食のペレットとおやつも食べ始めました 何と、おやつは完食しました 立ち直りの早い男です 「今日はよく頑張ったね」とたくさん褒めてあげました
ということで、わが家に来てから今日で2292日目を迎え、南米チリの人口100人あたりの新型コロナウイルスのワクチン接種は英国や米国を上回るが、チリで摂取されるワクチンの9割以上が、有効率が54%と低い中国の製薬会社シノパック・バイオテック製であることから、感染拡大が止まらない というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ワクチン外交で存在感を示そうとしている中国だが 信頼感がないのは致命的だな
昨日、夕食に「とんぺい焼き」を久しぶりに作りました 材料は玉子、モヤシ、豚バラ、チーズですが、簡単で美味しいです
歌野晶午著「名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート」(角川文庫)を読み終わりました 歌野晶午は1961年千葉県生まれ。東京農工大学卒。1988年「長い家の殺人」でデビュー 2003年に刊行された「葉桜の季節に君を想うということ」が「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」の第1位に選ばれ、第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞、ベストセラーになる
この本は①黒こげおばあさん、殺したのはだあれ?、②金、銀、ダイヤモンド、ザックザク、③いいおじさん、わるいおじさん、④いいおじさん? わるいおじさん?、⑤トカゲは見ていた知っていた、⑥そのひとみに映るもの、の6篇から成る短編集です
独身刑事・舞田歳三(まいだとしみ)には姪がいます。兄の子で11歳の小学5年生・舞田ひとみです 兄は優秀な大学助教授ですが、歳三はよく仕事帰りに兄の家に寄ってビールを飲むのを楽しみにしています その時、現在手掛けている事件の話をするわけですが、ひとみのちょっとした言葉がヒントになり、歳三は事件のからくりに気が付きます
第1話「黒こげおばあさん、殺したのはだあれ?」は、高利貸しの女が被害者となった放火事件を捜査することになったが、債権者や商売敵など容疑者は次々と浮上するものの、決定的な証拠が見つからない しかし、ひとみの言葉をヒントに、事件の盲点に気がつき解決に導く、という話です この話に限らず、見事に伏線が張られ、回収されていきます
ただ、「葉桜の季節に君を想うということ」があまりにも見事などんでん返しだったので、そのレヴェルを期待して読むと、若干物足りなさを感じます 世間一般では これを「ないものねだり」と言います