人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

飯守泰次郎 ✕ 東京シティ・フィルによるシベリウス「交響曲第2番」「フィンランディア」の公開リハーサルを見学する ~ ティアラこうとう大ホール

2023年01月21日 07時03分31秒 | 日記

21日(土)。わが家に来てから今日で2931日目を迎え、ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長は19日、「通常戦力による核保有国の敗北は、核戦争の引き金になる可能性がある」と通信アプリで述べたが、ウクライナへの兵器供与を進める欧米を牽制するする狙いとみられる  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     話に「核」を持ち出すほど ロシアは追い詰められている証拠 敗北は時間の問題だ

 

         

 

昨日、夕食に「チキンステーキ」を作りました 野菜類はワンプレートに盛り付け、洗い物を減らしました

 

     

 

         

 

昨日、ティアラこうとう大ホールで東京シティ・フィル「第71回 ティアラこうとう定期演奏会」の公開リハーサルを見学しました 本番は本日(21日)午後3時から同じ会場で開かれますが、オール・シベリウス・プログラムで、①フィンランディア、②ヴァイオリン協奏曲、③交響曲第2番 ニ長調の3曲、演奏は②のヴァイオリン独奏=荒井里桜、指揮=桂冠名誉指揮者・飯守泰次郎です この日公開されたのは「交響曲第2番」と「フィンランディア」です

 

     

 

今回の公開リハーサルはいつもと異なり「ティアラ友の会」と「東京シティ・フィル」の会員限定となっています いつも通り1時間で終わるだろうと思い、昼食を取らずに会場に着いてプログラムを見たら、「公開開始12時、公開終了14時10分」となっていました プログラムには「交響曲第2番」しか掲載されていないので、その後「フィンランディア」も公開することになったのかもしれません これは大歓迎です

 

     

 

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東京シティ・フィルの並び コンマスは戸澤哲夫です

拍手のなか、飯守氏がゆったりとした足取りで副指揮者(?)に支えられて登場、指揮台に上ります 副指揮者は指揮台の手前(指揮者の背中の方向)の椅子にスコアを持って控えます 正午ジャストにリハーサルが始まりました シベリウス「交響曲第2番」は第1楽章から順番に演奏します 飯守氏はマイクを着用しているようで声が聞こえます(ただし、何を言っているのかはよく分かりません)。第1楽章は途中で止めることなく最後まで通して演奏しました 飯守氏は楽員の自主性を尊重しているようで、副指揮者の指摘を受けて修正箇所をおさらいする形でリハーサルが進みました これは第2楽章以降も同様で、副指揮者との二人三脚でリハーサルを進めている様子が窺えました フルートの竹山愛、オーボエの本多啓佑をはじめ木管群は絶好調です 金管楽器もよく鳴っています。弦は重厚感満点です ティンパニが大活躍です

第3楽章の途中までリハーサルした時点で1時間経ったため、15分の休憩が入りました

休憩後、第3楽章の続きのリハーサルに入るにあたり、飯守氏が客席に向かい「練習ですから、何が起こるか分かりません。よろしくお願いします」とアナウンスしました 第3楽章と第4楽章は通して演奏することなく、演奏しては止め、修正してまた演奏する形で進みました

「第2番」のリハーサルが終了した後、すぐに「フィンランディア」の演奏に入りました 最初に通して演奏し、修正点を指摘し、再び演奏する形で進みましたが、金管楽器を中心にオケ全体がよく鳴っていました

本日の本番は「完売御礼」とのことです 私はミューザ川崎でのコンサートに行きます

 

     

 

     

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山田和樹 ✕ 読売日響で矢代秋雄「交響曲」、リヒャルト・シュトラウス「アルプス交響曲」を聴く ~ 読響第624回定期演奏会:ベートーヴェン「田園交響曲」との比較で考えてみる

2023年01月20日 07時01分03秒 | 日記

20日(金)。わが家に来てから今日で2930日目を迎え、北朝鮮の朝鮮中央通信は19日、最高人民会議が17~18日に平壌で開催され、北朝鮮に流入する韓国風の言葉を規制する法令「平壌文化語保護法」を採択した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     平壌の金さんは 言葉まで規制しないと平常ではいられないのか! 韓国風って何だ?

 

         

 

昨日、夕食に「ポーク・クリームシチュー」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました 寒い夜はシチューですね

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールで読売日響「第624回定期演奏会」を聴きました プログラムは①矢代秋雄「交響曲」、②リヒャルト・シュトラウス「アルプス交響曲」です 指揮は読響首席客員指揮者・山田和樹です

 

     

 

オケは16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び ハープ2台が第2ヴァイオリンの手前に、ピアノが指揮者の正面に配置されます。コンマスは長原幸太、その隣は小森谷巧というダブルコンマス態勢を敷きます

1曲目は矢代秋雄「交響曲」です この曲は矢代秋雄(1929-1976)が1958年に作曲、同年6月9日に初演された作曲者唯一の交響曲です 第1楽章「プレリュード:アダージョ ~ モデラート」、第2楽章「スケルツォ:ヴィヴァーチェ」、第3楽章「レント」、第4楽章「アダージョ ~ アレグロ・エネルジーコ」の4楽章から成ります

山田和樹の指揮で第1楽章に入ります 冒頭の神秘的な音楽はストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」を想起させます 第2楽章はスケルツォですが、神楽囃子リズムが管弦楽で奏でられます 私には第3楽章「レント」が一番心に響きました イングリッシュホルン、それに続くファゴット、フルートの抒情的な演奏が素晴らしい 第4楽章は後半の疾走感が堪りませんが、突然音楽が止まり、聴衆は慣性の法則で気持ちだけが前のめりになります このラストは意外でした

山田和樹の素晴らしいところは邦人作曲家の作品を積極的に取り上げるところです 矢代秋雄も師事したという伊福部昭の作品をもっと積極的に取り上げてほしいと思います 個人的にはオール伊福部昭プログラムでも良いと思います

 

     

 

プログラム後半はR.シュトラウス「アルプス交響曲」です この曲はリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)が1911年から15年にかけて作曲、1915年10月28日にベルリンで初演されました 単一楽章の50分近くかかる長大な曲ですが、雄大なアルプスの自然の移り変わりや、登山者がアルプスの山を登り、頂上を極め、下山する様子を、管楽器、弦楽器のみならず、多種多様な打楽器を駆使して描き出しています

ハープ2台とピアノはヴァイオリン・セクションの後方に移動し、パイプオルガン奏者が配置に着きます

曲は「夜 ~ 日の出 ~ 登り道 ~ 森への立ち入り ~ 小川に沿って歩く ~ 滝 ~ 幻影 ~ 花咲く牧場 ~ 山の牧場 ~ 林で道に迷う ~ 氷河 ~ 危険な瞬間 ~ 頂上にて ~ 幻 ~ 霧が立ちのぼる ~ 日はしだいにかげる ~ 哀歌 ~ 嵐の前の静けさ ~ 雷鳴と嵐、下山 ~ 日没 ~ 終結 ~ 夜」という流れで演奏されます

山田和樹の指揮で演奏に入りますが、最初のハイライトは「日の出」の大管弦楽による太陽の輝きでしょう 次のハイライトは「嵐の前の静けさ」に続く「雷鳴と嵐」の激しい音楽でしょう ティンパニ、大太鼓、小太鼓、トライアングルはもちろんのこと、ウィンドマシーン(円筒を回転させてヒューヒューと音を出す)やサンダーシート(吊るしたトタン板を叩く)まで動員して雷鳴と嵐を描写します この音楽を聴くと、ベートーヴェンの「交響曲第6番”田園”」の第3楽章「アンダンテ・モルト・モッソ:田舎の人々の楽しい集い」から第4楽章「アレグロ:雷雨・嵐」までの音楽を想起します しかし、ベートーヴェンの「田園交響曲」(1808年)は、「単純な自然描写ではなく、田園の印象に基づく人間感情の表現を追求している」と言われています 一方、この曲に先だって作曲されたクネヒトの「自然の音楽的描写ー大シンフォニー」(1785年)はタイトル通り「自然の描写」そのものです このことを勘案すると、「僕なんか、何でも音楽で描写することが出来るんだもんね」と自慢していたリヒャルト・シュトラウスは、「アルプス交響曲」に関する限り、クネヒト直系の作曲家と言えるのかもしれません

 

     

     

 

さて、最後の「夜」では山の動機や登山の動機が静かに回想され曲を閉じます リヒャルト・シュトラウスの作品の良いところは、こういう静かな音楽だと思います

全体を通して、山田和樹 ✕ 読響はオーケストラを挙げての渾身の演奏で、読響らしいゴージャスでスケールの大きな演奏を展開し、アルプスの大自然を歌い上げました

 

     

 

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日テレ「リバーサルオーケストラ」第2回目を観る / Netflixでトム・クルーズ主演「ミッション・インポシブル ゴースト・プロトコル」を観る

2023年01月19日 07時01分48秒 | 日記

19日(木)。日テレ系で水曜22時から放送している「リバーサルオーケストラ」第2回目を観ました ストーリーは、

「初音(門脇麦)がコンサートマスターとして加入したことで、のんびりムードの玉響メンバーにも活気が出てくる しかし、フルートの蒼(坂東龍汰)だけは相変わらず遅刻してくるし、やる気も見せない そんな蒼の怠惰な態度に指揮者の朝陽(田中圭)は苛立ちを見せ、他の楽員たちも彼に対し不満を募らせていた しかし、蒼は経済的な問題を抱えアルバイトをしていたのだった そうした中、新生・玉響の初公演が急きょ2週間後に行われることになった

という内容です

 

     

 

さて、今回のストーリーの中で流れた音楽は、登場順に①モーツアルト「フルート協奏曲第1番」より第1楽章、②ラヴェル「ボレロ」、③エルガー「威風堂々 第1番」、④チャイコフスキー「交響曲第5番」より第4楽章、⑤ビゼー「アルルの女」よりメヌエット、⑥パッヘルベル「カノン」、⑦ラロ「スペイン交響曲」より第4楽章、⑧チャイコフスキー「交響曲第6番”悲愴”」より第2楽章、⑨ブラームス「交響曲第1番」より第4楽章といった音楽でした チャイコフスキーやブラームスは巧みにアレンジされているので分かりにくかったです

指揮者の朝陽が玉響より数段上のオケからスカウトされそうな気配で「来週に続く」となりましたが、どうなるんでしょうか・・・次回が楽しみです

ということで、わが家に来てから今日で2929日目を迎え、ロシアのショイグ国防相は17日、プーチン大統領がロシア軍の規模を2026年までに現在の3割増の150万人まで拡大することを決定した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     プーチンは2026年以降も戦争を続けるつもりだが その前にロシアは壊滅するね

 

         

 

昨日の夕食は「味噌鍋」にしました 材料は豚バラ肉、キャベツ、シメジ、モヤシ、豆腐とシンプルです 〆はラーメンにしました。寒い夜は鍋料理がいいですね

 

     

     

     

         

 

Netflixでブラッド・バード監督による2011年製作アメリカ映画「「ミッション・インポシブル ゴースト・プロトコル」を観ました

ロシアのクレムリンで爆破事件が発生し、米国極秘諜報組織IMFのエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)と、彼の率いるチームが事件の容疑者にされてしまう    米港政府は「ゴースト・プロトコル」を発令してIMFを抹消する 汚名を着せられたハントは、IMFの後ろ盾も得られないままチームの仲間だけを頼りにクレムリン爆破の犯人を突き止め、さらには事件の黒幕が目論む核爆弾によるテロを防ぐためロシアからドバイ、インドへと渡り、過酷な闘いに身を投じるのだった

 

     

 

本作はトム・クルーズ主演による人気スパイアクションシリーズ第4作に当たります 「ゴースト・プロトコル」とは、元のTVシリーズ「スパイ大作戦」でお馴染みの「例のよって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、或いは殺されても当局は一切関知しないから、そのつもりで」のフレーズ通り、アメリカ政府が非合法の秘密作戦に対して一切の関与を否定する(IMFの組織そのものが存在しないものとして扱う)という「取り決め(プロトコル)」を指しています

トム・クルーズが凄いのは、危険なアクションもスタントなしで自ら挑むことです この映画では、地球上で最も高いドバイのビル「ブルジュ・ハリファ」でのシーンが象徴的です 彼は命綱こそ着けているものの、部屋からダイブしたり、ビルのガラス壁をスパイダーマンのように登ったり、ビルの側面を走ったりと、「まるでCGではないか」と疑われるような危険なアクションに挑んでいます だからこそ、第4作まで続いてきたのだと思います 昨年公開された「トップガン・マーヴェリック」は日本でも大ヒットしましたが、よく分かります

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ミューザ川崎 ✕ 東京交響楽団「モーツアルト・マチネ2023-2024シーズン」の4回セット券を取る / Netflixで是枝裕和総合演出による「舞妓さんちのまかないさん」(全9話)を観る

2023年01月18日 07時04分11秒 | 日記

18日(水)。ミューザ川崎 ✕ 東京交響楽団の「モーツアルト・マチネ2023-2024シーズン」のチケット(4回セット券)を取りました 新シーズンのラインナップは次の通りです

第53回(5月27日・土)①セレナータ・ノットゥルナ、②フルート協奏曲第2番、③交響曲第40番=梅田俊明指揮、高木綾子(フルート)。

第54回(10月1日・日)①ディベルティメントK.136、②交響曲第31番、③交響曲第35番=ユベール・スダーン指揮。

第55回(12月2日・土)①クラリネット協奏曲K.622ほか。ポール・メイエ(指揮&クラリネット)。

第56回(3月20日・水)①交響曲第34番、②ヴァイオリンとオーケストラのためのアダージョK.261、③交響曲第29番=鈴木秀美指揮、グレブ・ニキティン( ヴァイオリン)。

※いずれも開演時間は午前11時、会場はミューザ川崎コンサートホール、プログラムはすべてモーツアルトです

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2928日目を迎え、ロシア軍とベラルーシ軍の合同軍事訓練が始まり、ウクライナ国民はベラルーシの参戦に不安をにじませているが、ベラルーシ側は演習を「防衛目的」だと強調している  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       防衛目的が聞いて呆れる いずれロシアと共に ウクライナ侵略のツケを払うことに

 

         

 

昨日の夕食は、先日テレビを見ていた娘が「あれが食べたい」と言った「ホルモン焼き」にしました ホルモンだけでは寂しいので、牛ロースカルビも用意ました 本当は味噌やコチジャン等で作ったタレに漬け込んで1晩置いて焼くのですが、時間がないので焼いたホルモンとカルビを、作ったタレにつけて食べました とても美味しかったです

 

     

     

 

         

 

 Netflixで是枝裕和総合演出による「舞妓さんちのまかないさん」を観ました これは、京都の花街の1年を2人の若い女性を通して美しく描いた全9話の連続ドラマです 小山愛子の漫画を原作に、是枝監督がオリジナルな世界を描き出しています 企画は東宝の川村元気プロデューサーで、是枝監督を中心に津野愛、奥山大史、佐藤快磨らが各回の演出を担当しています

「中学の修学旅行で舞子さんに憧れたキヨ(森七菜)とすみれ(出口夏希)は、高校に進学せず、京都・祇園の屋形に住み込みで修行を始める すみれが「100年にひとりの逸材」と言われる一方で、不器用なキヨは「青森に帰れ」と言われ 舞妓を諦めることになる 落ち込むキヨだったが、ちょうど舞妓さんたちの料理を作る女性が腰痛で料理が作れなくなり、親子丼を作って振る舞ったことから料理の才能を見い出され、後任として”まかない料理”を作ることになる

 

     

 

この作品はキヨとすみれの成長物語と言えますが、森と出口のコンビは最強です どこかのほほんとしたキヨを演じた森七菜は、朝日新聞のインタビューに「芸能界には本当にきれいな人がたくさんいるので、ずっとコンプレックスでした 青森から京都に出て来たキヨは、大分の高校に通いながら芸能活動をしていた私だ、と」と語っています 上から大根の葉っぱが飛び出した大きなリュックを背負って買い出しから帰るキヨの姿は微笑ましく、思わず応援したくなります 一方、希望通り舞妓さんになるすみれを演じた出口夏希はモデル出身 「私はすみれとは正反対。歩き方から何から全部直しました」と語っています 是枝監督は「森さんを見ながら、出口さんは芝居の面白さをつかんでいったんじゃないか。いいタイミングで森さんのような女優に出会えて、本当に素晴らしい」と語ります

2人を取り巻く人々も魅力に溢れています おおらかで包容力のある大女将・千代を演じた松坂慶子、そそっかしくも可愛らしい現女将・梓を演じた常盤貴子、ナンバーワン芸妓・百子を演じた橋本愛、百子の同期で出戻りの芸妓・吉乃を演じた松岡菜優、踊りのお師匠さんを演じた戸田恵子といった女優陣の演技力には舌を巻きます なかでも一番びっくりしたのは松岡菜優です。最初は誰だか全く分からず「このおもろい人、どなたさんでっしゃろ」と思ったくらいです 私には恩田陸原作による映画「蜜蜂と遠雷」のピアニスト・栄伝亜夜のイメージがあるので、今回のまるで大阪のコメディアンみたいな役柄には度肝を抜かれました

男性陣では千代の経営するバーのバーテンダーを演じたリリー・フランキーがいい味を出していて、”大人の演技力”を発揮しています また藤井道人監督「新聞記者」(2019年)で記者・陣野和正を演じた北村有起哉が、舞妓さんたちの衣装や身の回りの世話をする男性を味わい深く演じていました

この作品は「舞妓さんがだめなら、まかないさんの道がある」ということで、「華やかな職業もあれば、地味だが人さまの役に立つ職業もある また、人にはそれぞれ向き・不向き、得意・不得意がある だから、自分に向いている仕事を見つけて精進するのが一番だ」ということを再認識させてくれます

それぞれの人生の選択をしたキヨとすみれはこれからどうなるのか? 是非とも「続編」が観たいと思います

 

     

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新日本フィル「室内楽シリーズ 第155回 打楽器のある室内楽作品の魅力 ~ 山内創一朗プロデュース編」を聴く~1曲も知らないコンサート:果たして吉と出るか凶と出るか?

2023年01月17日 07時01分32秒 | 日記

17日(火)。わが家に来てから今日で2927日目を迎え、ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、中部ドニプロの集合住宅に対するロシア軍の前日のミサイル攻撃による死者が30人に達したと明らかにし、「ロシア人はこうしたテロ行為に『臆病に沈黙している』」と非難した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ロシアのテレビが プーチン政権の都合の良い情報だけを流しているのが根本問題だ

 

         

 

昨日、夕食に「麻婆茄子」「生野菜とヒジキのサラダ」「エノキダケの味噌汁」を作りました 野菜を多く摂るようにしています

 

     

 

         

 

昨夜、すみだトリフォニーホール(小)で新日本フィル「室内楽シリーズ  第155回 打楽器のある室内楽作品の魅力 ~ 山内創一朗プロデュース編」を聴きました プログラムは①アレクサンドル・チェレプニン「ソナチネ」、②ケーシー・カンジェローン「カプリス」、③ロバート・ショルラム「モザイク」、④ジョルジュ・ドルリュー「協奏的対話」、⑤エティエンヌ・ペルション「ドゴリアンの5つのダンス」です 演奏はピッコロ=野津雄太、オーボエ=神農広樹、トランペット=山川永太郎、トロンボーン=梅澤駿佑(客演)、チェロ=飯島哲蔵、ティンパニ/パーカッション=山内創一朗、ピアノ=渡辺啓介(客演)です

正直言って、このコンサートのチケットを取るにあたり相当躊躇しました だいいち プログラムに掲げられた曲を1つも知らないし、演奏者だって初めて演奏する曲ばかりの可能性もある その意味ではリスクが非常に高いコンサートと言わざるを得ない、と しかし、11月1日に開催された室内楽シリーズ「スリー・ダンス・エピソード ~ 佐藤和彦(チューバ)プロデュース編」が、半分以上知らない曲だったのに十二分に楽しめたので、今回は打楽器中心とはいえ、ひょっとして面白いかもしれない」と思い直してチケットを取ったのです さて、その判断は吉と出るか凶と出るか

 

     

 

自席は6列16番、右通路側です

開演にあたり、仕掛け人の山内氏による「プレトーク」がありましたが、たったの2分で切り上げました プレトークの最短新記録かもしれません しかし、演奏が始まってから、彼がなぜ多くを語らなかったのかが解りました 山内氏は演奏の合間に共演者へのインタビューを挟み、本番までのエピソードなどを紹介したので、そういう”おいしい話”をプレトークで話すわけにはいかなかったのです 越後屋、おぬしもワルよのう

1曲目はロシアの作曲家アレクサンドル・チェレプニン(1899-1977)が1939年に作曲した「ソナチネ」です 彼は「ゴジラ」でお馴染みの伊福部昭らに作曲技法を指導したことで有名です 4楽章形式の作品で、ティンパニの山内創一朗とピアノの渡辺啓介によって演奏されます 渡辺のピアノの打鍵が強く、山内のティンパニに負けていなかったのが印象に残りました

2曲目はケーシー・カンジェローン(1982~)が2017年に作曲した「カプリス」です この曲はフルート奏者の野津雄太がピッコロを吹き、山内創一朗のシロフォンと協演します 少ない音素材の反復で音楽を組み立てていく「ミニマル・ミュージック」の一種で、極めて速いテンポでピッコロとシロフォンが競い合います 野津はかつて札幌交響楽団の副主席フルート奏者を務めていた時ピッコロも吹いていたので、山内から出演オファーがあった時は「ああ、いいよ」と快く引き受けたそうです その経験が存分に生かされ、山内との素晴らしいコンビネーションを聴かせてくれました

3曲目はオーストリア出身のロバート・ショルラム(1913-1987)が1967年から68年にかけて作曲した「モザイク」です 演奏はオーボエ=神農広樹、ピアノ=渡辺啓介、パーカッション=山内創一朗です 神農氏へのインタビューによると、この曲は譜面しかなく、レコードやCD等の音源も資料もなかったので、譜面だけを頼りにリハーサルを重ねるしかなかったそうです やっと仕上がったあたりのタイミングでLPレコードが出ていることが判明し、ドキドキしながら聴いたら、自分たちの演奏と同じだったので安心したとのことです 4つの楽章から成りますが、第1楽章はピアノ中心、第2楽章はパーカッション中心、第3楽章はオーボエ中心、第4楽章は3楽器によるフーガという内容になっています この曲で感心したのは神農の技巧的なオーボエ、渡辺の鋭いピアノ、そしてパーカッションで八面六臂の活躍を見せた山内のパフォーマンスです まさにゼロからのスタートでここまで仕上げてくるとは驚きました

 

     

 

休憩後の1曲目はフランス出身のジョルジュ・ドルリュー(1925-1992)が1973年に作曲した「協奏的対話」です 彼はゴダールやトリュフォーら名監督と製作した映画で多くのヒットを生み、ハリウッドに移って「シネマのモーツアルト」と称されたとのこと まるでコルンゴルトのようです 3楽章から成りますが、演奏はトランペット=山川永太郎、トロンボーン=梅澤駿佑、ティンパニ=山内創一朗、ピアノ=渡辺啓介です

この曲も音源もデータもないところからリハーサルを始めたそうですが、メインは金管の2人です とくにトロンボーンの独奏から始まる第2楽章が印象に残りました トランペットとトロンボーンの重奏も素晴らしかった

最後の曲はフランス生まれのエティエンヌ・ペルション(1958-2019)が2005年に作曲した「ドゴリアンの5つのダンス」です 山内はベルリン・フィルの打楽器奏者がYouTubeでこの曲を演奏するのを観て、「カッコいいなあ、いつかやってみたいな~」と思っていたそうで、やっと夢が実現することになったそうです 5楽章から成りますが、演奏はチェロ=飯島哲蔵、ティンパニ&木魚=山内創一朗です

山内は大きさの異なるティンパニ5台と、木魚3台を自由自在に操り、マレットを途中でひっくり返し木の部分で叩いたりして千手観音像のごとき活躍を見せ、一方の飯島もチェロをよく歌わせ、ティンパニとの丁々発止のやり取りで聴衆を魅了し、満場の拍手を浴びました

 

     

 

すべての演奏が終わり、出演者全員があらためて勢ぞろいしました 一人一人の顔を見ながらこの日の演奏を振り返りました 「1曲も知らないプログラムだったけれど、凄く楽しく聴くことが出来た。聴きにきて良かった」というのが結論です 出演者全員の演奏が素晴らしかったのはもちろんのこと、何より、誰も知らない隠れた名曲を発掘し、仲間を説得して出演を依頼し、自分の長年の夢を実現しようとした山内創一朗のチャレンジ精神が素晴らしい そして、楽員の自主性を尊重する「セルフ・プロデュース公演」を長年にわたりシリーズで展開している新日本フィルの懐の深さを感じます 本当に素晴らしいコンサートでした

新日本フィルの公演もスマホによる撮影がOKなので、記念に1枚撮りました

 

     

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トゥガン・ソヒエフ ✕ ハオチェン・チャン ✕ NHK交響楽団でブラームス「ピアノ協奏曲第2番」、ベートーヴェン「交響曲第4番」を聴く ~ N響1月度定期Aプログラム2日目

2023年01月16日 07時01分46秒 | 日記

16日(月)。わが家に来てから今日で2926日目を迎え、中国の衛生当局は14日、昨年12月8日~今月12日に医療機関で亡くなった新型コロナウイルスに関連する死者数が5万9938人だったと明らかにしたが、これまでは独自の基準をもとに、この期間の1日当たりの死者数をゼロから数人として発表していた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     これだから中国の発表する数字は信用できない! 独裁主義国家のロシアも同じだな

 

         

 

昨日、NHKホールでNHK交響楽団「1月度定期演奏会Aプログラム」2日目公演を聴きました プログラムは①ブラームス「ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83」、ベートーヴェン「交響曲第4番 変ロ長調 作品60」です 演奏は①のピアノ独奏=ハオチェン・チャン、指揮=トゥガン・ソヒエフです

1曲目のブラームス「ピアノ協奏曲第2番」は、2日前の13日にネルソン・ゲルナーのピアノ、高関健指揮新日本フィルの演奏で聴いたばかりなので、聴き比べの楽しみが加わりました

指揮をとるトゥガン・ソヒエフは1977年、旧ソビエト連邦・北オセチアのウラジカフカス生まれ サンクトペテルブルク音楽院で名教師イリヤ・ムーシンとテミルカーノフに指揮法を師事しました 昨年2月のロシアのウクライナ侵攻後、2008年から音楽監督を務めていたトゥールーズ・キャピタル管弦楽団の役職と、2014年に就任したモスクワのボリショイ劇場の音楽監督兼首席指揮者を苦悩の末、自らの意思で退きました

 

     

 

拍手のなか、オケのメンバーが配置に着きます 弦は14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつものN響の並び。コンマスはマロさんこと篠崎史紀、隣はゲスト・アシスタント・コンマスの郷古廉です

1曲目はブラームス「ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1878年から81年にかけて作曲、1881年にブタペストで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アレグロ・アパッショナート」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「アレグレット・グラツィオーソ」の4楽章から成ります

ピアノ独奏のハオチェン・チャンは1990年 中国・上海生まれ。2005年から米カーティス音楽院で名教師ゲイリー・グラフマンに師事し研鑽を積みました 2009年、第13回ヴァン・クライバーン国際コンクールで辻井伸行とともに第1位を獲得し、同コンクール史上最年少優勝者となりました

ソヒエフの指揮で第1楽章がホルンによる堂々たるテンポで開始され、独奏ピアノが入ってきます チャンのピアノは明るく若干 軽めの印象を受けますが、確かな技術に裏付けられた明快な演奏です 激しい第2楽章のスケルツォを経て、第3楽章がチェロの独奏によって幕を開けます 藤森亮一の演奏は温かく包容力があります 2日前に聴いた新日本フィルの桑田歩の演奏が、温かくも儚さを感じさせる演奏だったのと対照的です 演奏者によってこうも違うものかとあらためて感心します チャンの独奏ピアノと藤森のチェロとの対話が優しく響きました 第4楽章ではチャンの軽快な演奏が印象的です 特に高音部がとても綺麗でキラキラ輝いています ソヒエフ ✕ N響の堅実なフォローにより力強いフィナーレを飾りました

 

     

 

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第4番 変ロ長調 作品60」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1806年から07年にかけて作曲、1807年11月にウィーンのブルク劇場で初演されました 第1楽章「アダージョ ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ ~ ウン・ポーコ・メノ・アレグロ」、第4楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります

ソヒエフの指揮で第1楽章の序奏部がミステリアスに開始されます この混沌とした音の世界は、ベートーヴェンの耳の病が徐々に進行している証左か、と思えるほど暗く、光が見えません しかし、一転して交響曲第7番の「舞踏の権化」を先取りするかのような疾走感溢れる音楽が展開します ファゴット、フルートが素晴らしい それと、1曲目はピアノの蓋に隠れて見えなかったオーボエ客演奏者の吉井瑞穂(マーラー・チェンバー・オーケストラ)の演奏が素晴らしい 第2楽章では弦楽セクションのアンサンブルが美しく響きました 第3楽章はスケルツォですが、ホルンと弦楽セクションの掛け合いが印象的でした 第4楽章では吉井のオーボエ、神田のフルートをはじめとする木管楽器群の演奏が冴え渡りました

ソヒエフはこれまで何度もN響と共演しているだけあって、今回も相性抜群の演奏を聴かせてくれました

 

     

 

N響は1月12日のホームページで、「第1コンサートマスターの篠崎史紀は1月で退任し、4月から特別コンサートマスターに就任する。ゲスト・アシスタント・コンサートマスターの郷古廉は4月からゲスト・コンサートマスターに就任する」旨 発表しました マロさんは今月 満60歳で定年、本公演が第1コンマスとして最後の公演となりました    終演後、楽員を代表して郷古氏からマロさんへ花束が贈呈されました  名コンマスでした 長い間お疲れさまでした

いずれ、郷古氏は「ゲスト」が取れ、「コンサートマスター」として迎えられるのだろうな

 

     

 

何度か共演してきたソヒエフも、マロさんの長年の貢献をねぎらいました マロやかで心温まるコンサートでした

 

     

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N響2023-2024シーズンのラインナップ発表 / 湯浅卓夫 ✕ 新交響楽団で別宮貞雄「交響曲第3番」、ウォルトン「交響曲第1番」他を聴く /「リバーサルオーケストラ」出演の門脇麦インタビュー

2023年01月15日 07時07分43秒 | 日記

15日(日)。昨日の朝日新聞朝刊「be   テレビ 週刊番組表」に、日テレ系「リバーサルオーケストラ」(水曜夜10時)で谷岡初音を演じている門脇麦さんが取り上げられていました   記事を超略すると次の通りです

「昨夏、ヴァイオリン指導の先生のもと、猛練習を始めた 『天才ヴァイオリニスト』になるためだ。『左手の指の位置とか、右手の上下とか、絶対合ってないといけないので、振付みたいに覚えます。できてる風にはなりつつある』と語る    11日の初回での、壮大な『ウィリアム・テル序曲』に飛び入り、奏でる喜びを思い出す場面は圧巻だった  『小学生が大学生に飛び級したようで、とにかく手の動きが速くて大変   でもプロの方(神奈川フィル)と一緒に演奏すると、たまに自分の音痴な音が聞こえても割と気持ちよく弾けるんです』。ヴァイオリンの音色にはなじみがある。クラシック好きな祖父の家では、壁一面のCDから『おすすめ』を借りてきては聴いていた いまは寝る前や寝付けない日に『白鳥の湖』や『くるみ割り人形』の旋律が落ち着かせてくれる 中学までバレエを続けていたことも影響する。『クラシックって格好いい、聴いて楽しいというパワーと、初音や朝陽(指揮者)らみんなのチームワークで最強オケになっていく爽快感を味わっていただけるんじゃないかな 特に演奏シーンは楽しみにしてほしいです』と語る」

たしかに、『ウィリアム・テル序曲』の「スイス軍の行進」のスピッカート(弓をはねさせながら弾く奏法)は素晴らしい演奏で、プロのようにサマになっていました 他の俳優さんたちが、いかにも「演技で弾いてます」という印象の中、一人だけ際立っていました バレエをやっていた関係でチャイコフスキーのバレエ曲を聴くと落ち着くのでしょうね 祖父の家の「壁一面のCD」は親近感を覚えます 来週水曜日が楽しみです

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2925日目を迎え、ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は14日、ウクライナでのロシアの核使用は「人類に対する敵対行為」になると警告した岸田首相とバイデン米大統領の共同声明について「とてつもない恥で、コメントすらできない妄想」と非難し、恥をそそぐには岸田氏が「閣議で切腹するしかない」と述べ、強く反発した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     岸田首相が切腹なら プーチン大統領は「市中引き回し」のうえ4の字固めじゃね?

 

         

 

「NHK交響楽団  2023-2024シーズン」のラインナップが発表されました すでに日程と指揮者は発表済みでしたが、今回は出演者と演奏曲目が公表されました N響定期演奏会はAプロ(NHKホール:土・日)、Bプロ(サントリーホール:水・木)、Cプロ(NHKホール:金・土)の3コースがあり、それぞれ年間9回のコンサートが用意されています 現在私はAプロとBプロの定期会員になっています

 

     

 

Aプロで興味を惹かれるのは①10月公演(ブロムシュテット指揮:ブルックナー「交響曲第5番」)、②12月公演(ルイージ指揮:マーラー「交響曲第8番」)、③2月公演(井上道義指揮:ショスタコーヴィチ「交響曲第13番」他)、④4月公演(ヤノフスキ指揮:ブラームス「交響曲第1番」他)、そして⑤反田恭平を迎えてのスクリャービン「ピアノ協奏曲」がある6月公演です

Bプロは毎回「協奏曲」がプログラミングされているのが特徴ですが、①9月公演(トン・コープマン指揮:オール・モーツアルト・プロ),②11月公演(ユッカ・ペッカ・サラステ指揮、ペッカ・クーシスト:ストラヴィンスキー「ヴァイオリン協奏曲」他、③12月公演(ルイージ指揮、アリス・紗良・オット:リスト「ピアノ協奏曲第1番」他)、④5月公演(ルイージ指揮:ブフビンダー:ブラームス「ピアノ協奏曲第1番」他)が興味深い公演です

Cプロは休憩なしの60~80分公演が特徴ですが、①9月公演(ルイージ指揮:ワーグナー「ニーベルングの指環」オーケストラ・アドベンチャー)、②10月公演(ブロムシュテット指揮:シベリウス「交響曲第2番」他)、③4月公演(エッシェンバッハ指揮:ブルックナー「交響曲第7番」他)、④6月公演(沖澤のどか指揮、コジュヒン:ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」他)が期待できそうです

以上のラインアップからすると、Aプロの会員継続は決定です Bプロを継続するかどうか微妙なところです 他のオケの定期公演日程とも照らし合わせて慎重に判断したいと思います

 

         

 

昨夜、東京芸術劇場コンサートホールで新交響楽団「第260回演奏会 別宮貞雄生誕100年」を聴きました    プログラムは①別宮貞雄「管弦楽のための2つの祈り」、②同「交響曲第3番 ”春”」、③ウォルトン「交響曲第1番 変ロ短調」です 指揮は湯浅卓夫です

 

     

 

主催者側から指定された席は1階k列22番、センターブロック右から3つ目です

オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの新響の並び。コンミスは内田智子さんです

この日の公演は「別宮貞雄生誕100年」を記念する演奏会という位置付けになっています 別宮貞雄(1922-2012)は東京大学理学部物理学科と同大学文学部美学科を卒業。在学中に毎日音楽コンクールに入賞し、パリ国立高等音楽院に留学、ミヨーやメシアンのもとで作曲技法を学んだという秀才です

1曲目は別宮貞雄「管弦楽のための2つの祈り」です この曲はフランス留学で学んだ近代的作曲技法を集約した作品として作曲、1956年5月に初演されました 音楽的には「前奏曲、ファンファーレとフーガ」という構成になっており、第1楽章「悲しみを持って」、第2楽章「雄々しく」の2楽章から成ります

湯浅卓夫の指揮で演奏に入りますが、前衛的な傾向に背を向けた純粋な曲想で、聴いていて好感が持てました

2曲目は別宮貞雄「交響曲第3番”春”」です この曲は新潟県妙高高原の赤倉で春スキーを楽しんでいる時に着想を得たということです 全楽章の初演は1987年3月です 第1楽章「春の訪れ ~ あっという間に春はやってくる」、第2楽章「花咲き、蝶は舞い ~ そして鳥がさえずる。深い山の中の自然の美しさ」、第3楽章「人は踊る ~ 人々は浮かれ出す」の3楽章から成ります

湯浅の指揮で第1楽章に入ります 冒頭のホルンが、いかにも春の目覚めを暗示しているようで素晴らしい 金管楽器群の分厚い演奏が印象的です 第2楽章ではフルート、クラリネット、オーボエの独奏が冴え渡ります 息の長いホルンの演奏が素晴らしい 第3楽章には意表を突かれました まさかこんなに楽しく賑やかな曲とは思いもしませんでした 躍動感溢れる楽しい演奏を聴いていて、ディズニーのアニメ映画「ファンタジア」の中の「魔法使いの弟子」(デュカス)の行進曲風の音楽を思い出しました ミッキーが居眠りしている間に、ミッキーが魔法をかけた箒が水をどんどん汲んで、周囲を水びだしにしてしまうシーンです 管楽器も弦楽器も打楽器もノリノリで推進力に満ちた楽しい演奏を繰り広げました

 

     

 

プログラム後半はウォルトン「交響曲第1番 変ロ短調」です この曲はウイリアム・ウォルトン(1902-1983)が1932年から35年にかけて作曲、1935年11月にロンドンで初演されました 第1楽章「アレグロ・アッサイ」、第2楽章「プレスト・コン・マリツィア」、第3楽章「アンダンテ・コン・メランコニア」、第4楽章「マエストーソ」の4楽章から成ります

コンミスが堀内真美さんに代わります

ウォルトンというと、私はオラトリオ「ベルシャザールの饗宴」ぐらいしか知りません いったいどんな交響曲を書いたのか、と興味津々で聴きました

この曲にも意表を突かれました 第1楽章冒頭からテンションの高い曲で、弦楽器も管楽器も打楽器も目いっぱいの渾身の演奏を展開します その最たるものが第4楽章でした 弦楽アンサンブルの美しさが際立つ一方で、フィナーレに向けてのティンパニ2台による強烈な強打を中心とするオーケストラ挙げてのアグレッシブな演奏に度肝を抜かれました ウォルトンはこういう曲を書いたのか、と認識を新たにしました オーケストラ総力を挙げての熱い演奏に大きな拍手が送られました

 

     

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高関健 ✕ ネルソン・ゲルナー ✕ 新日本フィルでブラームス「ピアノ協奏曲第2番」、同「交響曲第3番」を聴く ~ クラシックへの扉 第12回定期演奏会 / フィッシング詐欺メールに注意!

2023年01月14日 07時06分10秒 | 日記

14日(土)。昨年は「国税庁」を語るフィッシング詐欺メールが届きましたが、今度は「Softbank」を語る詐欺メールがスマホに届きました

【1月13日 利用停止予告】  Softbankの未払い料金お支払いのお願い。

とあり、その下に「http://mg~」というアドレスが書かれています そのアドレスにはSoftbankの文字が入っていません

そもそもSoftbankの利用料金は銀行自動引き落としで毎月処理されています それが「未払い」というのはあり得ないことです。分かりやすいフィッシング詐欺メールです

こんなアホな詐欺に付き合っている暇はありません。即削除しました 皆さんも気を付けてください

ということで、わが家に来てから今日で2924日目を迎え、2021年の衆院選岐阜5区に全国最年少の25歳で立憲民主党から出馬した今井瑠々(るる)氏=26歳が13日、岐阜市の自民党県連で記者会見し、同党の推薦で今春の岐阜県議選多治見市選挙区(定数2)に立候補することを正式に表明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     選挙で立憲の彼女を選んだ市民はどう思う? 非難を浴びて風邪引いたら るる3錠

 

         

 

昨日の夕食は、今年初「唐揚げ」でした 栗原はるみ先生の「うまみ醤油」に鶏もも肉を半日漬けておいたので、味が浸み込んでとても美味しく出来ました

 

     

 

         

 

昨日、すみだトリフォニーホールで新日本フィル「クラシックへの扉  第12回定期演奏会」を聴きました プログラムは①ブラームス「ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83」、同「交響曲第3番 ヘ長調 作品90」です 演奏は①のピアノ独奏=ネルソン・ゲルナー 、指揮=高関健です

開演に先立って午前11時からホール隣のホテル6階のチャペルで開かれた「ワンコイン講座」では、講師の小室敬之氏が「ブラームスの抒情 ~ 哀愁をどのように表現しているのか?」というテーマで約1時間話されましたが、とても分かりやすく参考になりました 「中低音で安定感のあるメロディーとハーモニーとサウンド」「余白による渇望感」「短調のなかに長調を含むことによる効果」など、ブラームスの作品が醸し出す「何となく悲しい」音楽の根拠を探ることが出来ました

 

     

 

さて、本番です オケは14型で、左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置を採ります コンマスは西江王子。第2ヴァイオリンのトップには「クァルテット・エクセルシオ」のメンバーだった山田百子さんがスタンバイします

1曲目はブラームス「ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1878から81年にかけて作曲、1881年にブタペストで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アレグロ・アパッショナート」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「アレグレット・グラツィオーソ」の4楽章から成ります

ソリストのネルソン・ゲルナーは1969年、アルゼンチン生まれ。マルタ・アルゲリッチから奨学金を受け、ジュネーヴ音楽院のマリア・ティーポのもとで研鑽を積む。1990年にジュネーヴ国際コンクールで第1位 現在、ジュネーヴ高等音楽院の教授として後進の指導にもあたっています 小室氏によると、ブラームスは63歳で亡くなりましたが、ゲルナーは現在64歳とのことです。年齢でブラームスを超えたゲルナーがどのような演奏をするか、関心が高まります

初めて見るゲルナーは思っていたより小柄な人で、高関氏よりちょっと背が高いくらいでした

高関氏の指揮で第1楽章に入ります。冒頭の日高剛のホルンが素晴らしい    ゲルナーのピアノは質実剛健ですが、しなやかさも併せ持っています    第2楽章はまさに「ピアノ付き交響曲」とでも言いたくなるようなシンフォニックで重心の低い音楽が展開します 第3楽章では冒頭、桑田歩の独奏チェロが抒情的に奏でられ、ゲルナーの演奏を導きます ゲルナーは詩情豊かな演奏で聴衆を魅了します この楽章に限って言えば「ピアノとチェロとオーケストラのための協奏曲」とでも名付けたくなるほどです 間を置くことなく第4楽章に入りますが、ゲルナーの軽やかな演奏が印象的です その後、独奏ピアノとオケとの丁々発止のやり取りを経て雄大なフィナーレを飾りました

ゲルナーの力強くも抒情性に満ちた知的な演奏は、高関健 ✕ 新日本フィルの完璧なフォローあってこそ可能だったと思います

満場の拍手にゲルナーは、ブラームス「6つの小品  作品118」から第2曲「間奏曲  イ長調」を詩情豊かに演奏、聴衆を黙らせました

 

     

 

プログラム後半はブラームス「交響曲第3番 ヘ長調 作品90」です この曲は1883年に作曲、同年ウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「ポコ・アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります 

高関氏の指揮で第1楽章に入ります。神農広樹のオーボエが良く歌います そして、ホルン・セクションの演奏が素晴らしい 高関氏の後半に向けての追い込みにオケが必死についていきます 第2楽章ではクラリネット(客演)、フルートの野津雄太、オーボエの神農広樹、そして弦楽セクションの熱い演奏が印象的です 第3楽章では、日高剛のホルン、神農広樹のオーボエの寂寥感に満ちたソロが素晴らしく、個人的には「晩秋のイメージ」を抱きました 第4楽章では弦楽セクションの渾身の演奏が際立っていました

全体を通して、高関氏はメリハリのある音楽づくりで新日本フィルからアグレッシブな演奏を引き出していました

 

     

 

ところで、トリフォニーホールでは、これまでコロナ禍のため閉鎖されていた「クローク」が再開されました その影響でか、新日本フィル事務局員の配置が従来と若干変わり、CD売り場(従来の位置)を除き、入口近くのコーナーにまとまって待機する形になりました これまでと様子が異なるので、パトロネージュ部の登原さんに気軽に話しかけにくくなり、今回はゲルナーのアンコール曲を確認するにとどまりました まあ、図々しい私のことなので、すぐに慣れて話かけると思いますが

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小泉和裕 ✕ 東京都交響楽団でシェーンベルク「清められた夜」、ブラームス(シェーンベルク編)「ピアノ四重奏曲第1番」を聴く ~ 都響定期第965回Bシリーズ / 音楽家コイン ~ 日経から

2023年01月13日 07時04分10秒 | 日記

13日(金)。昨日の日経朝刊文化欄に「コインから聞こえる調べ 音楽家の肖像、楽譜を刻んだコインを収集、意外な発行事情も」という見出しにより、音楽教師・千葉一良さんのエッセイが載っていました 超略すると次の通りです

「コインにはベートーヴェンなどの音楽家をデザインした珍しいコインも存在する   都立学校の音楽教師をしているが、約30年間こうした『音楽家コイン』を収集してきた 音楽家コインは作曲家やピアニストの生没周年記念に発行されることが多い 名前や肖像のほか楽譜が刻まれる例もある 音楽家をデザインに採用するのは20世紀以降のことだ。世界初の音楽家コインは1920年のドイツで発行され、ベートーヴェン生誕150年を記念した肖像が刻まれている このコインは本来素材に適さない鉄で造られた点が特徴だ。第1次世界大戦で敗れたドイツでは金属が枯渇し、金や銀での鋳造ができなかった 金の価格が下落した90年代は、それまで約30種ほどしかなかった音楽家コインの発行が相次いだ 旧東ドイツでは72年、ブラームスの誤った譜面が刻まれた珍しいコインが発行された 『交響曲第1番』第4楽章の『山の上高く、谷の底深く、あなたに幾度も挨拶を送る』と歌詞が付いている部分は、本来『ミレドソ』と音符が続くところを『ミレシソ』とコインに刻まれてしまった この歌詞はブラームスが恩師シューマンの妻に贈ったのだが、誤ったメロディーでは歌詞の意味も正確に伝わらなくなってしまう 世界ではこれまで約400種の音楽家コインが発行されたと確認できるが、その大半は手中に収めた 昨年9月からはユーチューブで、関連するピアノ曲を弾きながらコインの魅力を紹介している コインを投資目的で収集する人も多いが、是非そのデザインや歴史にも思いをはせてほしい

 

     

 

ベートーヴェンやブラームスを輩出したクラシック音楽の総本山と言うべきドイツで、コインの音符の表記を誤るなんてとても信じられません デザイナーはビールを飲みながらコインのデザインを仕上げたのでしょうか ビールで思い出しましたが、1991年1月に訪問したミュンヘンの「南ドイツ新聞」の印刷工場の廊下にはビールの自動販売機が置かれていました 訪問した日本の新聞社の皆さんは、「あのビールを飲んで印刷して、もし事故でも起こしたら『労災問題』になって責任問われるよね」と言い合っていました。「ドイツではビールは水みたいなものだ」とよく言われていましたが、事故さえ起こさなければ良いということでしょうか 国民性の違いを感じます

ということで、わが家に来てから今日で2923日目を迎え、ロシアのショイグ国防相は11日、ウクライナ侵攻の総司令官にゲラシモフ参謀総長を任命したが、昨年10月に総司令官に就任したスロビキン航空宇宙軍司令官は副司令官に降格となった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     いくらトップの首をすげ替えたって 最後にはロシアは負けるんだから 同じことだろ

 

         

 

昨日、夕食に「トンテキ」を作りました サラダを別皿にすると面倒なのでワンプレートに盛り付けました。豚肉に小麦粉を振って焼いたら柔らかくて美味しくできました

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールで東京都交響楽団「第965回定期演奏会Bシリーズ」を聴きました プログラムは①シェーンベルク「清められた夜  作品4」、②ブラームス(シェーンベルク編)「ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25」(管弦楽版)です 指揮は小泉和裕です

 

     

 

オケは16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラと並びますが、コントラバスはその後方に横一列に配置されます コンマスは四方恭子、その隣は矢部達哉というダブル・コンマス態勢を敷きます 1曲目の楽曲の関係で管・打楽器は入りません

1曲目はシェーンベルク「清められた夜  作品4」です この曲はアーノルド・シェーンベルク(1874-1951)がリヒャルト・デーメルの詩に基づき「弦楽六重奏曲(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ=各2)」として1899年に作曲、1902年に初演されました その後、1917年に弦楽合奏用に編曲されました

デーメルの詩は「恋人がいる身でありながら、別の男性の子を妊娠した女性が、月夜の晩に恋人に対して真実を告白する それを聞いた恋人は、彼女のお腹の子を自分たちの子として育てていくことを決意する」という内容です。音楽はその内容に沿って書かれています

素人の私などは「なぜ無調音楽のシェーンベルクが保守的なブラームスの曲を編曲するの?」と思ってしまいますが、小宮正安氏がプログラムノートに次のように書いているのを読んで、なるほどと思いました

「実のところシェーンベルクは、自分こそがブラームスに連なるドイツ音楽の継承・発展者であると考えており、しかもブラームス作品の音楽構造や音列が大きな革新性を秘めていることを看破していた

小泉和裕の指揮で演奏に入りますが、その指揮姿を見て「相変わらずだなぁ」と思いました 両足をやや広げ、その姿勢のまま足が指揮台に固定されたかのように動かしません その代わり、両手を大きく振って上半身で指揮をします それは師匠カラヤンのスタイルそのものです

在京オーケストラの中でも屈指の弦楽アンサンブルを誇る都響の演奏は力強くも美しく、四方恭子のヴァイオリン・ソロ、鈴木学のヴィオラ・ソロ、伊東裕のチェロ・ソロはそれぞれ聴きごたえがありました 苦手なシェーンベルクですが、この曲は初期の頃の作品ということもあり、演奏も素晴らしかったので、終始安心感のもとに聴くことができました

 

     

 

プログラム後半はブラームス(シェーンベルク編)「ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25」(管弦楽版)です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1855年から1861年にかけて作曲、1861年11月16日にハンブルクで初演されました その後、シェーンベルクが1937年に管弦楽用に編曲し、1938年5月7日にロサンゼルスで初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「間奏曲:アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第3楽章「アンダンテ・コン・モート」、第4楽章「ロンド・アラ・ツィンガレーゼ:プレスト」の4楽章から成ります

管楽器と打楽器が加わり、フルオーケストラ態勢で演奏に臨みます オケを見渡すと、オーボエのトップにはN響の池田昭子さん、ホルンのトップには東京シティ・フィルの谷あかねさんがスタンバイしています

普段オリジナルの「ピアノ四重奏曲版」で聴き慣れている身からすると、音楽に重厚感が増し、カラフルでもあります 驚くのはトライアングルやシンバルといったブラームスだったらあまり使わないであろう打楽器を派手に使って、ブラームスからの脱皮を図っていることです 第3楽章では重厚感に満ちたスケールの大きな演奏が展開しました 第4楽章が白眉でした。「プレスト」の指示通り、弦楽器も管楽器も超高速で演奏したかと思うと、急ブレーキがかかり、思い入れたっぷりに美しいメロディーが奏でられ、そうかと思うとまた超高速に戻るといった具合で、忙しいことこの上ない状況です 狂乱物価の中、もとい、狂乱状態の中、迫力に満ちたアグレッシブな演奏で曲を閉じました

会場のそこかしこでスタンディングオベーションが見られましたが、私も、円熟味を増した小泉和裕のブラームスはとても良いと思います 都響の面々は小泉の期待に応え、渾身の演奏を展開しました

 

     

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「日本の男性ピアニスト躍進 業界努力、社会も変化」 ~ 藤田真央・反田恭平・角野隼斗・亀井聖矢・務川慧悟・阪田知樹:日経の記事から / 日本テレビ「リバーサルオーケストラ」を観る

2023年01月12日 07時04分36秒 | 日記

12日(木)。10日付の日経夕刊文化欄に「日本の男性ピアニスト躍進 業界努力、社会も変化」という見出しの記事が載っていました リード記事には次のように書かれています

「日本の若い男性ピアニストが人気だ コンサートのチケットは完売、動画配信で活躍し、理系の高学歴を手にする奏者もいる 背景には1990年代からの業界の努力と社会変化がある

同社・瀬崎久見子編集委員による記事の概要は次の通りです

「今の突出した人気者は藤田真央、反田恭平、角野隼斗の3人だろう 藤田は国際的な活躍が目立つ 反田はピアノを弾くだけでなくジャパン・ナショナル・オーケストラというオケを率いて活動する 角野は東大大学院情報理工学系研究科修了の学歴を持ち、ロックのフェスにも出演する。ユーチューブのチャンネル登録数は110万人を超える 彼らに続く層も厚い。2022年11月のロン・ティボー国際コンクール1位の亀井聖矢(まさや)、同じコンクールで19年の1位、2位の三浦謙司、務川慧悟(けいご)、ハンガリーのリスト国際コンクールでの優勝経験を持つ阪田知樹、10代前半から活躍する牛田智大(ともはる)らがいる しかし、1990年代前半までは、ピアノは女子の習い事というイメージがあり、男子は少なかった 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)によると、同協会のコンクールの小学生以下の部門の男子参加者は、1990年はわずか1割強だったが、2022年には25%を超えている 脳科学の観点から、ピアノが子供の発育に役立つとする説が注目された また、ピティナの福田専務理事によると『ピアノでは将来、食べていけないというイメージを払拭する努力をした』という。教師の指導力の向上、生徒が複数の教師と出会える仕組みづくり、音楽家のアドヴァイスを受けられる発表会など、様々な工夫で生徒のモチベーションを維持、高収入を得る教師や音楽家もいることを伝えることで、学業優先でピアノを途中で止めるケースが減ったという コンクールも整備された。1991年に浜松国際ピアノコンクールが始まり、2000年代には仙台国際音楽コンクール、高松国際ピアノコンクールが誕生した さらに、『ピアノの森』『のだめカンタービレ』などの漫画や小説『蜜蜂と遠雷』のヒットが与えた影響も無視できない 加えて2010年以降は『ストリートピアノ(街角ピアノ)』の流行で、多様な場所でピアノを弾き、動画配信する行為が『格好いいこと』になった ただ、今は時代の転換期でもある。音楽ライターの高坂はる香は『これからはピアニストの目標が、以前と変わっていくのかもしれない』と予測する コンサートやオーケストラとの共演、CDの販売だけでなく、配信や独自の事業で成功例が増えているからだ それは、生の演奏を基本にした西洋クラシック音楽の本質に少しずつ変化をもたらす可能性もある 配信と劇場では音の響かせ方に微妙な違いがあるはずで、演奏の潮流は、ビジネスで成功する方向に引っ張られるだろうからだ 一方、1月27日にリサイタルを開く阪田知樹は『どんな時代でも、クラシック音楽の奏者は歴史を踏まえるべきだし、僕自身は生演奏での音の質感をまず大事にしたい』と語る。男女問わず、奏者それぞれが、自分はどうあるべきか、深く考えざるを得ない時代なのだろう

ここ数年の若手男性ピアニストの台頭にはピティナの地道な活動や、国内の各種コンクール、クラシックをテーマとする漫画や小説など、様々な要因が積み重なっていることを改めて認識させられる記事でした ピアニストの姿勢としては、阪田氏の考えに共感を覚えます

ということで、わが家に来てから今日で2922日目を迎え、中国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることなどから、訪日観光客がいわゆる「爆買い」で市販の解熱鎮痛剤などを買い占める動きが出ていることから、厚生労働省はドラッグストアなどに対し、買い占めを防ぐ対策をとるよう要請した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     中国には"世界に誇る"ワクチンがあるんだから 日本で薬を買い占めなくてよくね?

 

          

 

昨日、夕食に大学時代の友人S君が送ってくれた「鯖を塩焼き」にして、「生野菜サラダ」「豚汁」と一緒にいただきました 鯖は大ぶりで脂が乗っていて美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日午後10時から日本テレビで「リバーサルオーケストラ」という新番組を観ました ニュース番組以外にテレビは滅多に観ませんが、新聞のラテ欄の「試写室」という囲み記事で紹介されていて面白そうだ と思い、また「あの子は貴族」の門脇麦さんが出演するというので、「これは観るしかない」と思いました

 

     

 

第1回のストーリーは、

「市役所職員の谷岡初音(門脇麦)は「音楽のまちプロジェクト」の準備をしている かつて神童ヴァイオリニストだったが、訳あって表舞台から降りた プロジェクトの旗振り役の市長の息子で世界的指揮者の常葉朝陽(田中圭)は、無理やり街唯一のオーケストラ、最悪レベルのポンコツ楽団=児玉交響楽団の指揮者に就任させられる 彼は偶然 谷岡を見つけ、ポンコツオケをまともなオケに仕立て上げるために、あの手この手でコンサートマスターとして引き入れようと画策する

という内容です 音楽を担当するのはピアニストの清塚信也氏、ポンコツオケ「児玉交響楽団」として出演するのは数人の俳優陣と神奈川フィルです

番組の中で流れていたのは登場順に、ヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲」、シューベルト/グノー「アベ・マリア」、ヨハン・シュトラウス2世「トリッチ・トラッチ・ポルカ」、チャイコフスキー「交響曲第5番」 ~ 第4楽章、ラヴェル「ボレロ」、ドビュッシー「月の光」、ビゼー「アルルの女」 ~ ファランドール、ロッシーニ「ウィリアム・テル」序曲 ~ スイス軍の行進、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」 ~ 第1楽章、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」 ~ 第1楽章といった曲でしたが、ほとんどが清塚氏の編曲によるものでした

なお、初音役の門脇麦さんがソロで弾いた「ウィリアム・テル序曲」の「スイス軍の行進」のテーマは、ご両親が読響ヴァイオリニストの高木凛々子さんの演奏でした

全体的な印象としては、かつて一世を風靡した「のだめカンタービレ」と同じテイストのエンタメと言えます 第2回以降が待ち遠しくなる楽しい内容になっています

ところで、番組コマーシャルに「のだめ~」で千秋先輩を演じた玉木宏氏が登場したのには驚きました いくら何でもそこまで計算しているとは思えませんが、のだめ役の上野樹里さんとの楽しいコンビを思い出しました

「リバーサルオーケストラ」は「のだめカンタービレ」を超えられるか 今後のストーリー展開に注目したいと思います

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