屋根をかける人

2021年04月02日 11時55分07秒 | 社会・文化・政治・経済
屋根をかける人 (角川文庫) by [門井 慶喜]
 
 
明治末期にキリスト教布教のために来日したアメリカ人建築家、メレル・ヴォーリズ。彼は日本人として生きることを選び、 終戦後、昭和天皇を守るために戦った――。彼を突き動かした「日本」への思いとは。
 

内容(「BOOK」データベースより)

明治38年に来日し、建築家・実業家として活躍したW.M.ヴォーリズ。
彼は日米開戦の前夜、日本に留まり帰化することを選んだ。そこには華族の身分を捨てて結婚してくれた妻や、彼を温かく受け入れた近江の人々への強い想いがあった。
終戦を迎え、ヴォーリズは天皇制存続に関わる、ある重要な政治的局面に関わることに―。“ふたつの祖国”を持つ彼ゆえに成し得た、戦後日本のための決断とは。俊英による感動の歴史長編。 

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

門井/慶喜
1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。08年『人形の部屋』で、09年『パラドックス実践』で日本推理作家協会賞候補、15年には『東京帝大叡古教授』が第153回直木賞候補、16年には『家康、江戸を建てる』が第155回直木賞候補になる。16年『マジカル・ヒストリー・ツアー』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 
 
山の上ホテル(東京・お茶の水)や神戸女学院キャンパスなそ、日本で1000以上もの建物を設計。
しかし、もともと建築家でも何でもなかった。
米国から、25歳のときに宣教師として明治38年(1905)来日した聖職者の資格はなかった。
人と話すのが大好きだったのだ。
もっと正確に言うなら、人に話しかけるのを恐れなかった。
青年期にある人はみな自分が「何者でもない」ことに苦しんでいると思うが、ヴォーリズの場合、その壁を突破したきつかけは会話だった。
人と話すのが大好きだったのだ。
もっと正確に言うなら、人に話しかけるのを恐れなかった。
会話からチャンスをものにした。
極論すれば、大好きな会話から資格がないの建築家になったのだ。
当時の日本のキリスト教界はお金がなかった。
設計者もみつからない、そこでヴォーリズは「私がやりますよ。絵が得意だから」と引き受ける。
一度も設計の仕事などしたことがなかったのに。
普請がはじまると、自分から大工の棟梁に話しかけ教会建築の基本を教え、デザインの意図をわからせた。
何とか教会は無事に建つ。その結果、教会以外の依頼もくるようになり、設計料を取れるようになる。
 
 
 
明治三十八年、日露戦争がたけなわの頃、主人公のウィリアム・ヴォーリズはキリスト教の若き伝道者としてアメリカから日本に来た。日本では、滋賀県、近江八幡の商業学校の英語の教師となる。その傍ら、キリスト教を伝道するのだった。しかし、ウィリアムはそれだけの男ではなかった。子供の頃から絵が好きで、それが嵩じて建築設計に興味を持っていた。更に彼には、宗教の伝道者らしからぬ商売に対する強い思いもあった。

 この本には、そのウィリアムが日本で設計や建設に携わった多くの建造物についての歴史的な洞察と、華族の身分を捨てて結婚した妻との生活などが描かれている。日本国籍を取得するために、妻と離婚してその妻の養子となるなどの思い切った策を取ったことも感銘深い。

 初めて知った事実なので印象深かった。しかし、もう少し文章に磨きをかけてもらいたいと思った。表現がところどころ雑である。
 
 
明治後期から昭和にかけて多数の西洋建築を残し、また第二次世界大戦後の天皇陛下の存命に尽力したとも言われるウイリアム・M・ヴォーリズですが、これまでまとまった伝記はほとんど無かったようです。近年、神戸女学院大学の校舎やチャペルが重要文化財に指定されるなどあらためて注目を浴びているので、なかなか良いタイミングでの出版だと思います。
YMCAからの英語教師として来日し、実のところはキリスト教の伝道師として活動するも解職され、建築業に転身。
それからは設計家としてのみならず、実業家として成功を収めていくのですが、戦争により部下も事業所も、そしてアメリカ人としてのアイデンティティも失っていくという… 小説にすればかなり読み応えのある内容になるはずなのですが、フィクションなのかノンフィクションなのか中途半端な印象が強く、もどかしさを感じてしまいます。
華族の娘であり将来にわたってお互いを支え合う妻と結婚するくだり、戦争の影で日本に帰化するくだり、そして戦後の天皇との関わり、ドラマティックなシーンがいくつかあるものの、肝心の建築事業については箇条書きみたいなところが多く、物足りない部分が少なくありません。
 
 
 
1905年、アメリカYMCAよりキリスト教伝道者として派遣された25歳のメレルは、近江八幡の商業学校の英語教師となった。同じ学校の日本人英語教師でクリスチャンである文次郎とともに、彼の下宿でバイブルクラスを設け盛況となるが、2年後耶蘇嫌いの校長に突然解職されてしまう。仕事も住まいもなくし貯金もない彼は、留学を取りやめ彼について行くという悦蔵とともに、宗教家として寄付を募る他に、建築家として収入を得る道を模索し始める。

伝道者でありながら建築家・実業家でもあり、戦後は「天皇を守ったアメリカ人」とも称されたウィリアム・メレル・ヴォーリズの半生を扱ったフィクション。
関心を持ったことに積極的で「何とかなります」が口癖のメレルと、彼を支える真面目な悦蔵とのコンビが快い。

「フィクション」としてはあるが、彼の生涯をかなり綿密に「紹介」してあり、そのためか特に中盤以降物語としての面白みには欠ける。
しかしながら、私自身建築の勉強をしたにも関わらず、彼のことを知らなかった(覚えていなかった?)ので、好奇心は満たされた。

文体は簡潔だが、句読点が多い傾向にあり、読書のリズムを取りにくく感じる。

内容は平易だが、宗教とそうでないものとの境界線やビジネスの現場を扱っているので、中学生以下にはわかりにくいでしょう。
ウイリアム・M・ヴォーリズのことは国内に今も残る数々の建築物やメンソレータムの普及などの
幅広い事業に比して、そのひととなりや私生活などがあまり知られていなかったように思う。 
門井氏の「屋根をかける人」ではヴォーリズ自身の人間味溢れる描写とともに、主人公が生きた歴史の
真実が散りばめられていてそこで成し遂げられた彼の偉業を再認識させられた。 
多くの史実を丁寧に盛り込んであるが、門井氏の柔らかな文体とともにヴォーリズというフィルターを
通して心情を重ねながら読み進められるような流れがあり、くどく感じることもなく読みやすかった。 
偉人をとりまく市井のひとびとの描き方も好ましく感じた。 朝ドラにでもなりそうな・・・。 
歴史小説は苦手だったが、門井氏のほかの小説も読んでみようと思った。
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 


教育の恩恵によって得た力と英知

2021年04月02日 11時51分06秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽教育の根本目的は「子どもの幸福」の実現である。
▽あらゆる人間の生命には最極の価値創造の智慧が具わったいる。
その智慧を開き、示し、悟らせ、入らしめる。
▽「教育を受け、知性を磨いた人は<ヒポクラテスの宣誓>を行うべきだ」トインビー
教育の恩恵によって得た力と英知を人々への奉仕のために使う-という誓いである。

▽「たとえば根が深ければ枝葉は枯れない」
「源に水があれば流れはかれない」
「火は焚き木を加えれが絶えない」
「草木は大地がなければ成長することはない」

▽歴史学者アーノルド・J・トインビーの名言 

ベストを尽くせばいいんだ。 
偉大なる才能は、試練によっていっそう鋭く育まれる。
熱意がない人間が、立派な仕事などできるわけがない。
できるだけ遠い未来を考えて、人生を生きなさい。 
人間とは歴史に学ばない生き物である。
現代の諸悪は人間自身が招いたものであり、したがって、人間自らが克服しなければならないものなのです。

▽ヒポクラテスの誓い(ヒポクラテスのちかい、英語: Hippocratic Oath、古代ギリシア語: Ἱπποκράτειος ὄρκος)は、医師の倫理・任務などについての、ギリシア神への宣誓文。
現代の医療倫理の根幹を成す患者の生命・健康保護の思想、患者のプライバシー保護のほか、専門家としての尊厳の保持、徒弟制度の維持や職能の閉鎖性維持なども謳われている。


健康という幻想

2021年04月02日 10時55分28秒 | 医科・歯科・介護

ルネ・デュボス (著), 田多井 吉之介 (翻訳)

「地球規模で考え、地球規模で行動する」との標語を発案する。

「常に変化を続ける環境に対して、人間は自ら適応しようと闘っていかなければならない」
「これは生きるものすべての宿命であり、生命の法則であり、また本質そのものである」

ルネ・デュボス(René Jules Dubos、1901年2月20日1982年2月20日)は、アメリカ合衆国細菌学者病理学者、環境保護活動家、人道主義者。フランスのサン・ブリス・スー・フォレ生まれ。

ルネ・デュボスは人生の多くの時間を微生物の研究、および人類の福祉に影響する環境および社会的なファクターの分析に捧げた。

一定の土微生物から抗菌性の物質を分離することにおける彼の開拓研究は、主要な抗生物質の発見をもたらした。彼は先駆的な研究を実行し、結核肺炎、および取得された免疫、自然な感受性、および抵抗のメカニズムを感染に含む多くの主題において広く書いた。

公衆衛生のハーバード・メディカル・スクールとハーバード学校で彼が比較病理のジョージフェービアン教授および熱帯の医学の教授であった時の1942から1944までの期間は別として、彼の科学のキャリアは医学研究のためのロックフェラー研究所に完全に費やされた 後でロックフェラー大学に新しく名前をつけた。 

後の方の年、デュボスにおいて、環境の力の相互作用、および人類の物質的で、精神的で、スピリチュアルな開発を探究した。

 

 例えば、ジュール・ベルヌ。ジュブナイルSF作家として有名な彼も、「二十世紀のパリ」では陰鬱なパリを予見、描写しているのは意外と知られていない。

さらに例えば、ボードリヤール。社会学者として抽象的な社会、文化分析を展開しながらも、「アメリカ―砂漠よ永遠に」では珍しくアメリカと言う具体的な場所を採り上げて、自身のアメリカ論を展開している。そして、今回のルネ・デュボス。細菌学者という視点から人間の生活環境と社会適応、そしてタイトルにある健康を語っている。

一見何も関係なさそうなこの三者。しかし、先の3冊には共通のテーマがある横たわっている。それはユートピア幻想。

ベルヌは少年向けに明るい未来を描く一方で、都市化、産業化が人間にもたらすものを思考し、それがもたらすであろう人間性の否定と芸術の迫害を描いた。

ボードリヤールは、砂漠に実現したユートピアとしてのアメリカを分析し、文化も無く希望も無い国としてのアメリカを見出した。

そしてルネ・デュボス。医療の進歩がもたらすと言われる、無菌でストレス・レスな社会、病気から解放された社会、そんなユートピアは幻想であり、そのような思想は危険ですらあると論じている。

健康に対する認識を改めるためというよりも、世間一般で言われる健康というものは何が間違っていて、どんな問題を有しているのかを考察する上で、教養の書として一読をお薦め。

 

人間は、危険や恐怖を感じることのない安定した社会を理想とし、それを目指して発展してきた。しかし科学技術で自然(病気も含む)を完全にコントロールできるというのは妄想にすぎず、また自然を支配すればするほど、コントロールできない危険を自然の中から解き放すことになる可能性に気づき始めた。

また仮にそのような理想郷の建設を実現できたとしても、常に変化を求めるという人間の本能はコントロールできず、新たな病気や反社会的行動を起こすようになる。そして、デュボスが以下のように結んでいる。「地球は憩いの場所ではない。人間は必ずしも自分のためではなく、永遠に進んでいく情緒的、知能的、倫理的発展のために、戦うように選ばれているのだ。危険のまっただ中に伸びていくことこそ、魂の法則であるから、それが人類の宿命なのである。」

ここで倫理に関して疑問なのですが、デュボスは、このような人間の宿命を受け入れることのできる倫理を構築しなければならないといっているのでしょうか。またその宿命の結果、人間が滅びることになってもそれを倫理的に受け入れなければならないということなのでしょうか。

今の社会では、「危険や恐怖を感じることのない安定した社会」を目指し、達成した社会を維持するという方向性が倫理的に正しいと私は感じるのですが、デュボスはそのことは結局幻想にすぎず、それを乗り越えた倫理へ発展させろといっているように思えます。

「人間は必ずしも自分のためでなく・・・」というところを考えると、人間の歴史というレベルではなく、地球の歴史というレベルにおいての倫理へ発展させることを期待しているともとれます。つまり人間は、地球の歴史における単なる一生物種であるという自覚のもとにその宿命を倫理的に受け入れなければならないということなのでしょうか。

いずれにしても、強烈な本でした。これが原著では50年も前に出版されていることを考えると、デュボスの先進性は想像を絶します。

日本語版は現在出版されていませんが、是非復刻してほしいと思います。

 

掛け値なしの名著と思います。デュボスの他の著作も。

折角の名著ですが、残念ながら、誤訳、迷訳、不適切な用語法、ぎこちない日本語
などが本書の価値を大きく毀損しています。例えば、「蛾 moth」が「苔 moss」
になっていたり、それではまったく意味が通らないでしょうに。

スマートで正しい日本語、望むらくは原著の雰囲気を反映する格調高い日本語での
新訳が切望されます。

内容に関しては他の評者が述べられている通りです。

 

 


“今後30年以内に震度6弱以上” 道東は70%以上の確率

2021年04月02日 10時51分58秒 | 事件・事故
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全国各地で今後30年以内に震度6弱以上の激しい揺れに襲われる確率を示した最新の予測地図が公表されました。千島海溝や南海トラフなど、特に海溝型の巨大地震が予測される地域で70%以上の高い確率となっています。

政府の地震調査委員会は、全国の活断層や海溝型の地震に関する最新の研究成果などに基づき、今後30年以内に震度6弱以上の激しい揺れに襲われる確率などを推計し、「全国地震動予測地図」としてほぼ毎年、公表しています。
今回も海溝型の巨大地震が懸念される地域では70%を超える高い確率となり、▼北海道の根室市で80%、▼釧路市で71%、▼関東の水戸市で81%、▼東海の静岡市で70%、▼四国の徳島市と高知市で75%などとなっています。
今回の予測では、10年前の東北沖の巨大地震から相次いでいる余震の活動が初めて考慮され、東北の太平洋側では全体的に確率が増加しています。
2018年に公表された前回の予測と比べると、▼福島市で9.3%と2.2ポイント、▼仙台市で7.6%と1.5ポイント、▼盛岡市で6.3%と1.7ポイントいずれも上昇しました。
首都圏のある関東をみると、ボーリング調査による地下構造のデータなどを考慮した結果、▼さいたま市で60%と5ポイント上昇した一方、▼千葉市では62%と23ポイント減少、▼横浜市では38%と13ポイント減りました。
地震調査委員会の委員長で防災科学技術研究所の平田直参与は「この地図は、日本では強い揺れに襲われない地域は無いということも示している。自分の住んでいる場所や勤めている会社、通っている学校などの揺れやすさを確認し、備えを進めて欲しいと呼びかけています。


女子中学生「まるで刑務所のよう」私服着用できず、異性との会話禁止… 児相「異常」な規則

2021年04月02日 10時42分02秒 | 事件・事故

4/2(金) 5:30配信

神戸新聞NEXT

児童相談所の一時保護の在り方が問われる中、神戸市こども家庭センター(同市中央区)に保護された経験のある女子中学生と父親が神戸新聞社の取材に応じ、「異常」と映った規則と暮らしぶりを明らかにした。生徒は規則に反すると1人で小部屋に入れられるとし、児童の間で「説教部屋」と恐れられていると指摘。一方、施設側は「内省を促すため」とし、意識のずれを浮き彫りにした。(名倉あかり)

【写真】家庭内暴力被害の中1女子、大学生が救う

 生徒は昨年、子育ての方針を巡って言い争う両親を止めようと警察に通報したことがきっかけとなり、同センターで一時保護されることになった。

 入所後、職員から数々の規則が伝えられた。「男子と話してはいけない。目を合わせてはいけない」「トイレに行くときは必ず職員に声を掛ける」「私服は着用できず、下着やズボン、靴下など2セットだけ与えられる」…。生徒は「耐えられない規則。悪いことをしていないのに刑務所にいるようだった」と語った。

 規則を破った人は、「説教部屋」と呼ばれる2畳ほどの個室に何日も入れられるほか、話したり、目を合わせたりするなど他の子どもとの接触が遮断されるという。生徒は「罰を受けている子を無視するのがつらかった。いじめているような気分になった」と声を落とす。特に異性間の規則が厳しく、男子生徒と恋愛関係になった別の女子生徒は個室に3週間入ったままで、食事は職員が部屋まで運んでいたという。

 また、トイレへ行く際は必ず職員に声を掛け、付き添ってもらわなければならない。恥ずかしくて言いだしにくく、体調不良にならないか心配だったという。

 私服は基本的に着用できず、冬はジャンパーを与えられるが、生徒は「薄手で寒かった」と振り返る。

 父親によると、精神的な影響が残り、退所後は学校を休みがちになっているという。生徒は「一時保護所が少しでも改善され、同じように『おかしい』と感じた子たちは声を上げてほしい」と話していた。


【子ども守るため必要 神戸市こども家庭局こども家庭センター 黒田尚宏副所長の話】 個室は「罰」ではなく暴力を振るった子らに内省を促すためで、長くても利用は3日程度。部屋の外にも出られる。ただ、集団生活が難しいなどの別の理由で数週間過ごす子もいる。

 大人の想像を超えた経験をした子もいる。家庭や学校に比べると、その特殊性が理解されにくいかもしれないが、一定の規則は子どもを守るために必要だ。

 現施設は約30年前に建てられ、増加する保護対象の子どもに対応できていないのも事実。来年春には神戸市兵庫区に移転し、小学生以上には個室を用意する予定だ。現状はのびのび生活できる広さがなく危機感を持っており、規則も今後変えていくべき課題はある。

 

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大学の意義

2021年04月02日 10時02分07秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽大学は人間のつくった制度の中で最も永続するものの一つである。
大学の意義-大学は人間をつなぐ結合の中で最も普遍にして力強いものである-ハーバード大学のエリオット元学長
▽大学は、大学へ行けなかった庶民(一般市民)のためにある。
大学建設のために寄付したり、土地の整備などに関わった多くの庶民たちの存在を浮き彫りにした言葉だ。

参考:大学建設費 5 0 億円
図書費・設備費 1 5 億円
減価償却率 3 %
学生一人当たり経常費 3 0 万円


何のために学ぶのか

2021年04月02日 09時32分25秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽大学に求められるのは、知識の伝授だけではなく、他者との協調性や社会に価値を生み出す創造性など、総合的な「人間力」の養成。
▽何のために学ぶのか。どう生きていくのか。
▽苦労に苦労を重ね、自らの使命を果たしてゆくなかでこそ、自分自身が磨かれ、真実の人生の価値が生まれる。
▽現実の社会のまっただなかで、いかに人間として行動をとっているのか。
▽ただ人間のみが不可能をなしうる-ゲーテ
ゆえに、目標は高く。