重粒子線治療は放射線治療の1つです

2021年04月17日 10時44分19秒 | 医科・歯科・介護

重粒子線治療とは

重粒子線治療の特徴
主ながんの治療法

重粒子線治療は放射線治療の1つです

現在、がんの治療法は外科手術、放射線治療、化学療法が3本柱となっています。
通常の放射線治療は、光子線であるX線などが使われていますが、陽子線や重粒子線などの粒子線による治療も行われています。

がん治療の3本柱の比較

重粒子線治療とは

重粒子線治療の特徴

 

現在、がんの治療法は外科手術、放射線治療、化学療法が3本柱となっています。
通常の放射線治療は、光子線であるX線などが使われていますが、陽子線や重粒子線などの粒子線による治療も行われています。

がん治療の3本柱の比較
  外科手術 放射線治療 化学療法
長所
  • がんを直接取り除くため、治る可能性が高いとされている
  • 身体への負担が少ない
  • がんの種類によっては外科手術と同じ治癒率をあげている
  • 全身を対象とした治療が可能
短所
  • 身体の機能や形を損なう場合がある
  • 部位や患者の年齢・持病などにより、適応にならない場合がある
  • 局所の副作用がおこることがある
  • 化学療法だけでは治りにくい
  • 全身的な副作用が起こりやすい

光の速さの70%のスピードでがんに照射

光の速さの70%のスピードでがんに照射

炭素イオンを光の速さのおよそ70%まで加速した「重粒子線」をからだの奥のがん細胞に照射します。

炭素イオンとは
陽子などの原子核を加速してできる粒子線のうち、現在、重粒子線として治療で用いられているのは炭素イオンです。炭素イオンは陽子と比べて約12倍の質量があります。

炭素イオン概念図

重粒子線治療の特徴

重粒子線治療の2つの特徴

重粒子線治療の特徴

神奈川県立がんセンターでは、「患者さんの身体にやさしい治療の提供」「生活の質を重視した治療の提供」を基本コンセプトとしています。重粒子線治療の特徴は以下の通りです。

からだの深いところにある"がん"のみを集中的に照射

からだの深いところにある"がん"のみを集中的にたたいて、その手前や奥など周りの正常な細胞を傷つけにくいため、副作用が少なくなります。

今までの放射線治療では治りにくい"がん"にも効く

重粒子線は、X線や陽子線などによる放射線治療と比べて、がんを殺傷する能力が強いため、今までの放射線治療が効きにくかった肉腫など難治性のがんにも効きます。

重粒子線治療は短期間での治療が可能

前立腺がんでは、強度変調放射線治療(IMRT)で40回前後の照射が必要ですが、重粒子線治療では12回と少ない照射回数で済んでいます。
また、I期肺がんでは、定位放射線治療(SRT)で4回~6回の照射ですが、重粒子線治療では1回の照射で終わる治療法が開発されています。

※短期間での治療とは、従来の放射線治療と比較した照射回数です。
※重粒子線治療の照射回数は(独)放射線医学総合研究所での実績に基づく。

重粒子線治療の治療例

肺がん(1回照射後)

肺がん治療例

重粒子線の照射後、結節が消えたことがわかります。
※画像提供:(独)放射線医学総合研究所


女児2人にナイフで脅して性的暴行、撮影して口止め「凶悪卑劣」男に懲役11年 岐阜地裁判決

2021年04月17日 10時37分45秒 | 事件・事故

4/17(土) 8:42配信

岐阜新聞Web

 昨年4月、岐阜県多治見市内の路上で13歳未満の女児2人に性的暴行を加えたとして、強制性交やわいせつ略取などの罪に問われた、同市、被告の男(23)に、岐阜地裁(出口博章裁判長)は16日、懲役11年(求刑懲役14年)を言い渡した。

 判決理由で出口裁判長は、犯行状況を動画撮影し女児に口止めをしたなどと指摘し、「凶悪卑劣な犯行で、被害者の身体的、精神的苦痛は計り知れない」と非難。弁護側は、被告の発達障害などが犯行に影響していたとして酌量を求めていたが、「犯行前後を通じて一貫して合理的に行動している。精神障害の影響をうかがわせる事情は認められない」と退けた。

 判決によると、同月27日午後2時35分ごろ、同市内の遊歩道で、いずれも当時10歳の女児2人に折り畳みナイフを示して脅し、約120メートル離れた空き地で手錠を掛け、性的暴行を加えた。

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「空」とゼロは無限大につながる概念

2021年04月17日 10時08分28秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

インドにおけるゼロの発見

最初にゼロというものを定義したのは7世紀のインドの数学者・ブラーマグプタという人物。 
 実は紀元前500年頃、古代バビロニアでは記号としてのゼロはすでに存在していました。

「空」は「無」とは違う。
「空」はゼロに近いものだ。


インドにおけるゼロの発見が近代科学の原点となっており、ゼロは無限大につながる概念である。
同じように、あらゆる事物・事象を突き詰めると、その本質は、固定的実体は存在しない「空」であるとの真理が涅槃経典などに説かれている。
「空」も、無限の広がりを持っているといえる。

「全体知」もた、ある一点から立体的、多面的に物事を見極めるような完全なる英知を示す。
戦後日本の成功体験を引きずり、<何となくうまくいっている>と錯覚をし続けた結果、日本人には、目先の価値や損得を求めるのが当たり前になってしまった。


「正義」であるなら、断じて勝たなくてはならない

2021年04月17日 09時30分22秒 | 事件・事故

▽人びとが、どうすれば希望を見いだしていけるか、歓喜をわき立たせていくことができるか。
また、人生の苦悩に対して、いかに挑み、克服しているかを教える。
まことの人間の道を照らし、万人に幸福と平和の道を指し示していく。
▽誤報やデマ・中傷など横行する「悪」を見ながら、沈黙し、放置しておけば、「悪」が際限なく増長する。
「正義」であるなら、断じて「悪」と戦い、勝たなくてはならない。
「正義」が敗北すれば、民衆が深い闇の底に突き落とされることになる。


日本再生の基軸―平成の晩鐘と令和の本質的課題

2021年04月17日 09時03分46秒 | 社会・文化・政治・経済

 

日本再生の基軸――平成の晩鐘と令和の本質的課題

 

寺島 実郎 (著)

日本は平成をどのように生きたのか? 勃興するアジア経済を横目に、三〇年前一六%だった日本の世界GDPシェアは今や六%まで落ち込んだ。

食と農を切り捨てた「工業生産力モデル」の成功はデジタル経済への構造転換の足かせとなっている。戦後日本を再考し、転換期の世界の中で日本の未来を拓く「全体知」を探る。同時代人、内田樹氏との対談を収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

寺島/実郎
1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産入社。米国三井物産ワシントン事務所所長、三井物産常務執行役員、三井物産戦略研究所会長等を経て、現在は(一財)日本総合研究所会長、多摩大学学長。
国土交通省・国土審議会計画推進部会委員、経済産業省・資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員等。国の審議会委員も多数を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
寺島さんの「工業生産力モデルに立つ通商国家からの進化」を、現在の日本は工業社会から情報産業社会への転換に失敗しつつあると理解した。粗雑な工業生産モデルの緻密化に血道をあげている間に、情報産業社会の新しい段階に適応できなかったのだ。人類の自己実現の最終段階である情報産業社会はさらにさらに進展していくだろうから、GAFAを追いかけるだけでなく次の段階をにらんで準備をすることが必要だ。世界はプラットフォームの構築の競争の段階にあるが、脳・神経系産業の興隆によって、人間の5感が開発され、あらゆる産業が情報産業化するコンテンツ創造の段階には至っていない。情報産業社会の本番は今からだ。

高齢化社会については、参画がキーワードになる。人生100年時代に団塊の世代がどう向き合うかが大事なポイントになるだろう。日本人の先達たちがどのように高齢まで生きて情報を生産してきたかというモデルの発掘が大事になると思う。「遅咲き」などのテーマを追っているわたしの「人物記念館の旅」(900館超)や、「名言との対話」(1500人超)を役に立てたいと思う。

日本人の精神については人物記念館の旅や読書でわたしも追ってきた。二宮尊徳は「神道一さじ、儒仏半さじづつ」と言っている。新渡戸稲造は「日本は、仏教と神道と儒教の混合体である」「仏教では慈悲心を学び、神道からは忍耐心を学び、儒教からは道徳心を学んだ。これが武士道である。これが日本の精神だ」と語っている。森嶋通夫は「皇室は神道、政府は儒教、庶民は仏教。3つの倫理体系の伸縮的な組みわせが日本の発展に寄与した」と説明している。

戦後日本が築いてきた平和主義、民主主義を大事に守り、育てていくことが重要だ。それがアジアや世界に向けての強いメッセージになる。

「何をするかわからぬ男に任せゐる一国のことも職場のことも」というアララギの歌人・柴生田稔の歌を思い出している。
 
 
小生も著者の寺島氏とほぼ同年で、大学紛争を経験した世代である。多くの同級生は卒業後民間企業で活躍し、わが国の経済発展を支え、現在、高齢世代の一員となっている。本書で繰り返し述べられているが、わが国は工業生産力の強化と経済的豊かさを通じた幸福と平和を目指したが、世界の中での経済的な位置の低下とともに、わが国は自らの基軸を失ってしまったのではないかと指摘されている。このような状況、そして将来の状況を予測し、我が国が今後どうあるべきかを皆で考える良い視点を与えてくれる書である。
 
 
 
日本という国と民に向けた、寺島氏のブレない論考と主張がわかりやすく繰り返されている。日本再生論。 mxTVの3月以降の氏のコロナ特別番組と併せて私には有用な著作だった。
 
 
 
日本の置かれている課題と対処法が明確に示されている/本の出版時期とのタイムラグがあるので、コロナ禍という
大きな課題と地球的規模の取り組みが本では知ることができなかった。これからはこうした歴史観を背景に
近代史の深さを勉強すべきことを教示されました。
 
 
コロナで生活が揺れ動き、経済への不安も感じる中で将来への見通しを感じることができます。
 
 
コロナ後の世界、中国主導の様相露わ。
脱米国・脱日本のアジア・世界へ
世界95カ国以上が中国人民元の決済システムを採用
【米国覇権と基軸通貨ドルの崩壊】
ますます高まる反中リスク
 

世界を知らずに、世界は変えられない

2021年04月17日 09時00分31秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽「小さな幸福」に留まらず「大きな希望」を育む社会へ
▽世界を知らずに、世界は変えられない。
▽「アジアの世紀」といわれる時代が確実に近づいている。
日本が置かれた状況に対して、多くの人が危機感を抱いていない。
日本の<埋没>は、すでに常識になっている。
▽<健全な>危機感とは、悲壮感や諦めではなく、現実を直視しながら、どうすれば打開できるかを模索する前向きさを生むものだ。

▽1988年には日本の世界におけるシェアは16%だった。
日本を除くアジアが、中国やインド、東南アジア諸国などを合わせても6%。
日本は断トツの経済国だった。
2000年まではGDP(国内総生産)はまだ14%を占め、その他のアジアは合わせても7%だった。
2010年日本が7%まで急速に落ち込み、その他のアジアの合計が17%となった。
2020年日本のシェアは5・7%、日本を除くアジアは25%になる。
GDPは付加価値の総和だ。
▽コロナ禍は、日本がすでに抱え込んでいた問題を、目に見える危機としてあぶるだしているといえるだろう。
▽前提として、二つの時代認識を持つことが重要だ。
現代は、二極化という構図の中で論じられやすい時代である。
そして日本は「宗教なき時代」を生きているという認識だ。
日本には、その二項対立に引き込まれない「第三の道」を模索する役割が求められている。
▽「心の基軸」としての宗教を持つ人が少ないのが、特徴だ。
▽「専門知」に対して「全体知」を持つことが大切だ。
物事を一部の視点からしか捉えない「専門知」に埋没してもいけないし、それを合わせた「総合知」に満足してもいけない。
物事の全体像を見渡し、その本質を捉える「全体知」への接近を訴えている。
コロナ禍で求められるのは、全体知に立つ構想力だと思う。

日本総合研究所会長寺山実郎さん