▼人生の価値は記録への挑戦から生まれる。
自分の記録をどう書きあらためるか。
その挑む姿勢が勝利と満足の人生を開く。
▼今、絶対に失敗したくないという若者が多いという。
例えば、SNSでは少しの失言でもたたかれる。
そうしたことが背景にあるとの指摘もあるそうだ。
▼成功体験よしも失敗談を語る。
悩んでいること、苦手なことも赤裸々に語り、共に決意する。
その中で、挑戦の心が育まれ、若い力は伸びていくはずである。
▼まずは「自分自身に負けないこと」を大切にしてきました。
どんな逆境でも、心は前へ向く。
心が負けなければ、最後には勝利をたぐり寄せると信じてきました。
<今が踏ん張り時だ>と決意したことは、一度や二度ではありません。
家族や仲間、ファンの方々やライバルの存在など、周囲の人々の存在があって、現在の自分がある強く感じます。
▼さらに振り返ると、メジャーリーグに行く前の東北楽天ゴールデンイーグルス時代の7年間で、負けない心や人間としての大切なことを教えてもらいました。
絆の大切さを教えてくださったのは、東北の方々です。
楽天で、どん底を経験した時も、応援してくださる東北のファンがいたからこそ、今の私があることは間違いありません。
誰かに信じてもらえることが、どれほどの力になることか。
こうした「可能性を信じてくれる力」や「最後まで諦めない粘り強さ」が根付く東北の土壌があるからこそ、自分だけではなく、周囲の人々にも<負けない心>を広げているのだと思います。
シアトルマリナーズ特任コーチ・岩隈 久志さん