田原 総一朗 (著)
90歳の〈モンスター〉が「遺言」として語り下ろす。
「朝生」で死にたい! なぜ僕は暴走するのか?
最高齢にして最前線にいる稀代のジャーナリスト、田原総一朗。
長寿番組『朝まで生テレビ!』での言動は毎度注目され、世代を問わずバズることもしばしば。
「モンスター」と呼ばれながらも、毎日のように政治家を直撃し、若者と議論する。
そんな舌鋒の衰えないスーパー老人が世に問う遺言的オーラルヒストリー。
その貪欲すぎる「知りたい、聞きたい、伝えたい」魂はどこからくるのか。
いまだから明かせる、あの政治事件の真相、重要人物の素顔、社会問題の裏側、マスコミの課題を、自身の激動の半生とともに語り尽くす。
これからの日本のあり方を見据えるうえでも欠かせない一冊!
原一男、佐高信、猪瀬直樹、高野孟、辻元清美、長野智子らが、田原の知られざる横顔を証言するコラムも収録。
【目次】
序 章 僕はなぜジャーナリズムを疾走するのか
第1章 非戦の流儀
第2章 ジャーナリストの心得
第3章 反骨の証明
第4章 不条理の世界に対峙する
第5章 映像の過激派
第6章 テレビと民主主義
第7章 原発と電通
第8章 田中角栄が踏んだ「虎の尾」
第9章 「モンスター」の誕生と転落
第10章 首相への直言秘話
終 章 混沌を生きる方法
【著者プロフィール】
田原総一朗(たはら そういちろう)
ジャーナリスト。
1934年4月15日、滋賀県生まれ。
早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。
東京12チャンネル(現テレビ東京)を経て、1977年フリーに。
テレビ、新聞、雑誌などで活躍。代表的な出演番組に『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』『激論!クロスファイア』ほか。
1998年、すぐれた戦後の放送ジャーナリストを選ぶ城戸又一賞を受賞。
『電通』『戦後日本政治の総括』『堂々と老いる』など著書多数。
『朝まで生テレビ!』田原総一朗司会 1987年開始から月末最終金曜深夜に激論!ニッポンと日本人を熱く論じ、昭和・平成・令和をまたぐ唯一無二の深夜討論番組。
出演する政治家が本音を言わずにごかかそうとする。
そこで、「違うでしょ。本当のところはどうなんだ」と鋭く田原総一朗司会の声が飛ぶ。
痛快であった。
真剣勝負が政局を動かすこともある。
そんな田原さんを「モンスターのようなジャーナリスト」と評したのは、同世代の政治ジャーナリストの岩見隆夫さんだった。
意味は分からなかったけど新しい時代が始まるような、反対にただの流行で終わるような気もして見ていた。
あの時あの渦の真ん中にいた人をモデルにした小説。
新しい時代を恐れた男達に潰されたのか、1人先走りすぎたのか。
活動している間に自分も渦に巻き込まれ何をしているのか、どこに向かっているのか分からなくなったのだろうか。
でも、令和を生きる女性達は先輩達のこうした活動のお陰で随分良くなったと思う。