昨日の話題、鶴山と鷺山について、もう少し話したいと思います。
そもそも鷺山とか鶴山って名前はどうして付いたのでしょうか?
一番簡単な解釈は鳥のサギとかツルの群生地だからというものです。
でも本当にそうでしょうか?
たとえば昨日の鶴山ですが、福天橋から郵政団地に登る急坂付近は2・3年前はサギのコロニーでした。「ガーガーッ」とそりゃ喧しかったです。でも昔の人がサギとツルの区別がつかないほどタワケばかりだったとは思えません。では本当にツルが居たのでしょうか?こればかりはわかりません。
それでは鷺山はどうでしょう?
逆にこちらにサギはいません。同級生いわく
「昔は近くに川があったからサギもいたのではないか?」
これは賢いヒントです。鷺山の南側にはかつて長良川の分流・古々川が流れていました(正木川参照)。

で、本当にサギがいたからその名になったのでしょうか?そうだとも違うとも言えません。それに地名語源辞典を見てもサギの語源じたいがハッキリしませんからお手上げです。ただ鷺山の山麓をかつての官道・東山道が通っています。長良川の自然堤防である微高地を利用したものです。ですからその道端に屹立する鷺山はこの地域のモニュメント的存在だったことは確かでしょう。
そして鶴山。
ツルの漢字には鶴だけでなく津留、蔓、都留、弦、敦、水流などがあって、それぞれに意味が違います。発音から考えても宛てる漢字によって意味が違うので、鳥のツルとは限らないのです。
そんなわけで、かえって謎が深まっただけでした(ー_ー)
PS.
今回写真の地図の中で鷺山の東方に「乙井」という地名があることに気付きました。鷺山の北には「下土居(しもつちい)」が表示してあります。この「乙井」はちょうど青山中学校付近になります。「乙井」で検索すると「下土居字乙井」のヒコハヤシがヒットしました。今でも地名は残っているのですね(^^;)
では「乙井」はどう読むのでしょうか?この辺りの地名は上土居と下土居がありますから、たぶん京都にもある「御土居(おどい)」がこの辺りに造られたのでしょう。それは上土居と下土居の地名からも明らかです。さらに庶民がそれを口伝えに「おどい」とか「おとい」と呼び、後世「乙井」と漢字を当てたものと思われます。
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一番簡単な解釈は鳥のサギとかツルの群生地だからというものです。
でも本当にそうでしょうか?
たとえば昨日の鶴山ですが、福天橋から郵政団地に登る急坂付近は2・3年前はサギのコロニーでした。「ガーガーッ」とそりゃ喧しかったです。でも昔の人がサギとツルの区別がつかないほどタワケばかりだったとは思えません。では本当にツルが居たのでしょうか?こればかりはわかりません。
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「昔は近くに川があったからサギもいたのではないか?」
これは賢いヒントです。鷺山の南側にはかつて長良川の分流・古々川が流れていました(正木川参照)。

で、本当にサギがいたからその名になったのでしょうか?そうだとも違うとも言えません。それに地名語源辞典を見てもサギの語源じたいがハッキリしませんからお手上げです。ただ鷺山の山麓をかつての官道・東山道が通っています。長良川の自然堤防である微高地を利用したものです。ですからその道端に屹立する鷺山はこの地域のモニュメント的存在だったことは確かでしょう。
そして鶴山。
ツルの漢字には鶴だけでなく津留、蔓、都留、弦、敦、水流などがあって、それぞれに意味が違います。発音から考えても宛てる漢字によって意味が違うので、鳥のツルとは限らないのです。
そんなわけで、かえって謎が深まっただけでした(ー_ー)
PS.
今回写真の地図の中で鷺山の東方に「乙井」という地名があることに気付きました。鷺山の北には「下土居(しもつちい)」が表示してあります。この「乙井」はちょうど青山中学校付近になります。「乙井」で検索すると「下土居字乙井」のヒコハヤシがヒットしました。今でも地名は残っているのですね(^^;)
では「乙井」はどう読むのでしょうか?この辺りの地名は上土居と下土居がありますから、たぶん京都にもある「御土居(おどい)」がこの辺りに造られたのでしょう。それは上土居と下土居の地名からも明らかです。さらに庶民がそれを口伝えに「おどい」とか「おとい」と呼び、後世「乙井」と漢字を当てたものと思われます。
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