ベロセット500㏄シングルが入車した。
大きな依頼は車検所得(通関証による新規登録)だが、どちらにせよ年内は無理なので出来る箇所から手を付けていく。
タンクはスラクストンタイプでアルミ製の物が装着されてる。
ただ塗装が剥離気味でエアーを吹き付けると、弱い分がペラペラ剥がれていく。
裏側に至っては、ほぼ密着していない。
おそらくアルミ地に足付けなしで塗ったのか。
アルミタンクは乱暴にガリガリ出来ないので、剥離剤を使って残った塗料を剥がしていく。
残った塗料はなかなかしっかり付いていて、エアーで飛んだ塗膜は何だったのかと思うほど。
ある程度の下地が整ったらサフェーサーを吹いていく。
細かな凹があるので、何度かはスポットパテで修正していかないとならない。
ただこのアルミタンクは内側にFRPを流してあるようで、そのカスが片側コック穴部分を塞いでいた。
きちんと直すのはタンク切開になってしまうから、もう一度タンクシーラーを流すつもり。
タンクはまだまだ時間がかかりそうだ。
続いてホイール回り。
当然タイヤ チューブは使い物にならないので交換するのだが、スポークも張替えたいとの事。
リヤホイールを外し、スポークとハブを分解。
リヤのドラムブレーキ。
スプロケットと一体の構造で、スプロケットの歯が減ればドラムごと交換になる。
昔の英車はこんな造りの物が多い。
フロント側も分解。
フロントハブもドラムは鉄製で2ピース構造になっている。
これからアルミハブをサンドブラストして、鉄製ドラムは剥離 ブラスト後ブラックペイントの作業になる。
リムも磨きをかけておく。
続く