【季節の吹き寄せ 秋露のささやき】(東京駅)
2022.3.4投稿
2009年(平成21年)10月4日 大宮駅で購入 価格1,300円
[製造元](株)NRE大増
秋に因んだ紅葉の絵が描かれた掛紙です。
松花堂弁当のように4つに仕切られていています。
右上には、卵焼き・きのこの和え物・鮭漬焼・有頭海老・たたき牛蒡サラダ・翡翠銀杏串・さつま芋甘煮・笑い栗・もろこし真丈揚げ。
左上には、蛸唐揚げ・すり身チーズ包み揚げ・インゲン・山芋磯辺揚げ・カスタード葛饅頭。
右下には、煮物(里芋・陣笠椎茸・牛蒡・人参・蓮根・花麩)・秋刀魚時雨煮。
御飯は、五目御飯(蒟蒻・人参・牛蒡)で、その上に松茸煮とトンボ型の人参煮が載っています。
これと云う特徴もなく、秋と言うことで松茸・キノコなど安易すぎると酷評する方もいますが、値段にふさわしい内容と味です。
お品書きにある『日本ばし大増』総料理長の横山勉さんは、料亭「高輪倶楽部」の総料理長でありながら、1999年(平成11年)から日本レストランエンタプライズ(NRE)の「駅弁革命」プロジェクトの一員として駅弁開発に取り組んだ方です。
この駅弁の開発については、小林祐一・小林裕子著『交通新聞社新書015 駅弁革命「東京の駅弁」にかけた料理人・横山勉の挑戦』(交通新聞社 2010年刊)の第1章『助走 「高くてまずい駅弁」を変える~季節の吹き寄せ弁当』に、その経緯が載っています。
鉄道博物館が開業した年から10月の1ヶ月間、JR大宮駅の構内で『大宮トレインフェスタ』が開かれていていました。
その催事の一つとして駅弁販売も行われていたので購入しました。
製造元のNRE大増は、1973年設立の「(株)日本食堂調理所」と、1988年設立の「日食販売(株)」が、1990年に合併し、社名を「(株)日本食堂調理センター」としました。さらに、1998年に「(株)日本レストラン調理センター」に社名変更しました。
2003年にNREが「(株)日本ばし大増」(1900年(明治33年)創業の初代の会社)の株式を取得し、「(株)日本レストラン調理センター」と「(株)日本ばし大増」を合併し、「(株)NRE大増」が誕生しました。
なお、2018年には2代目となる、かつての「(株)日本ばし大増」に社名を変更しています。