10月1日に開校した第6回まちだ市民自治学校。
記念公演は、NPO法人多摩住民自治研究所の池上洋通氏。NHKドラマ「おひさま」の話からはじまり、雑誌「青鞜」で平塚らいてうが「元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。今、女性は月である。他に依つて生き、他の光によつて輝く、病人のやうな蒼白い顔の月である」と書いたことにも触れながら、与謝野晶子が詩を紹介しました。
山の動く日来(きた)る。
かく言へども人われを信ぜじ。
山は姑(しばらく)眠りしのみ。
その昔に於(おい)て
山は皆火に燃えて動きしを。
されど、そは信ぜずともよし。
人よ、ああ、唯これを信ぜよ。
すべて眠りし女(おなご)
今ぞ目覚めて動くなる。
一人称(いちにんしょう)にてのみ物書かばや。
われは女(おなご)ぞ。
一人称にてのみ物書かばや。
われは、われは。
あの絶対主義的天皇制のもとで、1911年に刊行された雑誌「青鞜」。池上さんはこれを引きながら「自由と民主主義にとって決定的に重要なものは『一人称にてのみ物書かばや』ということである」と。間違いかもしれないが、きちんと「私はこう思う」「私はこう考える」と発言をすることが重要だと強調しました。
続けて「私たち主権者がしっかりと力をつけていかなければならない」と原発問題に話をすすめ、韓国の民主化運動のことにも触れながら、「のどもとすぎれば熱さ忘れるということであっては、時代は発展しない。私たちは歴史から深く学ばなければいけない。歴史から学ばないものは社会をつくれない」と。
◆復興のためには都市圏でのたたかいが重要
次に、どうやって東北を復興させていくのか。これには、首都圏に住む私たちが果たす役割が大きいと指摘。国会議員の多数が3大都市圏から選出することから見ても、「東北のためにしっかりとやってくれ」とメッセージを出し続けなければならないと。
東北で起こっている「水産特区」に触れながら、三陸の海でどのように漁師たちががんばってきたのか。江戸時代に「汗をかかないものには権利はない」と漁業権は地元の漁師しかもっていなかったことにも触れ、漁業権を売り買いできる仕組みをつくれば一気に漁業はなくなり開発をされてしまう。そのいい例が浦安のディズニーランド周辺や原発立地地域だと指摘をしました(この詳しい話は多摩住民自治研究所の「緑の風」で)。
第一次産業が衰退するということは、社会が衰退することであり、ただ事ではないわけです。そのためにも、「水産特区」はもちろん、TPPも絶対に許してはならないと思います。
これから、2月末まで17の分科会があります。ぜひみなさんもご参加ください。
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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