日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

五輪会場の新国立建設で過労自殺、電通は都が指名停止──「過労死」「過労自殺」を本気でなくす対策を

2017-07-21 | 東京都政・都議会のこと

 「作業日程が極めて厳しかった。国家的行事だからといって労働者の命が犠牲になってはならない」──新国立競技場建設を請け負っていた建設会社の新入社員が、過労自殺したとしてご遺族の方が労災を申請しました。

 心からのご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆様に心からお悔やみ申し上げます。

 男性は昨年4月に入社し、同12月から施工管理業務に従事。今年2月からは、朝4時半に起きて深夜零時以後に帰宅するようになりました。3月2日から行方不明となり、4月15日に長野県内で遺体で発見。「身も心も限界な私はこのような結果しか思い浮かびませんでした」と書かれた遺書がみつかりました。(21日付「赤旗」五輪会場の新国立競技場  23歳現場監督 過労自殺  地盤改良工事 残業月200時間超

 代理人の弁護士が「工事現場では多くの労働者が長時間労働を余儀なくされている。国家的行事だからといって労働者の命と健康が犠牲になることはあってはならない。関係者は速やかに改善措置をとるべきだ」と指摘していることについて、私は建設会社はもとより、東京都や国、組織委員会が責任を持って対応すべきだと考えます。

 一方で、東京都は電通が労働者を違法に時間外労働させていた問題で、東京地検が労働基準法違反で略式起訴したことを受けて東京都が指名停止処分を行いました。

 日本共産党都議団は、13日に「希望をもって社会に出たばかりの若者が、大企業による違法な働かせ方によって命を奪われた痛ましい事件であることをかんがみ、都の一般的な基準をふまえつつ、よりきびしい措置をとるべき」だと対応を求めていました(14日「赤旗」電通の指名停止措置を都に共産党都議団申し入れ)。

 働らかせすぎで命を落とすことは、絶対に許されません。8時間働けばふつうに暮らせる社会──世界でも類をみない「過労死」「過労自殺」という問題は、働いている人の自己責任ではありません。

 過労死等防止対策推進法では、

 第一条(目的) この法律は、近年、我が国において過労死等が多発し大きな社会問題となっていること及び過労死等が、本人はもとより、その遺族又は家族のみならず社会にとっても大きな損失であることに鑑み、過労死等に関する調査研究等について定めることにより、過労死等の防止のための対策を推進し、もって過労死等がなく、仕事と生活を調和させ、健康で充実して働き続けることのできる社会の実現に寄与することを目的とする。

 第三条(基本理念) 過労死等の防止のための対策は、過労死等に関する実態が必ずしも十分に把握されていない現状を踏まえ、過労死等に関する調査研究を行うことにより過労死等に関する実態を明らかにし、その成果を過労死等の効果的な防止のための取組に生かすことができるようにするとともに、過労死等を防止することの重要性について国民の自覚を促し、これに対する国民の関心と理解を深めること等により、行われなければならない。
 2  過労死等の防止のための対策は、国、地方公共団体、事業主その他の関係する者の相互の密接な連携の下に行われなければならない

 と記されています。

 「過労死」「過労自殺」を本気でなくすために、長時間労働や過密労働を縛るための具体化が必要です。いまこそ、働く人たちと力を合わせて政治が力を発揮すべき時です。

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「握手の行列ができる理由がわかった気がします」──共産党への期待と注目を肌で感じる

2017-07-20 | 日々思うこと、考えたこと

 ここのところ、メディアの取材が共産党都議団に次々と寄せられています。

 私も当選直後にマスメディアから「抱負」を聞かれたり、記者の方と意見交換させていただく機会がありました。

 上の記事は、7日付「読売」の多摩版に掲載されたものですが、「共産躍進 関係者は自信 都議選 多摩『2』から『5』に」という見出しです。

 この記事の中では「都議選では都民ファーストだけでなく共産党も躍進、多摩地域では前回時2議席から5議席に増やした」として、町田市選挙区と北多摩第4選挙区(東久留米市、清瀬市)について取り上げています。

 私のコメントとして「暮らしに役立つ都政に変える」というメインスローガンを紹介しています。

 一番上の写真は、定数2の北多摩4区で勝利した原のり子都議といっしょに撮影したものです。(写真は長島可純さん撮影)

 また、17日付「朝日」は世論調査部長の前田氏の名前入り記事「(政治断簡)新党と既成政党の連係プレー」で、「自民党が歴史的大敗を喫した都議選は、正直言って私の予想を超える結果だった」と切り出し、非常に興味深い分析を行っています。

 象徴的なのは七つある3人区の戦績だ。3位以内に入れば当選できるのに、自民はここで次々と圏外にはじき出され、6選挙区で議席ゼロ。想定外の大惨敗に結びついた。
 この3人区で自民をふるい落とした主役は、都民ファではない。多くの予想を覆して議席を増やした共産である。五つの3人区で、自民との最後の1議席争いを制した。
 共産独自の戦いだけではない。2人区の北多摩2区では、都民ファが推す東京・生活者ネットワークの候補を共産も支援し、ブリッジ共闘のような形で自民を落とした。3人区のうち一つは民進が自民に競り勝ち、4人区以上の一部でも共産、民進が当落線上で自民をかわした。

 これを「あうんの呼吸が生んだ新党と既成政党の連係プレー」と評していますが、共産党が自民党と最後の一議席を争い勝利したことが自民党が議席を減らした要因として強烈に描き出しています。

 その他にも、無党派層のうち30%が都民ファースト、ついで20%が共産党に投票したことも大きな話題となっています。

 私が取材を受けた記者の方から「池川さんが握手の行列ができる理由がわかった気がします」と感想を寄せていただきました。今回の選挙は文字通り「市民とともに」たたかったことがこうした結果を生み出す一つの要因となっていることは間違いありません。

 期待と注目を肌で感じています。これに、市民のみなさんとの共同の力を発揮し、党都議団独自の役割を試行錯誤しながら応えていきたいと思います。

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「新しい歴史の1ページをひらく」──党創立95周年記念講演会

2017-07-19 | 学んだこと、政策のこと

 19日、日本共産党創立95周年記念講演会が開催されました。

 都議選で当選した新都議会議員全員が会場に足を運んでくださった方々をお出迎え。「地域は違うんだけど、一目会いたかった」という声とともに、生まれ育った杉並の人たちやこれまでお世話になった方々から次々と声をかけていただきました。

 19人の都議団全員が紹介され、代表して北多摩4区選出の原のり子都議、新宿区選出で党都議団幹事長の大山とも子都議があいさつしました。

 不破哲三社会科学研究所長が「日本共産党の95年の歴史を語る」と題して講演。党大会決定で、「党創立95周年──歴史が決着をつけた三つのたたかい」(①戦前の天皇制の専制政治・暗黒政治とのたたかい、②戦後の旧ソ連などによる覇権主義とのたたかい、③「日本共産党を除く」という「オール与党」体制とのたたかい)について、不破さん自身の体験を交えながら、縦横に語られました。

 志位和夫委員長が「歴史的激動と日本共産党──都議選と国連会議について」と題して記念講演を行いました。

 これまでの都議選では、自民党が議席を減らした時には「非自民」の受け皿づくりが行われ日本共産党の議席を後退させてきたが、今回は自民党が減って共産党は伸びた点でこれまでにはない結果であると強調しました。

 また核兵器禁止条約の採択という歴史的な瞬間に立ち会った感動、その意義について語りました。会議のホワイト議長が「理性とハートを結ぶ」と発言したことをひいて、血の通った条約となったことを強調しました。

 ヒバクシャへのリスペクトの気持ちが共有されたことも紹介され、私も本当に嬉しい気持ちになりました。

 そして、何よりも嬉しかったのが終わった後、大学2年生が入党してくれました。

 「1人の100歩より、100人の1歩。あなたの一歩が社会を大きく変えるんだ」という言葉に「やります」と。

 (写真は長島可純さん撮影)

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「日本国憲法に掲げられた平和主義の理念を、市民生活の中に生かすことが、地方自治の基本条件の一つ」

2017-07-18 | 日々思うこと、考えたこと

 国連で核兵器禁止条約が採択されました。

 その歴史的意義、世界の激動的変化については、明日の党創立95周年記念講演会で志位委員長が縦横に語られることになるでしょう。

 私は、あらためて町田市非核平和都市宣言を読み直してみました。タイトルはその一文です。

 真の恒久平和を実現することは人類共通の願いであり、世界で唯一の核被爆国の国民として私達は、そのために積極的に寄与する努力を続けてきた。
 しかるに、核軍備の拡張は依然として続けられ、世界平和に深刻な脅威をもたらしている。
 町田市は、日本国憲法に掲げられた平和主義の理念を、市民生活の中に生かすことが、地方自治の基本条件の一つであることにかんがみ「つくらず・持たず・持ち込ませず」の非核三原則が、完全に実施されることを願い、あらゆる国のあらゆる核兵器の廃絶を、全世界に向かって訴えるものである。
 町田市は、本日ここに市制施行二十五周年を迎えるに際し、あらためて平和への誓いを新たにし、非核平和都市となることを宣言する。

 他の自治体の非核平和都市宣言についても、格調高く平和な社会の実現と核廃絶をうたっています。(日本非核宣言自治体協議会の会員となっている自治体の宣言文はコチラ

 東京都は非核平和都市宣言を行なっていません。東京で非核平和都市宣言を行うことは、強烈なインパクトを持って世界に向かって発信する力となり、日本政府に対しても政策転換を迫る力となると思います。

 「被爆体験が聞ける最後の世代」と言われ、高校生の時から本当に多くの被爆者の証言を聞いてきた一人として、絶対悪である核兵器廃絶に向けて連帯の力で歩みを進めていきたいと思います。

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夏野菜を食べて疲労回復

2017-07-17 | 子育て・家族のこと

 ラタトゥイユ。

 「下の息子が発熱」の知らせを受けて、いくつかの予定をキャンセルして少し早めの帰宅となりました。息子は、熱はあるものの比較的元気に動き回っています。

 最近、産直で夏野菜がこれでもかと来るので、夏野菜を一気に食すことができる南仏の郷土料理「ラタトゥイユ(ラタトゥーユ)」を山盛りつくってみました。

 つくってみて、味付けが塩とハーブソルトだけという超シンプルなところがとてもいいなと感じたのと、夏野菜を食べると疲労回復が期待できそうです(希望的観測かもしれない)。野菜の味がとても濃厚で、子どもたちにもそれなりに好評でした。

 都議選の最中はパートナーがワンオペ状態。私はといえば、洗濯物を干す担当すら十分にできず、料理することがほとんどなかったので、元の状態に戻り家事の荷を分かち合えればと思っています。

 都議選でも「子育てと仕事が両立できる東京へ」という公約を掲げました。

 「隗より始めよ」です。

 何冊か併読している本の中に『育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ』(浜屋祐子 中原淳 光文社新書)という本があります。共働きと育児の関係をポジティブに描きだすという問題意識で書かれた論文を元にした対談形式の本となっていますが、私自身も子育てから学ぶことはとても多いと感じます。まだ読んでいるところですが、読み終わった時にどんな感想を持つか楽しみにしているところです。

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