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11月16日、神奈川県後期高齢者医療広域連合の第2回臨時会が開かれ、75歳以上のお年寄りの健康保険料が国民健康保険税より高くなり、その一方で必要な医療が受けられなくなる制度、「後期高齢者医療制度」が共産党の議員だけの反対で成立してしまいました。私はこの審議を傍聴していましたが、成立する瞬間、県広域連合の職員がくちびるをギュとかみ締め、天空の一点を見つめていたのが印象的でした。お年寄りの命を削る世界に例のないひどい制度をつくりあげてしまったことを悔いているように私には思えました。
さて、今日傍聴してのエピソードをいくつかご紹介します。
(1)傍聴席がわずか12人分しか用意されていませんでした。私は運良く抽選で4を引きましたので議会運営委員会も傍聴できました(なんと議会運営委員会の傍聴はたった4人だけに制限されていたのです)。
(2)綾瀬の議会もそうですが、質問や討論をする議員が少なくて座っているだけ。わずか3人でした。日本共産党の吉岡和江鎌倉市議の発言がなかったら、なんのために議会があるのかわからない議会です。発言したある議員は、滞納が続くと資格証明書を発行するというけど、年金天引きなのになぜ滞納が発生するんだ? と、この制度の仕組みを知らない人でないとできない質問をしていました。おどろきました。不勉強なのと生活が困窮して困っている人が存在していることをまったく理解していないんだなぁと悲しくなりました。
(3)東京都は保険料が国の方針のままだと高くなるので特別対策をして保険料を下げようとしています(11月20日に東京都の広域連合議会で決定予定)が、神奈川は国のいうがままで東京都よりかなり高くなります。
ちなみに、1都2県を比較すると、年収208万円の場合、
東京都 均等割が37,800円、所得割率が6.56%で、年額73,880円
神奈川県 均等割が39,860円、所得割率が7.45%で、年額80,830円
千葉県 均等割が37,400円、所得割率が7.12%で、年額76,500円です。
(4)しかし、法定減免制度だけでなく、所得が急に減少したときなどに減免できる条例減免制度を作ったのは神奈川がはじめてのようです。これまでの市民の運動の成果です。
最悪の医療制度がだんだん全貌をあらわしてきました。みなさんと運動を進め、この制度の見直し、廃止を求めがんばっていきます。