■昨年採択された教育出版の歴史教科書は
4年間使用されるはずだった
昨年現職の教員が7社の歴史教科書を調査研究し、その意見などをもとに教育委員5名の採決で教育出版の教科書に決まりました。その教科書は、今年4月から使われていて4年間は使用する予定でした。
■「欠陥箇所」が405カ所指摘され
検定不合格だった自由社の教科書
自由社の教科書は、欠陥が著しく多く検定不合格に。その後再申請し、検定で83カ所の指摘をすべて修正し、今年3月合格。
■6月24日の教育委員会で採択の
やり直しをすることを議決
採択のやり直しをしない選択もできたのに、綾瀬市教育委員会はやり直しを議決。
このことにより、現在生徒が使っている教育出版の歴史教科書と自由社のそれとの二者一択での採択となります。
しかし、今回は、教員による教科書の調査研究は特例でカット。つまり、自由社の教科書の調査研究は、昨年の教育出版のようにしっかりとは行われない可能性も。侵略戦争賛美の自由社の歴史教科書が採択される危険性が浮上しました。
■市民のみなさんが関心を持つことが
歴史の逆流を押しとどめる力に
7月29日午後1時30分から市役所6階の視聴覚室で教育委員会会議が行われます。ぜひ、傍聴に来てください。
***自由社の驚きの内容一例***
●満州事変について●
「満州で日本人が受けていた不法な被害を解決できない政府・・・」
「満州国は、五族協和・王道楽土建設のスローガンのもと、日本の重工業などの進出により経済成長を遂げていきました。」
(解説)満州国は満州人のためのように書いているが、実態は日本のための占領支配。
●日本軍の東南アジア占領について●
「日本の緒戦の勝利は、白人の植民地支配に苦しんできた東南アジアやインドの人々に、独立への夢と希望をあたえました。」
(解説)この記述は、当時の政府や軍部が煽った「アジア解放戦争」のウソ宣伝と同じ。1943年の「大東亜政略指導大綱」では、現マレーシアからインドネシアを日本帝国領土として重要資源を得る、と侵略の意図が明記されています。