ポール・ボキューズのイベントに友人と一緒に参加してきました。
オーケストラのバイオリン奏者による生のバイオリン演奏にのせて、
江國香織さんの短編小説「うんとお腹をすかせてきてね」の朗読を聴き、
その小説に出てくる料理や飲み物を、小説の表現そのものに再現したコース料理として楽しむというディナーイベントです。
バレンタインに合わせた企画でしたが…女性二人で参加(^^;)
江國香織さんの小説は実は読んだことがなかったのですが、
「うんとお腹をすかせてきてね」には、いろんな料理が出てきます。
朗読は、前半と後半に分けて聴き、そのタイミングで小説のお料理が再現されて出てきます。
「強くて芳しい金色のシェリー酒」という表現のまま
シェリー酒とオニオングラタンスープ。
冷たいパテと温かく蒸した野菜
そして「泡のたった冷たい液体」と一緒にパテを楽しみます。
小説には串揚げを美味しそうに食べる男女の様子が、描かれています。
そのくだりを聞いたあとに出てきたのが…
なんと…
ポールボキューズの串揚げ!!
通常ではまずここでは食べることでないであろうお料理です。
小説に出てくる表現の通り「カレー粉やニッキの味のするブレンドされた複雑な味のするタレ」
というソース。
このソースはさすがフレンチ。
ものすごく美味しいソースでした。
ひとりずついただけるソース皿ですから、もちろん2度づけしまくりで♪
小説の鹿肉の表現は
「肉汁と果物の様々な香辛料と そのほかのあたしの知らないいろいろなものの混ざっている鹿肉のソース」
ベリー系の様々な果実が使われた、甘酸っぱく実に美味しいソースでした。
輝かしい干しブドウの味がするワイン、
出てきたワインの香りはものすごく良いものでした。
ココナッツのケーキ。
どっしりしたケーキ。
エスプレッソとアイスクリームをかわるがわる飲んで食べると
至福のひととき。
…エスプレッソってなんでこんなに少ないんだろう。。
大盛りで飲みたくなります。
一人称で書かれた小説は、朗読するとまるで独り芝居のようで、とても聞きやすく、
ああ、主人公はモノを食べることと、人を愛することで「生きているんだ」とあらためて感じさせられました。
いつものボキューズのお料理とは違うタイプの
ユニークなディナー。
美味しくて楽しい時間でした。
小説を、イメージした、フレンチベースの数々のお料理や、スイーツ〜💖
それらが、ポールボキューズらしい、オリジナルで、創作&提供されるって、
なんて素敵な、バレンタインデーの企画でしょう〜♫
仲良しのご友人と、お料理登場の度に、盛り上がったでしょうね〜(^-^)b
バイオリンの演奏もあり、
優雅なひとときでしたね〜♪
ティーガーデン
レストランでも、これは初めての試みだったそうですよ。
コロナの間は行けなかったガラ・ディナー、
今年はまた参加したいなあと思いました。