”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

野菜・果樹合同セミナー

2012-02-21 06:10:44 | お勉強

静岡県経済産業部みかん園芸課様の主催で

野菜・果樹合同セミナーが開催され、

県内の野菜ソムリエ15名が参加しました。

 

●セルリー産地を視察

 JAとぴあ浜松セルリー部会、田邊徳久さんの圃場で

 お話を伺いました。

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 セルリー生産量第1位は、長野県ですが、

 冬~春の時期に限って言うと、静岡県が第1位。

 種をまいてから100日、じっくり育っていきます。

 

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 採れたてのセルリーをいただきました。

 筋は取ってありませんが、

 筋も含めてセルリーのおいしさと思わせてくれるみずみずしさ。

 「筋が気にならないくらい、水分の多いものを作ることが

  生産者の課題でもあります。」

 と田邊さんは話して下さいました。

 

●株式会社 増田採種場で

 野菜の品種開発の取組についてお話を伺いました。

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 増田採種場は80年間、アブラナ科の品種改良を

 続けてきた会社です。

 プチベールもここから誕生した野菜です。

 

 最近では、野菜の加工会社も、

 「ただキャベツを買う。」というのではなく、

 「この時期はとくみつ。」、「この時期はキャンディキャベツ。」

 というように品種を指定してくるようになりました。

 味、用途に応じた品種改良が求められています。

 

●お昼はJA遠州中央の地産地消弁当を

 バスの中でいただきながら、県西部から中部へ移動。

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●静岡県農林技術研究所果樹研究センターで

 柑橘の育種についてお話を伺いました。

 育種で求められるものは

  ・見た目(大きさ、色)

  ・皮の剥きやすさ

  ・種の数、ホロの軟らかさ

  ・糖度と酸度のバランス

 

  そして、枝変わり品種を探したり、

 清見を母親として交雑育種を行うことにより、

 多くの柑橘類が誕生してきました。

 

 9種類の中晩柑品種を試食させていただきました。

 中には、ジュース用品種として利用されている

 中間母本農6号(ちゅうかんぼほんのう6ごう)

 という珍しい品種もありました。

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 こちらは、枝変わりを起こしている樹です。

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 葉の一部が白くなっているのがわかりますか?

 

朝9時に浜松駅集合、そして16時30分に静岡駅解散

というハードな一日でしたが、

多くの事を学ばせていただいた上に、

こんなにお土産もいただいて・・・

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冷蔵庫にも入らない量の野菜を並べて、

うれしい悲鳴をあげている私です。

 

充実した1日をありがとうございました。

 

コメント (2)
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