静岡県経済産業部みかん園芸課様の主催で
野菜・果樹合同セミナーが開催され、
県内の野菜ソムリエ15名が参加しました。
●セルリー産地を視察
JAとぴあ浜松セルリー部会、田邊徳久さんの圃場で
お話を伺いました。
セルリー生産量第1位は、長野県ですが、
冬~春の時期に限って言うと、静岡県が第1位。
種をまいてから100日、じっくり育っていきます。
採れたてのセルリーをいただきました。
筋は取ってありませんが、
筋も含めてセルリーのおいしさと思わせてくれるみずみずしさ。
「筋が気にならないくらい、水分の多いものを作ることが
生産者の課題でもあります。」
と田邊さんは話して下さいました。
●株式会社 増田採種場で
野菜の品種開発の取組についてお話を伺いました。
増田採種場は80年間、アブラナ科の品種改良を
続けてきた会社です。
プチベールもここから誕生した野菜です。
最近では、野菜の加工会社も、
「ただキャベツを買う。」というのではなく、
「この時期はとくみつ。」、「この時期はキャンディキャベツ。」
というように品種を指定してくるようになりました。
味、用途に応じた品種改良が求められています。
●お昼はJA遠州中央の地産地消弁当を
バスの中でいただきながら、県西部から中部へ移動。
●静岡県農林技術研究所果樹研究センターで
柑橘の育種についてお話を伺いました。
育種で求められるものは
・見た目(大きさ、色)
・皮の剥きやすさ
・種の数、ホロの軟らかさ
・糖度と酸度のバランス
そして、枝変わり品種を探したり、
清見を母親として交雑育種を行うことにより、
多くの柑橘類が誕生してきました。
9種類の中晩柑品種を試食させていただきました。
中には、ジュース用品種として利用されている
中間母本農6号(ちゅうかんぼほんのう6ごう)
という珍しい品種もありました。
こちらは、枝変わりを起こしている樹です。
葉の一部が白くなっているのがわかりますか?
朝9時に浜松駅集合、そして16時30分に静岡駅解散
というハードな一日でしたが、
多くの事を学ばせていただいた上に、
こんなにお土産もいただいて・・・
冷蔵庫にも入らない量の野菜を並べて、
うれしい悲鳴をあげている私です。
充実した1日をありがとうございました。