”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

朝から悩んだ冷凍ほうれん草

2016-10-31 13:12:21 | 野菜

NHKのあさイチという番組で

意外に知らない?冷凍食品の正しい扱い方」という

特集をやっていました。

野菜の冷凍については、わからないことがたくさんあるので、

最新情報を詳しく知りたいと思い、見ていました。

 

すると、その中で冷凍食品の専門家ゲストさんが、

こんな説明をなさいました。

「夏のほうれん草は、冷凍するとビタミンcの量が増えます。

 ところが、冬のほうれん草は冷凍するとビタミンcの量は減ります。

 つまり、夏のほうれん草でも冬のほうれん草でも冷凍すれば、

 ビタミンcの量は1年を通じて変わらないことになります。」

(表現の仕方は違うかもしれませんが、このような内容でした。)

 

そして、そこに映し出されたビタミンcのグラフは、

内容通りのものになっていました。

 

  

う~っ、待てよ。

どうして、夏のほうれん草は冷凍するとビタミンcの量が増えるんだ?

 

冬は、ほうれん草のビタミンcの量が一番高い時期です。

 【月間野菜情報よりグラフをお借りしました。】

 

そんな冬のほうれん草を冷凍したら、

加工の過程でビタミンcが減ることは想像できます。

でも、なぜ夏のほうれん草のビタミンcが冷凍することで増えるんだ?

  

疑問を持つと、居ても立っても居られないので、

番組中に「その理由を説明してほしい。」とメールを送信しました。

が、私のメールなど取り上げられるわけもなく・・・。

 

その後、更新された番組HPを見ても、

その部分は扱われていませんでした。

 

 【画像お借りしました】  

 

ここで、もう一度、ほうれん草100g中のビタミンCの量を調べてみましょう。

 ●ほうれん草(夏)  生   20mg

 ●ほうれん草(冬)  生    60mg

 ●ほうれん草(夏)  ゆで  10mg

 ●ほうれん草(冬)  ゆで   30mg

 ●ほうれん草(冷凍)     21mg

  

この数字を眺めていて、ひょっとしたらあの専門家ゲストさんは

こう言いたかったのではないかと思えてきました。

冷凍ほうれん草は、生産量も多く、栄養価も高い冬のほうれん草を

急速冷凍したものなので、

夏場の生のほうれん草よりも多くのビタミンCを含んでいる・・・と。

 

どう思います?

 

コメント
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