運転中は、ラジオを聴いています。
自分にとって、耳触りの良い声とか話し方というのはあるもので・・・。
私は、ある女性パーソナリティの話し方がどうしても好きになれず、
運転中に彼女の番組が始まると、ラジオを切っていました。
よく言えば、自由で飾らない話し方
悪く言えば、ぶっきらぼうで優しさを感じない話し方なのです。
先日、夫の車に乗った時、彼女の番組が流れてきました。
夫が聴いている様子だったので、私もそのまま聞いていました。
その時、彼女が「最近納得がいかなかったこと」という話を始めました。
彼女の話を要約すると
スーパーでお惣菜を買ったら、レジのおねえさんに
「おいしくお召し上がりくださいね。」と言われた。
おいしく作ることは、そちらの責任なのに
まるでその責任を食べる側に転嫁しているような言い方ではないか?
ということでした。
いやいや、待ってくださいよ。
お店の方の思いやりのある一言を、そんなふうにとらえる人もいるんですね。
「おいしくお召し上がりくださいね。」
これと似たような言葉を、私は講座で使っています。
それは、賞味期限の説明をする時です。
「賞味期限というのは、おいしく食べられる期限のことです。
そこには、作り手の『おいしく食べてね。』という気持ちが込められています。」
と、説明するようにしています。
レジのおねえさんの「おいしくお召し上がりください。」にも
そんな温かな気持ちが込められていたはず。
「ここから先は、おいしく食べようがまずく食べようが
買ったあんたたちの責任よ!!」
なんてことは、みじんも考えていないと思いますよ。
こちらは、私が1年前に商品開発に関わったお惣菜です。
この試作の時から、私はここのスーパーに来る高齢のご夫婦や
ベビーカーを引いたママの姿を思い浮かべ、
「おいしく食べてね。」と願いながら、調理をしていましたよ。(*^^*)